陸上自衛隊朝霞広報センター
2003年オータムフェア 体験喫食編

 今回は特別編として2003年10月18〜19日に陸上自衛隊朝霞駐屯地内にある陸上自衛隊広報センターにて開催されたイベント 『オータムフェア』内で行われた、野外炊具による炊き出し試食会のレポートをします。 この催しは災害等で活躍している自衛隊の野外炊具による炊き出しがどんな物かを一般にも知って貰う為の物ですが、 本イベントにて自衛隊で採用している戦闘糧食をも試食できるとの噂を聞きつけ足を運んでみた次第。
 なお上の写真は、イベント会場の端にて野外炊具を使ってせっせとご飯と豚汁の炊き出しを行っている自衛官の方々を撮った1枚。 写真中程にあるタイヤ付きの調理台が自衛隊の誇る炊事車『野外炊具一号』。車輌に牽引する事であらゆる場所への迅速な炊事施設の移動ができ、 『焼く』を除いた『蒸す煮る揚げる炊く』の調理が可能。そしてその炊事性能は200人分の炊事を約45分以内に実施できる(公式サイト発表)――だそうです。


 受付らしき処でイベント参加費の200円を支払い貰ったチケットを糧食を配っているテントにて提示すると、紙皿に山と盛られたご飯と豚汁を貰う。なお「おかわり」は自由とのこと。
 さて右の写真では盛った器が小さく見えますが実は直径20cmは有ろうかと云う大皿。普通の人ならこれだけでお腹一杯になる量でしょう。 そして内容ですが、写真では判別しづらいですが左の皿の左に盛り付けられているのは赤飯、右に盛り付けられているのは五目ご飯です。

 まずは赤飯から食べてみると……ちょっと水っぽくベタベタしていますが、これは出来立てかつモチ米なので仕方ないでしょう。 味は少々薄目で、別途塩が有った方が美味しく食べられそうです。次に右の五目ご飯ですが……これは美味い! タイミングが悪く少々冷えていたのですが、それでも充分美味しいと絶賛できるレベルで、これならおかず無しでも食べられそうな出来映えです。

 最後に豚汁ですが普通の味噌を使ったごく平凡な味で、具は確認できた物で里芋、茸、大根など(豚肉は発見できず)。 少々あっさり気味ですがみそ汁としてならこんな物でしょう。

 さて本日のメインディッシュ(?)である戦闘糧食I型のおかず試食。

 右の写真の通りあらかじめ用意されたおかずのパックからテーブル上の大皿に山と盛り付けられており、好きなだけ持っていっても良い様です。 順番待ちの時、他の方の盛り付け状況を観察しましたが、やはりハンバーグやウインナー系が人気の模様。

 さっそく3つのおかずを盛り付け。 内訳は『味付けハンバーグ(右上)』、『牛肉味付(右下)』、そして『鶏肉もつ野菜(左)』です。

 まず味付けハンバーグですが一片が大きくて食べづらい上、歯ごたえもハンバーグと云うよりチーズを噛む様な変に柔らかい食感。 味自体はちょっと微妙な味付けのソースの味が濃くイマイチな感もありますが、おかずとしてはこんな物でしょう。

 次は牛肉味付を口にしますが、こちらもやはり一片が異様に大きい。 それでも何とかかぶりつきますが、こちらは石鹸を噛む様な変に固い食感で、味も醤油か何かの味が濃く肉自体の味が全くしないのが減点。

 鶏肉もつ野菜。
 これも鶏肉を醤油で味付けしてあり同じく濃い目でしたが、水気が少なかったので割とあっさり食べられました。 しかしどちらかと云うと、付け合わせのこんにゃくと謎の野菜(タケノコ?)の方が美味しかったり。

 続いては『コンビーフベジタブル(右上)』、『ます野菜煮(左上)』、『牛肉野菜煮(下)』。

 コンビーフベジタブルですが……個人的には大ハズレ。
 コンビーフの塩っ辛く乾いた肉と、同じく乾燥した野菜。それに脂っこい脂質が口に絡み付いて水無しには食べられない代物。 訳あって徹夜明けだった筆者にはこの脂分が耐えられず箸が止まってしまいました。せめて火を通せば何とかなりそうだったのですが……

 ます野菜煮。
 皮が付いたままのますを箸に付け一口。微妙な生臭さに言葉を失う。 でも一緒に煮た昆布や人参などの方はあっさり気味でこちらは程良い味加減。

 牛肉野菜煮。
 牛肉はスジが強くで食べづらかったが牛スジだと思えば問題ないし味の方も美味といえる。 付け合わせの蓮根や椎茸も薄い醤油味で歯ごたえがあり酒のつまみとして合いそうです。

 ここでちょっと食べ物から離れて、一緒に来ていた給水車を紹介。
 右の写真で一目瞭然の様に、こちらも牽引式。背後にあるタンクからチューブを伝って真ん中の蛇口から水が出る仕組み (蛇口の大きさが微妙に違うのがポイント)の様です。 給水量は1tほどと容量は大きく無い様ですが、その手軽さ故に各地の災害地に運ばれ被災民の手助けになっています。 そういや筆者の兄が神戸で被災した時も、この車輌を見かけたとか。
 今回の試食イベントで作られた食事は、全てこの給水車の水を使った模様。

 ところでこの給水車、車体に大きく「7−24V」の文字が書かれていました。 おそらくバッテリーの型を示した物なのでしょうが、牽引式の車の何処にバッテリーを使うのか? 聞きそびれてしまったのが残念。

 さて最後の3種。『たくあん(上)』、『ソーセージ(左下)』、『まぐろ味付け(右下)』。

 まずたくあんですが、前々から『自衛隊缶詰のたくあんは絶品』と彼方此方で聞かされていたので、 期待していざ一口。………………ホントに美味い! 厚めに切られた身の歯ごたえは絶品で、噛めば滲み出る汁も絶妙な味加減でおかずに良し、単品でも良し。 文句の付けようがない一品です。

 ソーセージ。個人的には市販の様に歯ごたえのある物を期待していたのですが、 囓ってみるとソーセージの口が開いてる為かさほどの弾力もなくちょっと拍子抜け。味自体は濃いめながらも美味しいと云える部類。

 最後はまぐろ味付け。味、食感共にズバリ「はごろもフーズのまぐろフレーク」。以上。

 −おまけの余談−
 さて色々と食べ比べ、そろそろ胃袋も満腹状態。
 そろそろ締めにしようと思ったその時、鶏ご飯を食べてなかった事に気付きました。 少々胃袋に不安はありましたが、こんな機会滅多にない事と、まぁご飯の一杯ぐらい大丈夫だと思い、もう一度受付に行き鶏ご飯を注文しました。







しかし甘かったです。





忘却していました。





自衛隊ではご飯に関しては遠慮がないことを。





そして有無を云わさず渡された物がコレでした。







( ゜д゜)ポカーン






繰り返します。この皿は決して小皿ではありません。

直径20cmは楽に越える大皿です。

盛られたご飯の量、実に3合。

既に腹は満腹状態です。

しかし一度受け取った料理を突っ返す様では男がすたります。


えぇ、食べましたとも。半泣き状態で。

いや、美味かったですけどね……



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