審判経験談(&雑談)

Last Up 2000.5.29

過去の記録:1999年度

2000年度:4月 5月 6月


「春期リーグ戦(その7):4部偵察」

先週の時点でうちの大学の5部2位が確定していたので、4部からどこが落ちてくるのかを偵察しにいきました。場所は大阪大学吹田キャンパスです。いつもは豊中キャンパスにしか行ったことがなかったので、初めて吹田の方に行ったんです。さすがに阪大の付属病院のあるところだけにとてもきれいでした。体育館も豊中のそれとは比較にならないぐらいきれいでしかも広かった。

そんな話はさておき、昨日はまぁいろいろありました。まず4部は6戦目が終わった時点で4位と8位しか確定していなかったんです。優勝争いは3チームがセット率で争う展開になっていました。その中でも姫路独協大学はフルセットになってもいいからとにかく勝てば優勝という、なんかつい先日のセレッソ大阪のような状態だったんです。おおかたの予想では姫路獨協大学が優勝だろうと思われていました。

しかしドラマは待っていました。セレッソ大阪がフロンターレ川崎に負け、優勝を失ってしまったように、姫路獨協大学も奈良教育大学に敗れ優勝を逃してしまいました。その結果、大阪市立大学と神戸学院大学が優勝に大きく前進したのです。特に大阪市立大学は姫路獨協大学の試合が終わる前にストレート勝ちをおさめていたので、姫路獨協大学が敗れた時点で2位以上が確定。そして神戸学院大学の試合結果を見ていたのです。セット率で並んでいた神戸学院は第1セットを取ったものの、第2セット、勢いづいた相手チーム(大阪大学)にやられてしまい、セットを失ってしまいました。この時点で、大阪市立大学の優勝が決まりました。大阪市立大学はまさに横浜F・マリノスのような優勝の決まり方でした。自力優勝の可能性は0だったんですから。

ここまで読んだ方は「今日は審判関係の話は無し?」と思うかも知れませんが、今から書きます。それは姫路獨協大学が負けてしまった理由の一つにあげられるからです。姫路獨協大学は審判にペースを乱されたと言っても過言ではありませんでした。この試合の審判がかなり自信無さそうにやっていた上、ジャッジミスを重ねるんだからそりゃペースも乱れるわ、って感じでした。姫路獨協大も判定に疑問を感じながらもおそらくずっと審判のせいだって思っていたんでしょう。1セット目(姫路が取った)と2セット目以降の雰囲気ががらりと変わってしまったんだから。

もうひとつ気になったのは、4部の審判台が妙に低かったこと。ネットからたぶん20センチぐらいしか上に出ていなかった。これじゃミスジャッジもしちゃうかなと少し思ったりもした。

本当に君は講習会を受けてきたの?と疑問をもたれるような審判が多い。この体質を学連はこれからどのように変えていくんでしょうかね。ちなみに昨日は4部には来ているはずのコントローラーの方も来ていなかったし・・・。

[2000.5.29]


「春期リーグ戦(その6):判断」

ハッキリ言って今日のサブタイトルはかなり適当です。さて、僕ら大阪府立大男子バレー部は昨日の試合で上位入れ替え戦への切符を手にしました。ようするに4部昇格へのみちが開けたということです。今週末もリーグ戦はあるんですが、勝敗数の差で次に負けても順位が落ちることはないので、入れ替え戦が確定です。一体4部からはどんなチームが入れ替え戦にやってくるのでしょうか(結果の詳細はバレー部ホームページへ)。

昨日はリーグ戦3回目の主審。対戦カードは花園大学vs摂南大学。僕の中ではおいおいまた花園かよと思ってたんです。なぜなら前回、ロング・サーバーで揉めていましたからね、ハッキリ言って嫌でした。でも、僕以外の人に主審をやらせると、後々大変な目に会うような気がしたので、僕がやることになりました。問題なく終わってくれればいいのにと思いながら・・・。

しかし今回は何ごとも起こらずに終わりました。たぶん花園大学が勝っていたからあの監督さんの機嫌がよかったのでしょう。これはまずいと言うジャッジもほとんどなかったですし。

しかし、僕は一つ大きなミスをしてしまいました。ブロッカーのワン・タッチがあったかどうかで、ライン・ジャッジを1ケ所しか見ないで判断してしまったんです。副審がシグナル無し、3番のラインもアウトを出していて、僕も確認ができなかったので(あたったような気はしましたが)アウトのジャッジを出したんです。そしたらジャッジを出した後に4番のラインがボール・コンタクトのシグナルを出していたんです(ああ確認不足)。さすがにこれは自分のジャッジミスだとすぐに認めて、サイド・アウトを差し換えました。もちろん状況も判断しての話です。このままアウトの判定を下していたらおそらくは両チーム共に納得の行かないまま試合が進むような気がしたので。

ホント昨日の試合では自分の未熟さに大きく反省をいたしました。既にリーグ戦での審判割り当てがなくなったので、リーグ戦で主・副審をすることはなくなりましたが、これから自分の所属するクラブ連盟で、今回の経験を生かせるようにがんばって行きたいです。

[2000.5.22]


「春季リーグ戦(その5):他チームの審判」

昨日は自分達のチームの試合が1試合目で、その後審判の割り当てもなかったので久々にゆっくりと試合観戦をすることができました(試合は3-0で勝ちました。詳しくはバレー部ホームページへ)。僕は試合を見ていると選手のプレーよりもどうしても審判のジャッジが気になってしまうんです(これが審判の性なんでしょうか)。それで、他のチームの審判を見ていたらやっぱりミスが多い。ルールを本当に理解しきっているかどうかも不安な審判もいます。

昨日一番ひどかったのはk大学の審判でした。主審から見て左側のチームのレフトから、スパイカーの打ったボールが相手ブロックにあたった後、副審側のアンテナにあたったんです。ラインジャッジは4人とも気付き、フラッグ・シグナルを出したんですが、主審が気付かず、さらに気付いている(はずの)副審はすぐに笛を吹かない。もちろんスパイクを打ったチームの得点になるので、チームがアンテナにあたっていることを言う。それでようやく副審が笛を吹いてゲームをとめた。それでも主審は何が起きたのか分かっておらず、ゲームの流れを切る原因になってしまった。

ここでまずかったことは二つあり、一つ目は主審がライン・ジャッジを全く見ていなかったこと。二つ目は副審が笛をならさなかったこと。副審が笛を吹いて告げなければならない反則はいくつかあり、その中に「副審側のアンテナやその外側の物体にボールが触れるか、アンテナの外側を通過して相手方コートに落ちた場合」に笛をならしてボール・アウトのハンド・シグナルを出す必要がある。昨日の審判はこれを忘れていたために試合を止めるのが遅くなってしまった。選手からすれば明らかに分かるケースなだけに、すぐに試合をとめるようにしなければならない。

他にも主・副審共にボールを追っていて、ネット際での反則が流れてしまうケースもあった。確かに普段選手としてしかバレーボールに関わっていない人たちにすれば難しいことかも知れない。しかし学連の方で審判講習会もやっているし、リーグ戦と言うもっとも重要な試合の審判であるから、やはりもうすこし審判に対する意識を高めていってほしい。その審判のジャッジ一つで試合結果がが大きく変わってしまうことだってあるのだから。

[2000.5.15]


「春季リーグ戦(その4):ロングサーバー」

珍しく連日の更新。それにはちゃんと理由があって、リーグ戦でいろいろな出来事が起きたからだ(自分達の試合の方はあまりに不甲斐ない試合をしてしまってここに書くのも恥ずかしいので触れません)。

この日私は花園大学vs帝塚山大学の試合の主審をしていました。実力的に似通ったチームだったので、私は接戦を予想し、後輩に審判を任せずに自分でやることにしたんです。結果的には私がやっておいてよかったんですが。

ロング・サーバーと言うのを御存じでしょうか。用語解説にも書いていますが簡単に言うと「サービス順序の間違い」のことです。本来このロング・サービスがあった場合、記録員がブザー等を使ってすぐに試合をとめ、副審にどの選手がどこで間違いをしたのかを伝えなければなりません。しかしながら学連のしかも下位の部ともなれば記録席にブザー等の音を出すような機具は準備されておらず、記録員は直接副審に声を出すかなにかして伝えなければならないんです。しかしながら、ラリーが始まってしまうと副審が気付かないということもあるようで、そのラリーが終了するまでロング・サービスの報告がないままになってしまうことも多々あります。

さて、前置きはこれくらいにして本題に入りましょう。私が主審をしていた試合の第2セット、「花園11-13帝塚山」のときに花園大学のサーブでロング・サービスがありました。記録員はすぐに副審に伝えようとしたんですが、副審は気付かないままラリーが続行してしまいました。そのラリーは花園大学がとり点示は12-13。直後に副審が私のところへきて「さっきのラリーで花園大学にサービス順の間違いがありました」と伝えてきました。ということは先ほどのラリーは取り消し、そして帝塚山大学の方にポイントが入りますよね。結果としてスコアは11-14になるわけです。

これに納得のいかなかった人物がいたんです。花園大学の監督さんです。確かに点示の見た目は花園大学が1点減り、帝塚山大学が1点増えるということになるんですが、記録上は帝塚山大学に1点入っただけなんです。だから点数が減っているように見えるので納得がいかなかったように思うんですが。

その監督さんも私の方に詰め寄ってくるんですよ、本来なら監督は主審と会話をする権利はないんですけどもね。しかしあまりにも凄い雰囲気で詰め寄ってくるので競技規則の適用についてはちゃんと説明をしておきました。でないと後で何を言われるか分からないんで。

それともう一つ感じの悪い出来事がありました。ロング・サーバーをちゃんと発見し、副審に伝えることこそちゃんとできなかったものの、記録員としての責務をしっかりと果たしていた私達のチームのマネージャーに対して、花園大学の関係者がチェンジコートの時、「もっと早く言って下さい」の一言。そんなことを言われる筋合いがないことをここでしっかりと言いましょうか。

花園大学は私達と摂南大学の試合の時に審判をしていました。その時の記録員にもの申す。「お前らもかなり試合とめたやんけ。ロング・サーバー見つけたんもラリー終了後とちゃうんか。同じことしとんのにうちのマネだけに文句言うな」ついでにもう一言。「ラインジャッジやる気あんの?あんなライン判定やったら、ちゃんと任務をこなそうとしている主審が可哀想すぎる」。

以上、軽く怒りをぶちまけておきました。(こんなことでいいのかなぁ)

[2000.5.9]


「黒鷲旗バレー」

5月2日と4日の2日間、「天皇杯・皇后杯 第49回黒鷲旗全日本バレーボール選手権大会」の線審に行ってきました。これはvリーグ等のチームが参加して行われるトーナメント方式の試合で、今年は男女各32チームが参加して熱戦が繰り広げられました(大会結果は大阪府バレーボール協会ホームページへ)。ぼくは大会初日の男子1回戦「松下電工(地域リーグ)vsNECブルーロケッツ(Vリーグ)」の試合で線審をしていました。今までのラインジャッジでは地域リーグが最高だったので、さすがにVリーグのチームともなるとスパイクの早さに圧倒される場面もあり、かなり緊張してラインジャッジに臨みました。初日の試合は一方的な展開で、また大きな混乱も無く無事に終了することができました。

難しかったのは大会3日目(5/4)。2回戦ということもあり前よりもレベルの高い試合が行われていました。そんな中、この日は2試合の線審をこなすことになったんです。1つ目は「筑波大学vsサントリーサンバース(Vリーグ)」。昨年の全日本大学選手権(全日本インカレ)を制覇し、大学最強と思われる筑波大学と、全日本メンバー二人を欠き、多少なりとも戦力の落ちているサントリーの試合は、僕の予想ではかなりの接戦になると思いました。当然ながらスパイクやサーブのスピードはかなり早く、一瞬でも気が弛んだら即ジャッジミスをしてしまいそうな感じでした。しかも共に人気のあるチームだけに観客も多く、いきなり大変な試合をまかされたなと思いました。

試合の中で驚いたことは、筑波大のキャプテンでエースの甲斐選手が、サントリーチームのブロックの上から(!!)スパイクをきめていたことです。これを見て思ったのは、大学チームもかなりレベルが高くなってきているんだなと実感しました。筑波大は結果は0-3で負けてしまいましたが、おそらく関東リーグは筑波大が制覇するのではないでしょうか。そう思うのに十分な試合内容でした。

2つ目の試合は「JTサンダース(Vリーグ)vs東京ガス(V1リーグ)」。この試合の線審で、線審の重要さを再認識させられました。一つはやはり主審や副審から見えない位置でボールが天井にあたったりということはあるんです。この試合の最後の方でJTの選手のスパイクが相手レシーブを弾いて、天井から吊るされていた照明にぶつかるということがありました。主審や副審からは見えていなかったらしく、線審だけが見えていたんです。こういう時にはラインジャッジがしっかりしておおいて、主審と副審を助けることが必要です。もう一つは24-24以降の緊張感です。一本ミスを出せばそれだけで試合がひっくり返るような展開になってくると、ライン判定に関するミスがあればそれだけで選手達の怒りを買うことになりかねないし、プレーしている選手に納得のいく判定でなければ、選手達は審判団に対して不信感を抱きます。特に自信なさげにライン判定をしてしまうと、選手に不信感を抱かせてしまうでしょうね。

黒鷲旗の大会は終わりましたが、たくさん勉強になりました。今度は9人制の黒鷲旗(都市対抗)があるので、もっといろんなことを勉強していきたいです。

[2000.5.8]


「春期リーグ戦(その3):ゲームの流れ」

最近サブタイトルをつけるようになった。その方が何が書きたいかが自分の中ではっきりするからなんですけども。

それはさておき、とりあえず昨日は負けました。ストレート負けです。エースが徹底マークにあい、ほとんど仕事ができなかったんですね。前回の花園大戦とはわけが違います。あいてにこちらのエースの攻撃パターンを読まれた上、最もブロックのうまいやつにマークされてはなかなか仕事ができないでしょう。スカウティングの面でも相手に負けたとわかって、ぼくが行ったスカウティング技術の無さをも痛感しました。もっと相手をよく分かっていればこんなことにはならなかったはずでした。ほんとに悔しいです。

さて、サブタイトルの話に入りましょう。昨日の試合のことです。審判というのはゲームを作ることができる人です。どういう意味かというと、ゲームの流れを見てとらなければならない反則、これは流してもいい反則、というのを判断できるということです(もちろんそれらは際どいケースに関してですが)。しかしながら、今僕らのいる5部リーグぐらいだと、審判のほとんどの人がリーグが始まる1月前ぐらいに行われた講習会で初めて経験したという場合が多いんです。だからゲームの流れを作るというよりも、ゲームの流れに審判が流されてしまい、ゲームの主導権を握っているチームに有利な判定を出してしまう場合が多いです。特にブロックのワンタッチがあったかどうかなんていうのに良くあることです。おそらくは主審サイドに余裕が無く、流れのあるチームが喜んでいるのを見てワンタッチの有る無しを判断してしまうということなのでしょうが。少しラインジャッジを見て判断を下せばすむ話なんですけどもね。やっぱりこのへんは経験や練習を重ねて得た心の余裕が無いと見えないものなんでしょうか。

ミスジャッジをした審判に対して、思いっきり抗議をする選手がいますが、やっぱりダメでしょうね。明らかに相手にワンタッチがあって、こちらにボールが返ってきているのに、フォアヒットをとられた日にはさすがに怒りますが、それでもそう言うジャッジを下してしまうのは反則をとられたチームが相手に圧されてしまっているからです。ゲームを有利に進めたければ、やっぱり流れを引き寄せないとダメでしょうね。その流れに完全に流されてしまう審判も考えものですけど・・・。

[2000.5.1]