さて、そんなこの「インド式」ハルモニウムは上写真のように、片方の手握力にて蛇腹を操作し別手で鍵盤部を弾く。それ以外に、ドローン部を司るパイプオルガン風の取っ手(引っ張るとその音程を弾き放しとなる)が前部にいくつかついている。この取っ手については楽器固有であり、音程も様々。もちろん、取っ手を引かない限り、鳴らさないことも可能。この十時・小熊所有のハルモニウムは、全体の音程がかなり高いピッチで調律されており、バンドで使うには調整が必要なのだが、上記のようなインド風の音質が捨てがたく、無理矢理使用したりしている。しかし、いかんせんヘビー級の重量がネック。
一方、足踏み式は、かのケルト蛇腹奏者シャロン・シャノンのCDでも、彼女のお気に入りの音色として何度も採用された楽器であり、やわらかい素朴な音がなんとも郷愁を誘う。(これは、ある年代の日本人にとっては「刷り込み」とも言えるかもしれない)
例えば、彼女とTHE WOODCHOPPERSとの"Retour Des Hirondelles & Tune For A Found Harmonium"など、後半はペンギンカフェ・オーケストラに感銘を受けカバーしたもの。
上記の「A Found Harmonium"(見つけたハルモニウム)"」とは、ペンカフェのSIMON JEFFESが来日中、京都にてゴミとして捨てられた足踏みオルガンを見つけて、それを拾って帰って作った曲だそうな。シャロンが自分のデビューアルバムでその曲を演奏して以来、十年以上演奏し続けている曲でもあり。同曲をスペイン・ガルシア地方のミュージシャンCARLOS NUNEZ も演奏しているとか・・・・。ハルモニウムが落ちてなかったら生まれてなかった曲だということで、やはり楽器との出会いも「縁」なのだなと思います。
<十時・小熊所有>