evergreen > その他の小さな旅 (1) > 小浜
修士論文の執筆も迫り、いよいよ忙しくなりそうですが、たまには息抜きに出かけたくもなるもの。 「海が見たい」「若狭彦神社にお参りしたい」という気持ちだけで、日本海にある小浜を目指すことにしました。 ひとりで電車に揺られるのも実は久しぶり、京都から京都までのぐるっと一周する乗車券を買って、さぁ出発です。
【 東舞鶴駅にて 】
東舞鶴まではちょっと豪華に特急「たんば&まいづる」に乗って。 ここから敦賀までが小浜線と呼ばれるところで、乗車するのは今日が初めてです。 電車に乗ろうとして一見「おやっ?」と思うのですが、手前のかぼちゃ電車が福舞鶴線、奥にあるブルーのラインが入った電車が目的の小浜線と、1つのホームに2つの電車が並んでいます。 乗り間違いとか起こらないのかなぁ。
【 小浜駅に到着 】
小浜線は2003年に電化されたばかりの線です。 いわゆるローカル線をわざわざ電化したのはなぜ?というところですが、そこには関西電力のサポートがあったりするわけで、海水浴場と原子力発電所を抱えるこの地域の特徴をよく表しています。 とまぁ難しい話は置いておいて、この日はとにかく天気が良く、海がとてもきれいに見えました。 普段なかなか海を見ることができないので、そんな景色に出会えるだけでうれしくなってしまいます。
【 小浜を探索・その1 】
駅から歩いて5分ほどのところにある「いづみ町」です。 小浜といえば何と言っても「鯖」で、ここから京都へ鯖を運んだことから「鯖街道」の起点とされています。 今日は行きませんでしたが、写真の右手にある「大谷食堂」というところ、いかにも町の食堂という感じのところでして、鯖の塩焼き定食が大変おいしかったのを思い出します。
【 小浜を探索・その2 】
そしてさらに5分ほど歩くと、もう海のまん前までたどりつきます。 土曜日の昼間だったからか、人はほとんどおらず、時折散歩している親子連れを見かけるだけでした。 観光客はちょうど向こう側にある「食文化館」などの「いかにも」なところに行っているからかもしれませんが。 ここで東舞鶴で調達した駅弁「丹後寿し」を広げることにします。 こういうところで食べる食事って、後々いい思い出として残るものです。
【 若狭彦神社・その1 】
若狭の国の一宮である若狭彦神社・若狭姫神社へのお参りです。 隣の東小浜駅からなら歩いていけるのですが、電車が思うようになかったので、しぶしぶ2000円払ってタクシーで行くことに。 タクシーの運転手さんいわく「若狭彦神社には人がいない」とのことですが、どういうことか・・・?
で、入ってみると本当に誰もいない。 何年も時間が止まったような空間がそこには広がっていて、厳かな気持ちにさせられます。 お社のまわりに並んでいる木々も、ずっと見守ってくれている感じがして、なんとも言えない気持ちになります。 本当にここに来れてよかった。

【 若狭彦神社・その2 】
こちらは境内にある「夫婦杉」というもので、2本の杉が根元でくっついているというものです。 これはそのまま若狭彦神社と若狭姫神社が一体のものであることを表しています。 ここから若狭姫神社までのんびり歩いていくことにします。
【 若狭姫神社・その1 】
お社の左隣にあるのは「千年杉」という杉の木で、不老不死の象徴とされています。 本当に千年以上そこにあるのではないかというほどの立派な木を見た私は、何か大きなものに包まれたような、不思議な感覚を覚えました。
「遠敷(おにゅう)大明神の高きご神徳を慕い詣でる若狭を始め諸国の人々都人を温かく見守り、只今また悠久の時の流れの中で、いにしえ人とあなたをお結びになられました。 心正しく行いが善であるあなたの姿を後の世まで永く伝えてくれることでしょう。 この千歳の杉に命のある限り。」・・・千年杉の由来より。

【 若狭姫神社・その2 】
彦神社には人がいませんでしたが、こちらは逆に集落の中にある「普通の」神社というところでしょうか。 写真左はちょうど七五三のお宮参りに来られた方たち、写真右は神社のすぐ前にある遠敷(おにゅう)小学校です。
【 東小浜駅にて 】
さらに歩いて東小浜駅に戻ってきました。 みなさん何を怪訝そうにこちらを見ているのかといえば、電車が来ているのにまだ高校生が乗っておらず、「早く乗ってー!」と駅の方がまくし立てていたからでありました。 電車の本数が少ないところで見られる風景です。 私はここから再び小浜線に乗って敦賀へ、さらに湖西線を経て京都へと帰りました。

いわゆるローカル線では「利用者が減る」→「(利用しないから)本数が減る」→「(利用しづらいから)利用者が減る」の悪循環がよく見られます。 小浜線とてその例に漏れず、ローカル線の厳しさを見ずにはいられませんでした。 鉄道が好きだからといって、まさか鉄道は全知全能であるとはいいませんが、なくなると地元にとって大きなダメージなのは事実。 ドライブで来るのもいいけれど、せめて入場券を買うだけでも(実際私も買った)、地元の利益に貢献していただければと、私からもお願いしておきます。