
| サイバーショットU20レビュー |
受験生、U20を買う(汗
極めて単純かつ簡単な操作に加えて、シャープさとキュートさを両立している優れたデザイン、
そして何よりも、本体の小ささがウけてかなりの売れ行きなサイバーショットUシリーズ。
実はこれまでも私はP9を常時携帯していて、その使い勝手にけっこう満足していたので
(暗い場所での画質については少々不満だったが、外出先でそういうシーンはめったにない)
Uシリーズの発表を見たときには、これといって欲しいとは思わなかったんだよね。
たしかに小ささは何事にも変えがたいが、いまさら100万画素とか200万画素で
機能もP9より大幅に劣るような機種を買いたいとは思わなかったのだ。
発表当初のweb上での反応も結構冷ややかで、まあ、こんなものか、といった程度だった。
だが、実際に発売されてみるとちょっと状況が変わった。
店頭に展示している実機を見ると、確かに小さい。予想以上に小さい。
手で握ってしまえばほとんど隠れてしまうくらいの大きさしかないのだ。
さらに、レンズカバーをスライドさせれば即起動し、しかもアルカリ単4電池が使えることも分かり、
極めて速写性能の高い機動力のあるカメラなんだな、と思い始めたのだ。
切り詰められた機能もむしろ簡単に扱うための「長所」 なんだなあ、と思うようになった。
とはいえ、受験生という立場もあるし、それにP9はP9で気に入って使っているんだから
無理して買うまでもないかなあ、と思ってこれまでは気になりながらも目をつぶっていた。
ところが、2月の上旬、もう国立の受験も間近に迫ったころに、
すでに販売されていたU20(200万画素機の方)に新色が追加されるというニュースが。
そのなかにあった色が「オレンジ」。
ぐはああああああああああ、まさかオレンジ色のU20を出してくるとは…。
実は、オレンジは私が勝手に「自分色」と定義している色。
赤やオレンジ系統の服およびアクセサリーなんかには目がない。
これはなんとしても押さえておきたいアイテムだなあ…元々欲しいとは思っていたし。
幸か不幸か、受験生活ではあまり金を使わないために貯金は充分あった。
だが私は受験生だ、そんなもの買っている場合じゃないぞ!?
デジカメいじってて国立大に落ちたなんてことになったらシャレにならんぞ?!
そうだ、いくらオレンジだからといって今買うべきではないんだ…。
そうだろ俺!! どーしても欲しくて、買うとしたら試験が終わった後だ、そうだろ?
…と自問自答。
だが、その思考を鈍らせる「限定生産」の4文字。
発売日は2月21日、たいていソニー系の限定モノは先行予約分だけで一杯になるこれまでの例から
25日に試験を終えたあとでは確保できないのでは…という不安がよぎる。
…結局2月14日、ソニースタイルでの先行予約開始とほぼ同時に注文を入れ、
21日の朝に到着。ただ、ここは受験生としての意地もあったので、
24日に受験のために上京するまでは箱を開けなかった。今までの自分なら出来なかったことだろうなあ。
…ってことでコレがそのU20オレンジ。

正確には「テクノオレンジ」という色名が付いている。
ご覧のとおり、かなり濃いオレンジなんだが、私はこーゆー色が大好きなんですよ(笑
今までピンクとかワインレッドのデジカメはあったけど、オレンジは多分初の試みじゃないかな。
個人的にはオレンジとか派手な赤とかガンガン作って欲しいところ。
究極のメモカメラ
レンズカバーをずらすと即起動というシステムは昔からオリンパスがエントリー機を中心に採用している機構で
サイバーショット系列では初めてだと思うが、電源ボタンで起動するタイプとは便利さが大きく違う。
電源ボタンを指で探って押すってのはワンアクション必要で、しかも片手だと結構難しい。
だが、このタイプなら中指でスコっとカバーを右に動かせばいいし、ご覧のように大きな指かけが付いているので
ポケットやケースから取り出しつつ電源を入れて即スタンバイってのも可能。
しかも起動はレンズカバーを開ければまさに「一瞬」。
使用するメモリースティックによって起動後の読み込み速度が違うのだが、32MBまでならほぼ一瞬だ。
(逆に128MBだと3秒程度読み込み時間がかかってしまい、機動力を大幅に削ぐことになる)
200万画素なので、画像一枚のメモリ消費量はそれほど多くなく、32MBでも60枚以上撮れる。
起動時間と容量とのバランスを考えると、32MBがU20にはベストポジションかな。
本体が小さくしかも起動がこれだけ早いと、あまり「撮影」ということを意識しないでいいのがポイント。
「撮る」というよりは「メモ」する感覚に近く、これが「ビジュアル・ブックマーク」たる宣伝文句の所以か、と
思わず使っていて納得してしまった。
「メモカメラ」という言葉があるが、このカメラこそまさにそう呼ぶにふさわしいと思う。
本来メモカメラってのは常時携帯して、名刺とか時刻表など必要な情報をメモする変わりに撮影するカメラ、
という意味あいが強いのだが、このカメラはそういった文字や絵などの情報のメモに限らず
なんでもない日常の風景を即座に写真として「メモ」するという気にさせてくれる意味では
本当のメモカメラなんではないだろうか、と思う。
はっきり言えばどんなデジカメでもメモカメラとして使えるんだが、起動とか撮影レスポンスが悪いと
いちいちカメラを出してまで記録することもないかあ、と思って写真を撮る枚数は減る傾向にある。
だが、コイツならポケットから出せばもうすでにスタンバイオッケーだから抵抗がほとんどない。
サイバーショットUは究極のメモカメラといえよう。
使える!! 広角33mm相当のレンズ画角
予想外に使えるのがU20のレンズの「画角」だ。
実は、サイバーショット中では現行機種で一番「広角」、すなわち広い範囲が写せるのがこのU20なのだ。
画角の広さは風景写真で広い範囲を写したいときなどに有効なのだが、
実はノートとかテキストなんかの一部を記録する時に真価を発揮すると私は思う。
画角が狭いタイプのカメラだと、たとえばテキスト1ページ分を画面内に収めようとするときに
けっこう被写体と本体を離さないと入りきらないという事態が発生する。
ある程度以上の大きさのものを撮ろうとすると、液晶で構図を確認しつつ撮影するのには
かなり無理な体勢になってしまうのだ。
下にU20とP9の比較として赤本の一部分をまったく同じ距離から撮影したものを掲載してみた。

左がP9、右がU20。違いは一目瞭然でしょ?ちなみにP9は広角側で39mm相当、U20は33mm相当。
被写体からの距離は約15センチ。赤本のサイズを考えてもらえば分かると思うが、
15センチの距離でこの程度の範囲しか写らないとなると、見開きで完全に収めようとするには
かなり被写体からの距離を撮らなければならないことが容易に想像できるだろう。
(ていうか、ほとんどのカメラは広角側で35mm程度の画角があるのに
P9に限らずサイバーショットPシリーズはそろいも揃って広角39mmという仕様なのは大きな不満。
他社製品ならもう少し楽にこういったテキスト撮影ができると思う)
U20は被写体から15センチの距離で赤本の見開き片方の1ページがほぼ完全に収まっている。
数値の上では6mmの違いだから大したこと無いように思うかもしれないが、実際には大きな差なのだ。
こんな感じで比較的広い範囲が写せるので、このような近接撮影でメモを行いたい時には
けっこう便利。
さらに、フツーのデジカメではマクロ撮影を行う時にはマクロモードなどに設定する必要があるが、
このカメラはそういう設定は全くなしにマクロ撮影が行える。
このあたりも面倒な切り替えなしに即座に狙ったものが撮れるという意味で
非常にカメラの機動力を高めている要素といえよう。
ご覧のようにカメラのレンズにも「AUTO MACRO AF」の文字が見える。
切り替えなしでマクロ撮影ができるということをアピールしているのだ。
次のページでは本体の外観を中心に紹介。