後継者候補の定番は長男か?

(1)中小企業の定番は長男?

 後継者を誰にするかは、会社の存続にかかわる重要な決断です。出来るだけ
早く一人に絞り込むべきです。それが社長の最大にして最後の使命でしょう。
 中小企業では社長の長男が後継者になるケースが現在でも多いと思いますが、
親子だと冷静な判断が難しいのではないでしょうか。また長男も幼い頃から
なんとなくそう思っていたので会社に入社しているような場合は本当に覚悟が
あるのか判断できません。
 経営者の資質も、もちろんですが、覚悟をきちんと確認してから検討すべき
です。それには会社の現状や業界の状況などを的確に把握し伝えたうえで判断
させないと、継いでから「こんなはずじゃなかった」なんてことになるかもし
れません。
 また、社長が家庭で日頃から暗い見通しや従業員や会社の愚痴をこぼして
いるようだと息子も継ぐ気にはならないでしょう。
 一族での承継を考えているのであれば、事業をやることの楽しみや夢を家庭
で話しましょう。

(2)経営権の承継と持株の承継

 次期社長を決めたら持株の贈与を開始しましょう。遺言だけでは他の相続
財産との関係から遺留分の問題で全てを後継者に相続させられるかどうかわか
りません。中小企業はオーナー経営が安定しています。後継者が換金価値のな
い自社株を相続するために他の相続人に代償分割(自分の財産から代わりに
支払う)しなければならなくなるようなケースは事前に回避すべきでしょう。

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