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New エルツのおもちゃをもっと知りたい方へ・・・ 工房紹介 Vol.2 |
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Seiffener Nußknackerhaus
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・くるみ割り人形 ・煙り出し人形 |
・ピラミッド ・オルゴール |
・天使と鉱夫 ・ミニチュアの人形類 |
・ツリー用オーナメント ・イースター用オーナメント |
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| 現在は創業地ザイフェンに戻り工房を構える
C.Ulubricht 社ですが、 東西ドイツ統一後1991年までの約40年間は、旧西ドイツの Lauingen に移って そこで工房を開きエルツの木工芸品製作を続けていました。 現在も Lauingen に C.Ulubricht 社の工房が残っており、エルツ地方オリジナルの伝統工芸品をアレンジした作品を製作しています。 |
| Contents | ||
■ 工房の略歴 |
■ 作品の紹介 ― 私のコレクションより ― |
■ 紹介の終わりに |
| < 工房の略歴 > | ||||
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創業者 Otto Ulbricht (1905-1972) |
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ザイフェンの木工ろくろ細工のマイスターであった Otto Ulbricht は、 1928年、10マルクの資金をもとに Otto Ulbricht 社を設立しました。 その後1932年に、ザイフェン東部のハイデルベルク地区に、ようやく 自前の新しい工房を建てます。 そのかたわら、ザイフェンおもちゃ製作実技学校の校長 Max Schanz が デザインしたものを実際に製作する仕事を請け負い、 Max Schanz が最初に考案した、ザイフェンの子どもたちによる聖歌隊 クレンデをモデルにした5人の聖歌隊セットを初めて製作しました。 それを1937年のパリ万国博覧会に出品したところ、見事に金メダルを受賞し、 ザイフェンの木工芸に栄光をもたらしました。 |
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| 旧西ドイツの Lauingen へ しかし、その後戦争を経て、O.Ulbricht 社の財産が不正に没収 されるという事態に陥り、それでも旧東ドイツ政府には負債を返済せねばならず、工房の経営は、非常に困難をきわめました。 とうとう1951年に、Otto Ulbricht は、家族と共にザイフェンを 離れ、旧西ドイツのドナウ河ほとりの村 Lauingen を第二の故郷と します。 その地でも、再び工房を開き、エルツ地方伝統の様々な木工芸品やおもちゃを作り始め、Otto Ulbricht 社を再開することができました。 |
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![]() C.Ulbricht 製品 を示すマークシール Handmade in Westgermany に 注目 |
Christian Ulbricht 社 誕生 Lauingen では、順調に業績を伸ばし、主力製品のくるみ割り人形、煙り出し人形、オルゴール、クリスマスツリーやイースター用の オーナメントなどでは、本場エルツ地方のメーカーをしのいで、 業界トップのメーカーにまで発展しました。 その後、1972年に Otto Ulbricht が亡くなり、息子の Christian Ulbricht (1933−)が跡を継ぎ、社名も Christian Ulbricht 社に変わりました。 |
| 再び 創業地ザイフェン へ 父の Otto が1951年に Lauingen に新しく工房を開いてから、 1989年の東西ドイツ統一までの約40年間、Ulbricht ファミリーは、 新しい現代感覚のアレンジを加えながらも、Handmade in Westgermany と記されたエルツ地方の伝統工芸品を作り続けました。 一方、父 Otto がザイフェンに残してきた工房は、その後、主にくるみ 割り人形や煙り出し人形などを作っていた VERO (エルツのおもちゃ 製造組合の1つであったが、現在は解散)が引き継ぎ、VERO の所有 となっていました。 |
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| 息子 Christian Ulbricht は、東西ドイツ統一後の1991年夏、父 Otto の工房を、VERO から買戻し、VERO の作品も引き継ぐことで、Christian Ulbricht 社を再び創業地ザイフェンに移しました。 社名も、新しく Seiffener Nußknackerhaus Christian Ulbricht GmbH & Co.KG と改め、現在に至っています。 Christian Ulbricht 社は、Lauingen から完全に引き揚げたのではなく、 Holzkunst Christian Ulbricht GmbH & Co.KG の名で、主にアメリカのコレクターを 対象にした製品を作り続けています。 VERO=Vereinigte Erzgebirgische Spielwarenwerke Olbernhau VERO の組織で働いていた、多くの職人や女性は、Christian Ulbricht 社とRichard Glässer 社などに 分かれて所属していったようです。 |
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| ・Seiffener Nußknackerhaus Christian Ulbricht GmbH & Co.KG | http://www.nussknackerhaus.de |
| ・Holzkunst Christian Ulbricht GmbH & Co.KG | http://www.ulbricht.de |
| *残念ながら、両社どちらのホームページとも現在のところ更新がなされていません。 | |
| ● 西ドイツ時代の作品 ● | ||
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この2つの人形は、いずれも西ドイツ時代に作られた作品で、私にとっては、とても貴重なものです。 作品に付いているC.Ulbricht 製を示すマークのHandmade in Westgermany の文字が同社の歴史的経緯を物語っています。 後に同じ C.Ulbricht 製となる 旧VERO 系の作品とは、微妙に 顔つきが違います。 1番の違いは、頬の赤みの輪郭が、C.Ulbricht系は、ぼかしてあるのに対して、VERO 系は、はっきりしていることです。 Lauingen で現在も作られている主にアメリカ向けの作品が、このタイプの顔つきです。 |
| 人形に付いていた ミニブック状のタグ |
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| くるみ割り人形の底面の C.Ulbricht 製を示す焼印 |
| 現在のNußknackerhaus C.Ulbricht 社の作品です。 いずれの作品も、旧VERO系デザイナーによるものと思われます。 Lauingen で作られてきた C.Ulbricht オリジナルのものと目と頬の感じが微妙に違うのです。 特に、煙り出し人形は、西ドイツ時代のポップな雰囲気とは全く趣が異なり、デザイナーが明らかに違うと思われます。 最近の日本市場では旧VERO系タイプのものを多く見かけ、 主にアメリカ向けに作られている旧来のC.Ulbricht タイプのものは、ほとんど見かけなくなりました。 私個人の好みとしては、実は、素朴な雰囲気が漂う現在のもの、 旧VERO 系タイプの方に興味を持ちはじめました。 |
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![]() 人形類に付いているタグ |
Nußknackerhaus C.Ulbricht 製を示すマーク類 |
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![]() くるみ割り人形の 底面の焼印 |
![]() 煙り出し人形に 付いているシール |
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| ● ツリー用オーナメント ● | |||
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![]() 西ドイツ時代の作品 に付いていたシール |
![]() 1994年頃に購入した ものに付いていたシール |
![]() ![]() 現在の作品に 付いているタグ |
| 私は、1985年に、C.Ulbricht 製のツリー用オーナメントを初めて目にし、ドイツにはこんなに可愛いものがあるのかと本当に驚きました。 Handmade in Westgermany とだけしか記されていなかったので、エルツ地方の流れを汲んでいる作品などとは全く知らず、細かいながらも丁寧な作りに、さすが西ドイツ製品だと心から感心していました。 C.Ulbricht 製のツリー用オーナメントは、 日本のK.Wohlfahrtなどのショップにもたくさん入荷されていて、 私も少しずつ買い足していきました。 |
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| 作品に付いているC.Ulbricht 製を示すマーク類は変わっていきましたが、西ドイツ時代からの作品がそのまま作り続けられているようで、嬉しく思います。 現在のタグにも、Nußknackerhausの文字はないので、ツリー用オーナメントに関しては、 今も、Lauingen の C.Ulbricht 社の工房で作られたものが日本にも入ってきているようです。 |
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唯一持っている旧VERO 系と思われる作品が、(おむすびまん?) のような顔をした、このキノコのオーナメントです。 煙り出し人形についていたものと同じ、Nußknackerhausの文字の入ったシールが付いているので、そのように考えました。 従来のC.Ulbricht 製のものとは、かなり雰囲気が違います。 |
| すでに何度も書かせていただいてますが、1985年にドイツ・ローテンブルクのクリスマスショップで、 C.Ulbricht 製のツリー用オーナメントをはじめ、ピラミッドやその他のエルツの伝統的なクリスマス用装飾品に初めて出会い、それまで日本では目にしたことがないようなすべて木製の愛らしい作品の数々に、それはもう感激しました。 その時から、C.Ulbricht 社の存在を知ったのですが、それらの作品が旧東ドイツ・エルツ地方の伝統工芸品である ことは全く知らず、同時に買った例の Müller 製のピラミッドに関してもそうでした。 当時、西ドイツのメーカーであった C.Ulbricht 社の名は、作品についているシールやタグなどにしっかりと記されていましたが、旧東ドイツ領であるエルツ地方で作られていたものには、その作品自体や箱のどこにも製作工房名が記されておらず、ただ東ドイツ製とあるだけで、Erzgebirgeの文字さえありませんでした。 やはり、そこに、旧西側、旧東側の国情の違いを感じてしまいます。 結局、それらがエルツ地方の伝統工芸品であると知ったのは、1年後の1986年に、ニキティキのカタログにおいて、見覚えのあるC.Ulbricht 製品を含む様々なエルツ製品が紹介されているのを偶然見つけてからでした。 そして、今から3年くらい前に、旧西ドイツのメーカーであると思っていたC.Ulbricht 社の名称がいつのまにか 変わっており、工房もエルツ地方のザイフェンに移っていて、作品の雰囲気も変わっていることに、初めて気が付き、 その理由や経緯がずっと気になっていました。 それで、2回目の工房紹介として C.Ulbricht 社を取り上げることに決め、今までに集めた手持ちの文献や資料の中 から C.Ulbricht 社に関する記述を拾い出して、ようやく工房の略歴としてまとめることができました。 しかし、 Lauingen の C.Ulbricht 社と、旧VEROとの関係が、残念ながらまだよくわかりません。 |
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