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教育実習(大阪星光学院)

 2004年6月7日から19日にかけて、母校である大阪星光学院にて、教育実習(科目は化学)をしました。
 前半は教育実習の日誌をそのまま原稿にしたもの、後半は実習を終えての感想を述べたものになっています。
 (※ 個人的な感想なので、読む方にとっては不快に思える部分があるおそれがあることをご了承ください。)

【 日記編 】

6月7日
 授業を2時間見学させていただき、自分の授業を組み立てるための大きなヒントをいただきました。 ○○先生の授業はとても迫力があり、その上で大切なことから補足的なことまで丁寧に教えておられるのが印象的でした。 また○○先生の授業は演示実験を上手く取り入れながらの進行で生徒をひきつけており、何度も生徒に質問を繰り返しながら授業を進めておられるのが印象的でした。
 またクラブ活動を終えて居室に戻ると、S先生が生徒と面談をしておられました。 クラスを50人の集まりととらえるのでなく、一人一人個別に話をすることで生徒の思いをくみ取っていくことが大切なのだと改めて知ることができました。
 授業見学の時をはじめ、何度も自己紹介をする場面がありましたが、みなさん私を快く受け入れてくださっているようで、とてもうれしく思います。 星光の卒業生であることに誇りをもって、後輩でもある生徒たちの前で立派な授業ができるようになりたいです。 2週間よろしくお願いします。

6月8日
 今日はほぼ1日に渡ってT先生について行動させていただきました。 何といっても印象に残ったのが5時間目の実験で、生徒として実験をするのは楽しくもあって良いのですが、逆に監督する側としては大変なことで、危険なことをしないか、うまくいかずに困っていることはないかと見守ることの大変さ、そして大切さを知ることができました。
 また○○先生の生物の授業は、生物という学問を通してscienceとは何たるかを説いているのがよく伝わってきてすばらしいと思いました。 目の前の大学受験での成功のことだけを考えさせるのでなく、これからの人生のことをよく考えてほしいということを私としても生徒にしっかり伝えていきたいです。

6月9日
 今日から4日間は高2が修学旅行ですので、主に高1を受け持たれているS先生にいろいろと指導していただくことになりました。 S先生は3時間の授業に加えて朝礼と終礼、さらに保護者面談があってお忙しそうで、教員は授業以外にも多くの業務があることを改めて学びました。
 中3の授業では生徒の前で後輩へのアドバイスを与える時間を下さりました。 中学3年の段階でも京大へ入りたいという気持ちをもっている生徒が多くおり、話をしっかりと受け止めてもらえたので、私もうれしかったです。 短い期間であっても、少しでも勉強しようという意欲をさらにもってもらえるように、ますますがんばりたいと思います。

6月10日
 今日ははじめて実際に授業をさせていただきました。 少々緊張したものの、後輩である生徒の顔を見ると落ち着き、リラックスして授業に臨むことができました。
 S先生からの引き継ぎが半分、私の大学での研究に即した話が半分でした。 S先生から引き継いだ分では、問題を解かせて解説をするのにやや時間をかけすぎてしまい、退屈にさせてしまったことが反省です。 またあまり生徒のことを知らないままに授業をしてしまったために、生徒に多く質問できなかったのも改善したいと思います。 研究についての話では、あえて「まだ分かっていないこと」を多く例に挙げて、興味をもってもらえるようにしたのですが、なかなか効果があったように思います。 この機会に大学の話なども多く伝えていけたらと思います。

6月11日
 今日はテストを実施する側として、色々とお手伝いをすることができました。 テストを円滑に進めるために、多くの先生が連携をとりあっておられることを肌で感じ取ることができました。
 昨日から少しずつ朝礼・終礼を担当させてもらっており、またひとつ教師の新しい一面を見させていただいております。 S先生は全体にメッセージを伝えるだけでなく、その後ひとりひとり出会う生徒に「勉強がんばってるか?」のように声をかけておられ、こうしたことが生徒の意識を変え、クラス全体の雰囲気を良いものにしていくのだと感じました。 私も少しずつクラスや生徒に打ち解けられるようになってきて、話をすることができるようになってきているので、さらに良い信頼関係を作れるようにがんばろうと思います。

6月12日
 今日は中学2年・3年と見ていきましたが、中高一貫校におけるこの学年は、生徒としてもモチベーションを高めることが難しいためか、落ち着きのない生徒が多かったように思います。 そこでどう意識を変えていけばいいかを大いに考えさせられた1日でした。
 中3のS先生の授業では、「分からなくてもまずしっかりノートに書く!」「ぼーっとせずにプリントに書き込む!」のように声をかけることを大切にしておられました。 あきらめずに少しずつでも生徒にはたらきかけることがどれだけ大切なのか、私も見習わなければいけません。
 中2の私の授業ですが、反省点が多くあったように思います。 まず、先に進むことに神経質になってしまい、落ち着いた展開にできなかったこと、そして生徒の理解度をあまり確かめずに授業を進めたこと、さらに準備不足と言われても仕方ないほど下手な説明になってしまったことです。 一昨日の高1の授業がある程度うまくいったのに浮ついてしまったのか、とにかく来週以降改善していきたいです。


6月14日
 今週から高2に戻っての教育実習です。 3時間の授業で、ほぼ同じ内容になりましたが、T先生にアドバイスもいただき、少しずつ良いものにしていくことができました。 授業のテンポとしてはややゆっくりだったかもしれませんが、生徒の理解度を確かめつつの進行ができたので、私としては良かったのではないかと思います。 ただ、修学旅行から帰ってすぐだったということは考慮に入れたとしても、もう少し生徒のやる気を引き出すような授業になったかというと疑問符がつくところです。 単に勉強を教えるだけでなく、さらにもう一歩踏み込んだところに達することができればと思います。 あと1週間の実習ですが、少しでも受験勉強への意識を高めるきっかけ作りができるようにがんばろうと思います。

6月15日
 今日で高2の全てのクラスを一通り見たことになります。 クラスによってこうも雰囲気が違うものか、というのが率直な印象で、単に同じように授業をするだけでなく、そのクラスのムードにしっかりあわせた授業を展開することが必要なのだと思い知らされました。 このことを気に留めながら2周目の授業に臨みたいと思います。
 空いた時間を使って、先週の実験のレポートを見せてもらいました。 レポートを見る側に立ってはじめて「レポートは相手が読んで分かるようなものにする」ということの意味を知った気さえします。 自分が大学で書くレポートのことを思い出しながら、どんなものを仕上げるべきか伝えることが大切だと感じました。

6月16日
 今日は演示実験をして生徒に関心をもってもらうことを目標に授業をしました。 演示実験とはいえ、生徒は食い入るように見てくれ、うまくいったときは「おおっ!」という声があがるなど、良い授業になったように思います。 もちろんこのスタイルの授業ばかりはできませんが、時々こうした実験を連続した授業の中に盛り込む、まさにメリハリをつけることの大切さを知ったように思います。
 授業外のこととして、引き続き朝礼と終礼をしています。 毎日ほんのわずかな時間でも(授業が無くても)生徒と顔を合わせるのは本当に大切で、少しずつでもコミュニケーションをとって信頼を築いていくのが教師にとっても大切な役目なのだと思います。

6月17日
 今日は3時間目に多くの先生に見ていただく公開研究授業をしました。 私が生徒だったときにお世話になった先生にも見ていただき緊張したのですが、まずまず良いものにできたのではないかと思います。 どうもゆっくりとしたペースで生徒に語りかけながら、知ってほしいという気持ちでもって教えるのが自分には合っているようで、「落ち着いてしゃべれている」と評価をいただいたのはうれしかったです。
 またこの日は特別に高校のテニス部にも顔を出しました。練習の手伝いというよりは話し相手になっただけですが、貴重な時間を過ごすことができました。 残り時間がいよいよ少なくなってきましたが、悔いが残らないように何でも挑戦していきたいです。

6月18日
 今日の授業は「問いかけ」を大切にして、「どうしてこうなるか考えてみよう」と全体に言うことを多くしました。 どうしても指名された生徒だけが考えてしまうので、そうならないように考えることの大切さを伝えながら進行したのですが、なかなかうまくいったように思います。 学問を教えるのが先生だということだけでなく、生徒が学習しようとするきっかけを与えるのも先生だということを心得たいです。
 その他に放課後にうれしいことがありました。 生徒の方から私に進路についての相談を持ち掛けてくれたのです。 年が近いから気軽にしゃべってくれ、私なりの見方がかなり含まれているとしても、どんなふうに志望校を決めればいいか、どんなふうに勉強を進めていけばいいか、大学生活はどういうものなのか、生徒に伝えることができました。 一人一人の生徒の未来について一緒に考えることができるのは、とてもやりがいのあることだなと思いました。

6月19日
 2週間の実習も今日が最後になりました。 昨日と今日は、教育実習生の授業を互いに見学してディスカッションすることもしたのですが、今後のために大いに意義のある時間にすることができました。 良い説明をするために、良い授業をするために、絶えず上を目指していくことが大切で、それをやめた瞬間にもう成長はないのだと思います。
 最後は担当のクラスで挨拶をして締めくくりです。拍手をしてもらったときには、私も少しは生徒のためにがんばれたのかと思い、正直ほっとしました。 2週間の中で得たたくさんのことを今後に活かし、さらに立派な人間になって今までお世話になった方に恩返しをしたいと思います。 私を指導してくださったすべての方に感謝いたします。 ありがとうございました。



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