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 憧れのザイフェンを訪ねて 


ドイツ旅日記 2002 Contents




ザイフェン滞在編
At Seiffen
31.July  関空 → ウィーン経由 → ドレスデン
   01.August  ドレスデン → ザイフェン
   02.August  ザイフェン滞在 1日め
   03.August  ザイフェン滞在 2日め
   04.August  ザイフェン滞在 3日め
   05.August  ザイフェン滞在 4日め

03.August               ザイフェン滞在 2日め
 今朝のザイフェンは、朝から晴れ上がって、雲1つない青空が広がっている。
今日は絶好の撮影日よりと、朝食後、すぐにホテルを飛び出した。
 
 まず歩き出したのは、教会へ向かう通り。その途中にある撮影ポイントから 
絶対撮っておきたい風景があった。
 
まずは、クリスチャン・ヴェルナー氏の工房と庭先のノアの方舟と動物たち。
 
(この時撮った写真は、2日のクリスチャン氏の工房訪問の部分にてご紹介)
 
そして、エルツの工芸品ショップ
Seiffener Pyramidenhausの白い大きな 
ピラミッドとその先に見えるザイフェンの教会とが一緒に写ったもの。
 
夏場は、教会の手前の木の葉がよく茂って、教会が少し隠れてしまうが、 
ザイフェンを紹介するのに、最もふさわしい風景の1つだと思う。
 
この写真を撮ったら、もうすっかり満足してしまったようで、教会のもっと近くまで 
行って、教会だけの写真も撮っておくはずだったのに、どうやら迂闊にも
 
つい忘れてしまったらしい。
 
ザイフェンを離れてから、そのことに気付いたが、もう後の祭り。これほど憧れて
やって来たザイフェンなのに、教会が完全に写っている写真が1枚も無いとは、
 
何とも間の抜けた話である。
 
 その教会へ向かう通りから、
Seiffener Pyramidenhausの手前の道に入り、 
もっと奥へ歩くと、正面にポツンと1つの建物が現れた。その前には、
5月柱 
Maienbaumの姿が。あとでMahoさんに伺うと、夏過ぎまでは立っているそうだ。 
それで、その正面の建物は、ザイフェンの村庁舎Rathausであった。 
屋根には、教会の尖塔のような飾りが付いていて、Rathausの風格が漂っている。 
そういえば、ミニチュアの教会とクレンデの豪華なセットに、この特徴ある屋根飾りの 
付いた建物が含まれているものがあって、それがこのRathausだったのかと、
 
初めて気が付いた。ザイフェンのシンボルとして、教会ほど有名な存在ではないかも
 
しれないが、ザイフェンの人々にとって、教会と同様に大切な村の誇りに違いない。 
 それからも、泊まっているホテルの周辺や、写真に残しておきたい風景や建物の
 
写真をあちこち撮り歩いた。
 

ザイフェンのRathaus 

 今日は、ヴォルフガング氏のお宅の昼食にMahoさんと招待されている。
12時前に、Mahoさんと待ち合わせをして、再び息子と3人で、ヴォルフガング氏のお宅に向かった。
 
この日、Mahoさんは、ワンピース姿で、昨日とはまた雰囲気が違って見えた。
 
お宅に到着して、今日は、奥さんのウテさんとお2人の子どもさんDorotheeさんとSimonくんにもご挨拶をする。
 
その時、必死で考えてきたご招待のお礼の言葉をウテさんに伝えた。それからMahoさんとすぐに立派な食堂
に案内され、私も息子も緊張しながら席に着いた。
 
 奥さんのウテさんは、普段からお料理がとてもお上手だそうで、その日は、ポークをパイナップルと一緒に煮込ん
 
だものをメインに、ジャガイモとパスタとサラダを用意して下さっていた。それらがお皿に取り分けられてから、
 
ヴォルフガング氏が、食事前の祈りの言葉をささげられる。そのことは、私にとって、とても印象的だった。 
というのは、今までに何回かドイツ人のお宅で食事をいただいたことがあるが、その後訪ねたベルリンのお宅でも、
 
飲み物で乾杯はしても、お祈りをささげられるというようなことはなかったからだ。
 
その日のお料理は、ウテさんは初めて作ったと言われたが、パイナップルの酸味と甘味がうまく調和して、さっぱり
 
としていて、とても美味しくいただいた。
 
 ヴォルフガング氏とは、お会いできるだけでも幸せなことなのに、お宅でお昼までご馳走になるとは、本当に考え
 
られないほど有り難いもったいないことで、そのお心遣いに対する私の心からの感謝の気持ちと、
 
ヴォルフガング氏の作品やエルツの木工芸品に対する私の熱い想いを、その時にもっともっと充分に伝えたかった
 
のに、
自分の言語力が全く足らないために、それができないもどかしさと歯痒さで、本当に情けない思いだった。 
その心境は、ヴォルフガング氏のところに伺った時だけではなく、ドイツにいる間、ほかの方からご親切を受ける度 
に痛感したことで、旅行に出る前からある程度予想をして
心配していたのが、しっかりその通りになってしまった。 
日本に
戻ってからのお礼のメールで、それでも少しはお伝えできたかな?とは思うけれど、すべての方にメールが 
できたわけではなく、せめてこの旅日記の中で、お世話になった皆さまへ、私の心からの感謝の意をお伝えできた
 
らと願っている。
 
 食事の後は、いよいよヴォルフガング氏の工房での撮影タイム。
どこで撮りたいか?とヴォルフガング氏が聞いてくださったので、
 
やはり工房の外の飾りの前で、ご家族全員揃った写真を撮り
 
たいとお願いした。
 
 それと、工房のデザインマークと共におもしろい日本語の文字 
が入った車の前でも・・・と。
 

左から ヴォルフガング氏 Mahoさん ウテさん 
Dorotheeさん Simonくん 
 

車の「ヴェルナー狼玩具」の文字にご注目! 
狼=Wolf 玩具=gang
 
この文字は、岡山の現代玩具博物館 西田館長のアイデアとか・・・
 

 そして今度は、2階の事務所兼ショールームで、ヴォルフガング氏
の作品を撮らせていただくことに。
 
 その中で、ヴォルフガング氏の新作と思われる見初めの作品を
 
見つけたので聞いてみると、何とそれは、Mahoさんがデザインして
 
作られたものであった!その作品は、かわいい色合いのドレスを
 
着た女性の人形で、それに付いているヒモを引っ張ると、人形が回
 
りだす仕掛けになっている。
 
Mahoさんデザインの作品が、いよいよヴォルフガング氏の工房 
からデビューするのだと喜んだ。Mahoさんによると、それは試作品
 
で、ひょっとしたら来年あたりに、それのもう少し小さいサイズのもの
 
が本当に作られるかもしれないとのことで、来年が本当に楽しみ!
 

ヴォルフガング氏2002の 
新作
 ヴォルフガング氏の今年(2002年)の新作は、左の写真の
かわいいサンタのやじろべえと、大型タイプの「のこぎりを引く男の人」
 
のやじろべえであった。私は、その新作サンタさんのやじろべえと、
 
前から欲しかった手回しオルゴールを5種類、それにモビールやら、
 
他の種類のやじろべえなど、たくさん買わせていただいた。
 
 そして、またまたヴォルフガング氏のご厚意で、私がザイフェンで
 
まだまだ買うであろう他の作品も、ヴォルフガング氏のところのものと
 
一緒に、我が家に直接送ってくださるという。もちろん送料はお支払い 
してだが、このご厚意は、本当に有り難かった。
 

Mahoさんデザインの作品 
ザイフェンで新しく増えた荷物を自分で運んで帰るのは絶対に不可能なので、お申し出をいただく前は、
増えた荷物は自分で荷造りして、ザイフェンの郵便局から日本の我が家まで送るつもりだった。しかし、それさえも、
 
かなり大変な作業に違いないと思うと、余り張り切って買い物できないかも・・・とすごく気がかりだったのだ。
 
ヴォルフガング氏と奥さんのウテさん、そしてご家族の皆さんに、本当にどれほどお世話になったことか・・・。
 

 これらもすべて、Mahoさんが、ヴォルフガング氏のもとで修行され、ヴォルフガング氏の信頼を得られている 
からこそ、私までその恩恵をいただけたのである。
 
実際の修行中の現場では、ヴォルフガング氏も、もっと厳しい表情を見せられているのかもしれないが、少なくとも
 
私が拝見した中でのMahoさんとヴォルフガング氏との間柄は、いつも互いに笑みが絶えない、本当に仲むつまじ
 
い師と弟子のようにうかがえた。
 

 それから、私はMahoさんと一緒に、ヴォルフガング氏のお嬢さんDorotheeさん運転の車で、
 
くるみ割り人形の父と呼ばれているWilhelm Friedrich Füchtnerから5代目のVolker Füchtner氏の工房に
 
連れていっていただけることになった。
 
 そして一方、私の息子の方は、ヴォルフガング氏の息子さんSimonくんに連れられて、ザイフェンの中心部から 
少し離れたところにある超ロングすべり台(Sommerrodelbahn)で遊ばせてもらえることに。
 
Simonくんと何度も何度もすべらせてもらったようで、息子は、もう最高に楽しかったそうだ。そこからの帰りは、 
ヴォルフガング氏のお宅まで、Simonくんと2人で歩いて帰ってきたそうで、言葉がまったくわからない息子と一緒
 
で、
Simonくんも気疲れしただろうな・・・と申し訳ないやら、また本当に感謝感謝である。
 
 さて、私たちの方は、Dorotheeさん運転の車で、Volker Füchtner氏の工房に着いた。
Mahoさん、
Dorotheeさん、私の3人で工房にお邪魔し、その日は土曜日でお仕事はされ 
ていなかったけれど、工房の様子だけを見せていただいた。
 
案内していただいた部屋には、Füchtner家の伝統的なくるみ割り人形や天使と鉱夫の 
作られている途中の作品及び完成品がずらりと並んでいて、
確かにここであの作品たちが
 
産まれているのだと感激。Mahoさんを通じて、写真を撮らせていただくことをお願いする。
 
その部屋には、先代が作ったと思われる古いくるみ割り人形と、Volker氏のマイスター 
資格証も掲げられていた。
 

実は、私は今日まで、こちらの工房で応対してくださった方がVolker Füchtner氏だと
勝手に勘違いしていたのですが、実際に
お会いしたのは、Volker氏のお父さんで、
 
先代のマイスターでいらっしゃるWerner
Füchtner氏であったことが
あらためてわかり、 
ここに追加訂正させていただきます。       09.Octber,2002

Volker Füchtner氏 
お父上で先代のマイスター 
 
Werner Füchtner 

 作品の購入は、Rathausの近くの息子さん宅?でされているそうで、その後再びDorotheeさんの運転で 
そこに連れていっていただいた。そこで私は、アンティークな雰囲気で前から憧れていた鐘つき天使と金物売りの
 
煙り出し人形を購入。その時、Dorotheeさんに、「鐘つき鉱夫の方は買わないの?」と聞かれて、 
本当は欲しかったけれど、今回は天使だけにした。また機会があったら、是非鉱夫の方も揃えたい・・・。
 
エルツでは、やはりペアで飾るものなのかな〜? 
       
Volker Füchtner氏の工房兼ご自宅                 手に持たれているのが、鐘つき鉱夫

 それから、Mahoさんが、今度はザイフェンの中心からかなり離れた野外博物館を案内してくださるとのことで、
そこまでDorotheeさんに車で送っていただいた。 


 そしてMahoさんと2人で、その広い敷地に点在する昔ながらのエルツの建物、
それらは水車小屋だったり、洗濯物が部屋に干してあったりで、まるで今でも人が
 
実際に住んでいるかとも思える伝統的なエルツの家々のリビングや寝室だったり、
 
まったく昔ながらの工房の風景そのものの部屋で、実際にろくろ職人が、その昔な
 
がらのろくろで木を削りだす実演などを見て回った。
 
 それらの建物は、もともとその場所にあったものだったり、ザイフェン近郊の村から 
移築されたりしたものらしいが、なだらかな丘陵地にポツポツ建っている様からは、 
おもちゃ村として華やかなかわいらしい雰囲気の現在のザイフェンとはかなり違う、 
生活していく厳しさのようなものが感じられた。
 

 野外博物館をひと通り見終わってから、Mahoさんがヴォルフガング氏のお宅に
電話をしてくださって、ヴォルフガング氏のお宅で待っていた私の息子を乗せて、 
結局私たちをまた車で迎えに来ていただくことになり、
この日は、ヴォルフガング氏の 
ご家族に本当にお世話になってしまった。
 
 それからは、ザイフェンの中心部に戻る途中で降ろしていただいて、再びMahoさん
と息子と私の3人で、Cristian Ulbricht社のショップSeiffener Nussknackerhausを
 
のぞいた後、そこのカフェでひと休みをすることに。
 
そのとき、息子が、旅行から戻って、まだ終わっていない夏休みの宿題をするのが 
イヤだというような話をするので、私も、「だから旅行前にすべて済ましておくように
 
言ったでしょ!」みたいな会話をひとしきりしたのだけれど、何とその会話を、
 
近くに座っていたドイツ人と日本人のご夫婦に聞かれていて、私たちの帰り際に、
 
久しぶりに聞いた日本語で、すごく楽しかったと言われてしまった。
 
Mahoさんが、ザイフェンで木工芸の勉強をされているということにも、大変驚かれ
 
た様子だった。
 

 Mahoさんは、その日の夜は、お知り合いの誕生日会に招待されていて、
私たちも一緒にお邪魔させていただけるよう、お願いしてくださっていたのだった。
 
そのお知り合いとは、Cristian Ulbricht社の社長秘書をされている方で、私にとって 
楽しいお話がうかがえるのではないかと言ってくださる。
 
でも、いくらなんでも私たちまでお邪魔するのは、ちょっと場違いで厚かましすぎるような気がして、はじめは、
せっかくのお申し出だけれど、遠慮させていただくことにしたのだが、Mahoさんが是非にと誘ってくださるので、
 
そのご厚意に甘えて、やはり私と息子もお邪魔することにした。
 

 その誕生日会は、ノイハオゼンのそのお知り合いの方の親戚宅であり、私たち3人はノイハオゼンまで、 
今度は歩いて行くことになった。その日は土曜日で、バスの便がなかったので・・・。
 
Mahoさんは、ノイハオゼン・ザイフェン間をけっこう歩かれることが多いそうだけど、私にも歩けるか少し心配。
 
バス通りを通らず森を抜ければ、だいたい40分くらいで着くそうなので、やはりこれは貴重なチャンスと思い直し、 
私もエルツの地でのハイキングを楽しむことにした。
 
 
 実はそのお陰で、私は素晴らしい幸運にめぐり遭えたのである。
ザイフェンからノイハオゼンの方へ、10分くらい歩いただろうか。
 
森に差し掛かる前の、まだ家がちらほら並んでいるあたりで、どなたかの
 
工房らしき建物があった。Mahoさんに伺うと、Klaus Kolbe氏の工房だと
 
言われる。
 
Klaus Kolbe氏の代表作品は、軽井沢のエルツおもちゃ博物館にも展示
 
されている、鉱夫がテーマの大掛かりな電気仕掛けのシュヴィープボーゲン
 
で、新しいものでは、ドレスデンとザイフェンのそれぞれのクリスマス市の
 
風景をテーマにした大変凝った作品も作られている。
 
私は、それらの作品、特にクリスマス市の作品に憧れていて、その作品を 
ザイフェンのお店のウィンドウで見つけた時は、本当に嬉しくて、
しばらくは 
その作品の前から動けなかった。
 
 でも、その時はすでに午後5時半を回っていて、訪問させていただくにして 
も遅すぎるように思った。すると、そのお宅の庭先に人影が見えて、
 
Mahoさんが何やら話し掛けられた。Kolbe氏かどうかを聞かれ、工房を
 
見せていただけるかを聞いてくださったようだ。
 
すると、やはりKolbe氏で、工房も快く見せていただけるという。
 
喜び勇んで、中に入らせてもらい、部屋に案内していただいた。 
そこは、工房ではなく、ショールームのようだったが、それでも充分に幸せで、 

Klaus Kolbe氏の工房兼ご自宅 

見せて動かしてくださったKolbe氏の代表作品 
Kolbe氏が見せて動かしてくださったシュヴィープボーゲンは、私が軽井沢の博物館で初めてそれを見て感動
した、やはりKolbe氏の代表作だった。それは、雪景色のザイフェンを音楽と共に鉱夫がパレードし、
 
地下の坑道では、鉱夫たちが、ほのかな明かりのもとで作業をしている様子がとても細かく作られている。
 

 Mahoさんと一緒に、私も精一杯お礼を述べて、Kolbe氏の工房を後にした。
それからしばらく歩くと、森の中の一本道に変わり、たまに小鹿が現れたりもするらしい。ブルーベリーにラズベリー 
などの姿が見つかると、Mahoさんが教えてくださって、一緒に食べてみたりした。
 
息子は、すっかり張り切って歩き、落ちている石ころなどを拾って、Mahoさんに軽いイタズラをしたりするのを、
 
Mahoさんがやさしく受け止めてくださるので、ますます調子に乗って、上機嫌であった。
 
私も、おもちゃや木工芸品めぐりだけではなく、エルツの自然に直にふれることができて、Mahoさんのエルツでの
 
生活をわずかでも共有できたような気がして、とても楽しいひとときになった。
 
ただ、道の勾配がきつくなると、どうしてもほかの2人のペースに付いていけなくて、1人だけ息を弾ませていた
 
が・・・。
 

 ザイフェンからの森を通り抜けて、ノイハオゼンのMahoさんの下宿先のお宅にようやくたどり着いた。
お誕生日会の始まりにはまだ時間があったので、再び下宿先のインゲさんご夫妻ともお会いすることができて、
 
写真などをまた撮らせていただく。そして、昨日バーベキューのご馳走をとても美味しくいただいた同じテーブルで、
 
私もインゲさんと片言のドイツ語でお話をさせていただいた。息子も、すっかり馴れた様子である。
 
Mahoさんのお部屋にもまた上がらせてもらって、すっかりくつろいでしまった。
 

 午後7時くらいになって、そろそろ行こうかということになり、インゲさんたちともお別れして、歩いて会場に向かう。 
お誕生日会ということで、どんな雰囲気なのか少し不安だったけれど、そのお宅に着くと、小川のそばの庭に 
テーブルがしつらえてあって、ほかに招待されている方たちが少しずつ集まってきた。
 
ドイツのお誕生日会は、誕生日を迎えた人がお料理を用意して、ご近所の方や親しい友人・親戚などを招待する 
らしい。私と息子は、その日もバーベキューやサラダ、そしてドイツのスイカをご馳走になった。
 
Mahoさんは、私たちを気遣って、ほとんど一緒にいてくださり、私もすっかりその雰囲気を楽しませていただいた。 
 誕生日会の主役でCristian Ulbricht社の社長秘書をされている方に、私の紹介を兼ねて、我が家のコレクション
 
を写した写真を見ていただいたところ、それに写っている
Cristian Ulbricht社の作品を目ざとく見つけられて、 
その数の多さをよろこんでいただけたよう・・・。そして、本当に小さくしか写っていないのだけど、
 
今はもう作られていないらしい古いタイプの「舌出し小僧」の人形を見つけ出されて、これは、いつ手に入れた
 
もの?と私に聞かれた。確かにそれは、私がコレクションを始めたごく初期の頃(1987年)にたまたま購入できた
 
もので、まだドイツ統一前に作られたものである。今もその「舌出し小僧」自体は作られているが、デザインと色が
 
かなり違っているようである。他にも、
比較的古い時代の作品を見つけてくださり、私も少し得意になったりして・・・。
 
後に訪ねたベルリンのNitsche氏も、統一前の作品が、エルツの木工芸品の歴史の中で、かなり貴重な存在に
 
なりつつあるようなことを言われていた。
 
 そこに招待されていた方で、別の大手のメーカーに勤められている方も、私のそのコレクションの写真の中から 
ご自分の会社のものを見つけられて、先ほどの
Cristian Ulbricht社の方と冗談で数を競われていたのが印象的で 
それを拝見していて、私もとても嬉しく感じた。
遠い日本にも、これほどのファンがいることを実際に知ってもらえて
 
本当によかった。 
 その日の誕生日会に、実は、Mahoさんがザイフェンで勉強されるための橋渡しの役をされたベアテさんも 
来られることになっていたのだけれど、下の子どもさんが病気で、その日はお会いできなかった。
 
誕生会の宴はまだまだ続くのだけど、私と息子は、Cristian Ulbricht社の
秘書の方
お名前が思い出せなくて)に 
Mahoさんも一緒の車で、先にホテルまで送っていただいた。
 
そのあと、Mahoさんは、再び誕生日会に戻り、午前2時くらいのお開きまでおられたそう・・・。
 
 と、このようにザイフェン滞在2日めも、Mahoさん、ヴォルフガングファミリー、多くのエルツの皆さまのお世話に 
なって、素晴らしい1日を終わらせていただいた。
 


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