フィーダー細胞のストック作製とその使用方法
(ストックの作製)
1)あらかじめ、解剖はさみ、ピンセット、駒込ピペット、ニップルを滅菌しておく。また、0.1%トリプシン(EDTA-PBS)を37度CO2インキュベーター内で暖めておく。
2)妊娠14日目のマウスを頸椎脱臼し、70%エタノールに浸す。
(以下の作業はクリーンベンチ内で)
3)PBS(ー)10mlをいれた10cmディッシュを3枚用意する。
4)胎仔を子宮ごと取り出し、1枚目のディッシュに入れて洗う。
5)2枚目のディッシュに移し、子宮から胎児を取り出す。
6)取り出した胎仔を3枚目のディッシュに移し、内蔵をできるだけ取り除く。
7)内蔵を取り出した胎仔を別のディッシュに移し、はさみでなるべく細かく切り刻む。
8)0.1%トリプシンを加え(胎仔5匹あたり20ml)、50mlチューブに移し20分間ゆっくり撹拌する。
9)駒込ピペットでピペッティング。
10)同量のの0.1%トリプシンを加え、さらに20分間ゆっくりと撹拌する。
11)DMEM・10%FCSをトリプシン液と当量加え、駒込ピペットでピペッティングする。
12)しばらく静置し、残渣が沈んだら上澄みを50mlチューブに移す。
13)遠心する(1000rpm.5分)。
14)DMEM・10%FCS(胎仔5匹あたり40ml)で懸濁し、細胞数を数える(トリパンブルー使用)。
15)10cmディッシュ一枚あたり1X10^7でまく。
16)コンフルエントになったら凍結(一本5X10^6)し、これをフィーダーのストックとする。
(解凍)
1)凍結ストックされたチューブ1本をぬるま湯でとかし、50 ml チューブに4 ml 10% FCS-DMEM と合一して 1000 rpm, 5 min 遠心する。
2)上清を除去し、50 ml 10% FCS-DMEM に懸濁して(ピペッティング厳禁) 10 ml/100 mm dish ずつ5枚にまく。3日目位でコンフルエントになる。必ずコンフルエントに達した後 feeder layer を作製する。
(フィーダーの作製)
試薬
*X 100 マイトマイシン C 液
SIGAM No. M-0503 2 mg のバイアルに滅菌水を 2 ml 加え、フィルター
滅菌する。250 ml ずつ分注し、-80゚C 保存。
*10% FCS-DMEM
*0.1% gelatin
SIGMAの No. G-2500 を 0.1% となるように純水に加え、オートクレ
ーブする。室温保存。
*EDTA-PBS
*0.1% トリプシン/EDTA-PBS
2.5% トリプシン原液を希釈する。冷蔵保存。1週間くらいで使いきる。
方法
1)作製前日培地交換。
2)当日培地を一部除き、5 ml とする。X 100 マイトマイシン液を 50 ml 加え、軽くゆすって完全に混合させる。
3)2時間以上培養する。フィーダーを作製する dish や plate に 0.1% gelatin を底面が覆う程度入れ、インキュベーター内に入れておく。この状態で使用するまで何日でもほっといていい。乾いてしまってもよい。(ただしカビ等のコンタミをチェックすること)。2時間以上インキュベートすること。
4)細胞の培地を除去し、10 ml EDTA-PBS で洗浄する。1 ml 0.1% トリプシン/EDTA-PBS を加え、インキュベーター中で5分間おく。この間にゼラチン液を除去し、培地を底面が覆うくらい入れておく。
5)インキュベーターより取り出し、ゆすって細胞を底面より遊離させる。
6)4 ml 培地を加え、50 ml チューブにうつす。5枚の dish の細胞を合一する。一部とって細胞数をカウントする。
7)1000 rpm, 5 min 遠心する。
8)2 X 10^5 cells/ml になるように懸濁し(フィーダー細胞はピペッティングに非常に弱い。できるだけ緩やかに懸濁する)、ゼラチンコートした
dish などから培地を除去した後、以下の容量でまく。大体5枚の 100 mm dish から 100 ml 位の細胞懸濁液ができる。
60 mm 5 ml
6-well plate 2.5 ml
24-well plate 0.5 ml
9)5、6時間後より使用可。1週間以内に使用する。作製後3日目以降に使用するときは前日に培地交換して、細胞を元気にしておく。