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スパイダーマン3

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 スパイダーマンを見ると、なぜか僕はその姿に自分を重ねてしまう。
 1では突然課せられた重すぎる宿命に押しつぶされそうになりながら懸命にそれを受け止めるその姿に号泣し、2ではいろんなことを犠牲にしながら決して認められることがなくても自分の進む道を信じて戦い続けるその姿に号泣した。
 その姿は、会社で働く自分の姿そのものに見えた。あの時流した涙は、僕の苦しみを本当に理解してくれる人に巡り合えた喜びだったのかも知れない。(注意!:過酷な宿命を背負ったヒーローとショボいサラリーマンを同じレベルで考える行為は危険です。誰も近寄って来なくなるかも知れないので真似しないでください)
 そして3。僕は、共に苦しみ戦うスパイダーマンに新たな救いを求めた。
 スクリーンの彼は満たされていた。進む道を評価され、これで全てがうまく行く、と。気がつくと、回りから微妙にずれていて、手に入りかけた安息はもう少しのところで逃げていき、焦って調子に乗って全てを失って。
 そこには僕の求めていた救いはなかった。黒いスパイダーマンは黒い僕を正確に描写していく。
 映画を観終わった僕の手元に残っていたのは、理解はできるけど納得はできない黒いネバネバだけだった。

 僕は思う。
 スパイダーマンはボランティアではあるけれど、ピーターの職業なのだと。
 僕はスパイダーマンに仕事の愚痴を聞いてもらっていただけなのだ。
 今回、僕は泣かなかった。
 スパイダーマンもいろいろ大変だよねえ。次はいつ会えるかわからないけど、俺も頑張るよ。(注意!:過酷な宿命を背負ったヒーローとショボいサラリーマンを同じレベルで考える行為は危険です。誰も近寄って来なくなるかも知れないので真似しないでください)

(2007/06/04)


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