自衛隊戦闘糧食(特別編)

まぐろ缶(中身)

 今回はサイトの常連の方から投稿で画像を頂きました。
 中身は自衛隊の戦闘糧食で、半世紀に渡ってその兵站を支えている戦闘糧食I型――いわゆる「カンメシ」――です。 実は自衛隊の戦闘糧食は原則として部外への放出は行っていません。 それでも営内では余剰物が転がっており隊員の方なら自由に持ち帰りができたそうなのですが、 それも数年前に大量の余剰糧食を業者に引き渡そうとした事件が起こって以来、締め付けがいっそう厳しくなり、 今では何かのイベントで配られるか、現職の方々が訓練時に受領した物を身内にばらまく程度で、ほとんど手にはいることは無いようです。

まぐろ缶(表) まぐろ缶(裏)

 ま、いきさつはさておき頂いた画像の方の解説を行うと、これは戦闘糧食I型の副食の1つ「まぐろ缶」です。 この戦闘糧食I型は全て缶詰で構成されており、主食であるご飯缶詰(これがかなり大きく2合ほど入る)と、 おかずである副食缶詰2個で1食分だそうです。2合飯+缶詰2個ですからかなりのボリュームとなるでしょうが、 確か自衛隊が定めている隊員の摂取カロリー量が3000kcal/日ですので、これぐらい食べないと駄目なんでしょう。
 ともあれこの主食缶を湯煎(くれぐれも缶詰を直火にかける馬鹿はしないように)で30分。これでふっくらしたご飯が食べられると云う仕組み。 現在では後継である戦闘糧食II型(こちらはアメリカのMREの様にパック式)が主となってるそうですが、 未だに生産され自衛隊の主力糧食として活躍しているそうです。

 さて写真の代物ですが、頂いた投稿によると賞味期限が潰れていて不明(!)だったそうです。 まぁ塗装パターンから判別するに、そんなに古い物では無いでしょう (自衛隊創設期からあるカンメシですが、缶詰がOD色になったのが平成に入ってからで、 上下の切り口部分が地金の銀色になったのはほんの数年前)。
 中身は最初の写真の通り添え物のマッシュルームと、その底に沈んでいる味付まぐろ。 投稿メールに添えられていたレビューによると――

缶切りで開けて見ると写真のような感じで、なかなか良い匂いでした。
マッシュルームはやや固めながらも味はしっかり染みて美味でした。
ただ、まぐろはカチカチと言ってもいいほど身がしまっていて、
さらに味が濃い!メチャクチャ醤油辛くて甘みもかなりのものでした。
まぁ、ご飯にのせて食べると食べられないでもなかったです。

 手元にある『戦闘糧食の三ツ星を探せ!(光人社)』の、自衛隊糧食レビューを見ても副食は濃い味主体だったそうで、 ご飯が進むように最初から濃厚な味付けになっているのかもしれませんね。喉が渇きそうですが(笑
 縁が無く未だ自衛隊の糧食関係は一つも手に入れてない筆者ですが、いずれ手に入れてみたい一品ですね。


 最後に画像とレビューを投稿して下さったR2様には大変感謝いたします。


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