evergreen > その他の小さな旅 (1) > 飯田線・1
愛知県の豊橋と長野県の岡谷を結ぶのが飯田線で、車窓がすばらしいことなどあって、全国に数あるローカル線の中でも人気の高い路線のひとつとなっています。 どこでどうしてとか何も考えず、18きっぷと時刻表だけ持って、京都からとにかく東へ進んで豊橋へ。 ここから岡谷へ向かって、時には途中下車しながら飯田線を完走しようと思います。
飯田線は基本的に単線なので、時々すれ違いをする必要があります。 これは豊橋から数えて21番目、三河槙原(みかわまきはら)という駅でのひとコマで、こんな感じで反対方向から来る電車を待っています。 普段「信号待ちのため、しばらくお待ちください」と言われるとイライラするものですが、ゆったりと時間が流れているようで、待っていても嫌な気はちっともしませんでした。
愛知県から静岡県に入り、「のどかな風景」から「峡谷美」へと車窓を変えていきます。 豊橋から数えて38番目、小和田(こわだ)という駅ですが、噂には聞いていたとおり「こーんなところに駅があるなんて」って感じです。 電車の本数が比較的多い飯田線ですが、このあたりだけは極端に少ない(昼間は2〜3時間に1本程度)ので、「いついつの電車で帰る」とあらかじめ計画を立てて降りることにしました。
小和田駅はその駅名ゆえか、皇太子殿下と雅子様がご結婚なさった際は大変なフィーバーになったそうですが、今はとても静かな駅です。 駅を出てすぐの風景がこれで、車が通れるような道ではとてもありません。 ただ昔からこんな感じなのではなく、もともとは天竜川の対岸の集落を結ぶ橋もあり、それが佐久間ダムが作られるときに水没してしまった、ということなのだそうです。 電車の時間を気にしつつでしたが、空気もおいしくて気持ちよかったです。
さらに静岡県から長野県に入り、豊橋から数えて50番目の天竜峡(てんりゅうきょう)という駅です。 飯田線のほぼ中間地点にあたり、さらに先へ進む場合も多くはここでいったん乗り換えになります。 踏み切りから撮った写真ですが、改札まで歩かなくても簡単にホームに上がれてしまいそう。。。
天竜峡下りや天竜峡温泉が楽しめるひとつの観光地ですが、駅の周辺もずいぶん静か(「暗い」わけでもない)な感じがしました。 次の電車に乗るまでの時間を利用して、ちょっと駅のまわりを歩いてみることにします。 すると写真のように、ごつごつした岩のところを歩いたり、つり橋を渡ったり。 ちょっとしたハイキング気分を楽しむことができました。
路線の名前にもなっている飯田を経て、さらに北を目指しましょう。 豊橋から数えて74番目の田切(たぎり)という駅です。 ホームがひとつあるだけの小さな駅ですが、田切地形と呼ばれるΩカーブ(できるだけ短い距離で川を渡るために、いったん上流のほうまで行って川を渡り、ふたたび下流に戻ってくる・・・まさにΩの字のように進むわけです)として有名なところです。
飯田線に平行して走る国道153号線から撮った写真です。 遠くに見えるのが中央アルプスで、まだ雪が残っていてとてもキレイでした。 国道はそこそこ車が通っていたのですが、人気はあまりなくて、車が通り過ぎてしまうととっても静かでした。 こういう静かなところで電車をのーんびり待つのも、旅のぜいたくのひとつです。
田切駅を訪れたあたりから暗くなりだしたので、ある程度大きな駅である伊那市(いなし)というところまで進むことにし、タウンページをヒントに駅近くの宿をとることにしました。 この日の晩に食べた「ソースかつ丼」がなかなかおいしかったなぁ。 次の日には岡谷まで向かい、中央本線を通って京都まで帰ったわけですが、その際にもいくつも見どころがありました。 この続きは「飯田線・2」をご覧ください。