| 自社での育て方
(1)自社育成のメリット・デメリット
後継者を育てる場合に、他社に修行に出さずに、はじめから自社で育成する場合も
あります。この場合のメリットとしては、社長の経営方針や理念を伝授しやすいこと
や人脈を引き継ぎやすいことです。また社員との一体感も得ることができます。
ポイントは優秀な教育担当をつけることが出来るかどうかでしょう。つまり自社で
育成できる環境がなければ修行期間をおくべきです。
早くから自社に入った場合は地元での人脈を広げるために商工会議所や青年会議所
などの団体に入会させることも良いでしょう。従業員とはいくら仲良くなっても将来
は使う側と使われる側で本音の交流は難しいと思われます。
同じ立場の次期経営者の仲間と交流させるべきです。
デメリットとしては自社しか知らないので井の中の蛙になってしまう危険性がある
ことです。また実力もないのに社長が甘やかしてすぐに役職を付け昇進させていく場
合は社員の反感を買うことになります。いくら中小企業といっても新卒で入社して、
いきなり役員は早すぎるでしょうから一般的にまず営業や技術などその会社を支える
主要部署の平社員として配属するべきでしょう。
(2)営業で育てるべきか各部署を横断すべきか
会社で一番成果の見えやすい部署は営業でしょう。営業で育てる場合に、後継者に
実力があって、ある程度の成果を出すことが出来た場合には社内の次期社長として地
位を確実に確保することになります。しかし、思うように成果を出せないケースもあ
るでしょう。それなりに成果を出せる得意先を担当させたり、優秀な教育担当に同行
させて成果をだすことも可能ですが、後継者としては経営者としての資質が最も重要
なのであり、営業より経営センスに優れている場合もあるわけです。
後継者のセンスを良く見極めたうえで一部署にはまり過ぎないタイミングで配属を
決定変更する必要があります。
また、決算書やキャッシュフロー計算書などを読めて、メインバンクと交渉できる
能力も必要ですので、経理・総務・人事部などの経験は今後の経営者に必須となるで
しょう。
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