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先日初めてシンガポールを訪れた。人々は英語を話すが、中国系の人が多い。タクシーの運ちゃんは、私と西洋人のカップルを乗せて黙々と運転している。
西洋人が先に降りていった。残されたのは私ともう一人の客、どちらも東洋系だ。運ちゃんがおもむろにカーラジオのスイッチをひねる。大音量で流れ出したのは、中国語のド演歌だ。西洋人に遠慮してたのだろうか?何だか愉快な気持ちになった。
車の外は、オーチャード通りだ。おりしも12月、道の両側の様々なショップの店先のクリスマスの飾り付けがすごい。道路の上にもきらきら光るボールがたくさんとりつけられて、暮れていく空に輝きだしていた。ド派手なこれらのデコレーションは観光客のためにされているらしい。シンガポールは、したたかで、悲しい。いつも他からやってくる者たちの視線にさらされながら、彼らに関わって生きているのだ。
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