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飯田線・2
( 2002.04.07 )

 「飯田線・1」では、愛知県の豊橋と長野県の岡谷を結ぶ飯田線の風景をお見せしました。 ただこことて京都からすぐ行ける場所では決してありませんから、いろいろと寄り道しながら帰ることにしました。 それにしても長野県は大きく、そしてみどころの多い県ですね。


 飯田線を旅しているうちに、高遠(たかとお)というところの桜が見ごろで、大変美しいという話を耳にしました。 伊那市駅の近くに宿をとったのも、始発のバスで高遠に出かけようという作戦があったわけです。 かつて武田信玄の五男である仁科五郎盛信(にしなのごろうもりのぶ)が織田信忠と戦い、壮絶な死を遂げた高遠城。 今では高遠城址公園となって見事に桜を咲かせていると言います。

 かつて城があったために公園は高台にあり、バス停から歩くのもなかなか大変でした。 でもそこで迎えてくれたのは満開の桜たちでした。 実はこの高遠は「桜の三大名所」のひとつだったそうで(後から知りました)、それをしかも満開のときに見ることができたなんて幸運そのものです。 ちなみにここの桜はコヒガンザクラというもので、ソメイヨシノよりもうっすらと赤みを帯びた色をしています。

 再びバスで伊那市駅へ戻り、飯田線で岡谷へ、中央本線で塩尻へ、さらに篠ノ井線で松本へと進みました。 写真は松本駅ですが、電車が駅に着くと「まつもとー、まつもとー、まつもとです」となんとも言えない声が流れ、とても雰囲気があります。 夜行列車に乗るために深夜1時まで過ごした経験もあったりして、私の好きな駅のひとつになっています。

 松本駅で次の電車に乗り換えるのに40分ほど時間があったので、猛スピードで松本城を見に行きました。 もっとゆっくり見たかったけれど、40分後の電車に乗らないと予定通り京都まで帰れないので仕方ありません。 バスもあてにならないのでひたすら歩き、一瞬城を見てとんぼ返り・・・駅に戻ってくるころにはすっかり足もくたくたでした。 それにしてもひとりで何をアホなことをやってるんでしょうねぇ。

 最後は篠ノ井線の姨捨(おばすて)駅です。 姨捨山のお話などでこの知名は結構有名ではないでしょうか。 この姨捨駅は「スイッチバック」と呼ばれる線路の敷き方をしていること、眼下に広がる善光寺平や千曲(ちくま)川が楽しめる「日本の三大車窓」のひとつであることでも知られています。 なおこの「いったん戻って引き返す」というスイッチバックは、各駅停車に乗らないと体験できないので、ご参考までに。

 休みの日の昼間だったのに(だったから?)、駅に降りたのは私ひとりでした。 車で訪れたと言う先客もいたのですが、ほどなくいなくなってしまい、本当に駅でひとりぼっちに。 でも寂しいと思う気持ちはまったくなく、むしろこんな景色をひとり占めして申し訳ないなぁ、というぐらい感じでした。 駅から少し歩いたところにはちょっとした展望台のようなものもあり、やっぱりすばらしい景色をひとり占めします。

 そのちょっとした展望台のところで食べたのがこちら。 松本駅で買った「地鶏めし」(840円)です。 鶏の照り焼きをあしらったお弁当は結構ありますが、さらに無農薬の野菜が添えられているのがうれしい。 駅弁はいつでも旅をさりげなく盛り上げてくれますね。



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