占いー相人ー

相法

「相人術」
日本では、人相という
「風鑑術」ともいう。>>占う人物の風貌にかかわるからである。
古代の有名な占い師の名から>「姑布子(こぶし)の術」「許負の術」「袁許(唐の袁天綱と漢の許負のこと)の術」ともいわれた。坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P7

相術の巧みな人を「相士、相者、相工」とかよぶ
今日では相人だけであるが、以前は、「相牛、相馬、相狗、相剣、相印」があった。
馬王堆の漢墓>『相馬経』が出土
銀雀山の漢墓>『相狗経』が出土
坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P8

相術における運命論的な側面>人生は運命づけられているか>
>信じているか>それとも人間の生理的な欲求か>占うことによって自己の未来が予知できると考える>>猪飼説
道教は宿命論的ではない。努力によって不老長寿ができる。>坂出祥伸説

人相

○先秦時代
『左伝』文公元年(BC626)>公孫敖(ゴウ)の記事
>周の襄王が内史の叔服を魯の僖公の葬儀に参列させたが、魯の大夫である公孫敖(ゴウ)
は、叔服が相術にすぐれていると聞いて、二人の子を見させた。叔服が占って言うには「穀(兄の方)は子(あなた)を食(やしな)うー祭祀を引き継いでくれるでしょう。難(弟の方)は子(あなた)を収むー死んだ後弔ってくれるでしょう」といっている。そして人相は「穀は下(顔面の下の方)が豊である。だから魯国に後あらんー魯国において子孫が栄えるだろう」といっている。叔服の相術は顔面の相を見たものである。
坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P9

『左伝平公』(BC558ー532)
>晋の師曠(シコウ)が太子晋を相した「汝の声は清汗ー清らかで澄んでいて、汗が出るような感じである。汝の色(顔の色)は赤白にして火色。壽ならざらんー命がないでしょう」>五行に係る>坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P10
>清は青か>>それだからこそ五行>猪飼説

姑布子卿(コブシケイ)
趙簡子の子の中で「毋(ブ)@(ジュツ血卩)こそが将軍となる人物だ」と占った
>『史記趙世家』
孔子を占った
>「孔子の様子を見ると、こめかみは尭に似ている。目は舜に似ている。頚の当りは禹に似ている。口は皋陶(コウヨウ)に似ている。そのようにして孔子の様子は前から見ると王者のようであり、後ろから見ると四聖(尭舜禹皋陶)にもおよばない。それは喪家の狗ー主人をなくした犬のようである」と言っている
>>『韓詩外傳』にでてくる。『史記・孔子世家』にもあるが鄭の人となっている。
坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P10

『左伝』宣公四年
『史記・越王勾踐世家』
『孟子』離婁
史記秦始皇本紀
史記蔡澤伝

荀子の反対論
>梁の唐擧>荀子非相篇「人を相すること、古への人はありとすることなく、学者は言わざるなり。」
坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P10

○秦末から両漢

相術家
許負>>薄姫を占う「後に天子を生むだろう」と当てた
茅通
朱建平

劉邦ーー自分でもできた

人相見の記事
漢の高祖は貴人の相をそなえていたという。高祖がまだ亭長であった時、呂公は高祖の人相を見てこれまでにみたことのもない高貴な相であるとし、自分の娘と結婚させた。娘は後の呂后である。呂后と皇祖の間には二人の子供が生まれた。一日、呂后は二人の子供と田の草取りをしていた。すると見知らぬ老人が通りかかり、呂后の人相を見て天下の貴人の相であるといった。また二人の子も貴人であるといった。このことを聞いた高祖は、追っかけていって老人に人相を見てもらった。老人は高祖は最高の貴人の相であるといった。p48
吉田光邦「占い予言と人間の歴史」『占いのすべて予言の知識』P43
『漢書高祖本紀』「」163P下

漢書・衞青伝
>奴隷だったのに将軍になるといわれ信じなかった。

後漢書梁皇后伝>茅通は后を見て驚いて叫ぶ。「このいわゆる日角偃月の相の極めて貴きなり、臣の未だかってみざるところなり。」のちにはたして順帝即位して皇后となる。
漢代の専門書
>許負『相法十六篇』
>>『漢書芸文志』術数略・形法家
>「形法は、人や六畜(りくきゅう)ー狗(いぬ)とか豕(ぶた)とかいった六種類の家畜ーの骨法の様子を明らかにして、その声気とかあるいは身分の貴賎、あるいは吉凶を求めるものである。声気や貴賎、吉凶といったものは鬼神のせいでなく、それぞれの命数(運命)が自ずからそうさせるものである。」
坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P11

王充『論衡・骨相篇』>批判あり
「人は命を天から受けているから、その表候(しるし)は身体にあらわれている。それを観察することにより、その人の命を知ることができる。その人の運命は身体にあらわれている」>>天人相関説
坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P11

王符『潜夫論・相列』>骨法と気色と部位の三つの要素について述べている。
>>信頼していた>気色とは身体から発する気とその色>>望気術とも関係する
>部位とは面部とか手足の身体の諸部位で占う
坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P11

後漢の時代には後宮の女性を選ぶ場合に相術者が用いられた。女性の顔の相を見て選ぶ。・・待詔(たいしょう)という職務が与えられる。
『後漢書』

○三国魏晉南北朝

『三國志・魏志管@(車各)伝』>魏泳の伝

○隋唐時代
隋書経籍志
『相書』十数部百二十七巻
新唐書・芸文志
『袁天綱相書』七巻

唐の太宗>四歳の時ある書生が世民を占って「この庫は相法では貴人になれる。きっと済世安民するであろう」と占った。そこから世民という名前が出た。『唐書・太宗紀』
坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P13
敦煌出土「九州圖面部」>>敦煌宝蔵第128冊ペリオ3390号

○宋元時代
麻衣道者『麻衣相法』
麻衣道者>>伝記不明>陳希夷の先生である

科挙の試験場の近辺は相士たちの格好の活躍の場となった

相術は人物肖像画の技法に影響を与えている>元の王繹(オウエキ)の『写像秘訣』には「人物画を描くためには相術の勉強をしなければならない」
坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P13

『集七十二家相書巻下』>>金沢文庫>>超然観道士・張紫芝>>宋代のもの>鎌倉時代の冩本>坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P13

『事林廣記』>>日常の百科事典

○明清
袁忠徹『袁柳荘神相』
嬰児と女子の相法知識が豊富である
坂出祥伸「中国古代の人相術」『泊園』第31号(1992)P13
『金瓶梅』に相術の用語>>『神相全編』


相とはなに?
相には2つの意味>名詞としてのかおかたち、様子。>動詞として見る、観察する。
>相學は二つの概念を含めて用いる。
李@(イ心台)『面相手相体相』,海南出版社,1993,『四庫術數類大全』P7

相術の分類
1、面相術
>相頭額>相眉>相眼睛>相鼻>相口>相耳>相面色
2、手相術
>相手形>相掌紋>相指甲>相掌色
3、体相術
>相頚>相胸>相背>相腰>相腹>相臍>相足
>相行>相坐>相臥>相食>相声>相言語
李@(イ心台)『面相手相体相』,海南出版社,1993,『四庫術數類大全』P8-18

相術と医術

1、医相同源
>相学と医学は同じ理論に立脚している>陰陽五行説
>相学家と医学家は人々の姿や体格気質性格などに帰納分類を加え、木火土金水の五種類に分けている。中国医学では相生相克は人体の正しい現象であると認められている。
李@(イ心台)『面相手相体相』,海南出版社,1993,『四庫術數類大全』P19
2、観相測病
>顔色をみて病気を推測する
>目を見て病気を推測する
>耳を見て病気を推測する
>鼻を見て病気を推測する
>胸腹を見て病気を推測する
>指の爪をみて病気を推測する
>指を見て病気を推測する
>掌の色を見て病気を推測する
>声を聞いて病気を推測する
李@(イ心台)『面相手相体相』,海南出版社,1993,『四庫術數類大全』P19
-24

看相の手段
>望聞問切>>材料を得る作用
>析悟合述>>理性的に処理をする作用
>>析>相学の理論によって先に得た材料を分析整理する。
>>悟>分析の基礎に相士には特殊な感じ悟る能力がいる。
>>合>各種の手段で得た結論を総合して総括し最終的結論を出す。
>>述>得た結論を陳述説明し、人生の指針を示す。
李@(イ心台)『面相手相体相』,海南出版社,1993,『四庫術數類大全』P28

相術の反対語彙(評価の基準)
>貴と賤>富と貧>寿と夭>福と禍>吉と凶>善と悪>邪と正>貞と淫>奸と忠
李@(イ心台)『面相手相体相』,海南出版社,1993,『四庫術數類大全』P28


『麻衣相法全書』>一番流布している>台湾竹林書局
巻一、十三部位総図歌、流年運気部位歌、運気口訣、識限歌、十二宮、十二宮秘訣、五官論、五岳、四涜、三主三柱、五星六曜、五星六曜決断、六府三才三停、四学堂、八学堂、人面総論、五行形、五行色、五行象説、論形、論神、論形有餘、論神有餘、論形不足、論神不足、論声、論気
巻二、相骨、相肉、相頭(並髪)、相額、論面、論眉、相眉、相目、相眼、相鼻、相鼻形模、相人中、相口、相唇、相舌、相歯、相耳
巻三、論四肢、論手、論掌紋、論手背紋、手紋、論足、論足紋
巻四、麻衣先生石室神異賦
巻五、金鎖賦、銀匙歌、相形気色賦、論上停吉気、論中停吉気、論上停凶気、論中下停二凶
巻六、達磨祖師相訣秘伝、第一法 相主神(神有七)、第二法 相主眼(眼有七)、第三法 人身分十分、第四法 人面分十分、第五法
総訣第一、総訣第二、総訣第三、総訣第四、総訣第四、総訣第五
十二宮尅応歌


巻一、「十三部位総図歌」
第一天中、第二天庭、第三司空、第四中正、第五印堂、第六山根、第七年上、第八寿上、第九準頭、第十人中、第十一水星、第十二承漿、第十三地閣
>>正中の部位が13に分けられている。穴の名前と同じところがある。
それぞれの穴から左右に部位が割り当てられている。9ないし10の部位がある、額の上もしくは鼻の横、あごの下などの狭い所は9部位である。

「流年運気部位歌」
>>顔面の部位に年齢を配当してそれぞれの年齢の運勢を把握する

「十二宮」
>>1、命宮 2、財帛 3、兄弟 4、田宅 5、男女 6、奴僕 7、妻妾 8、疾厄 9、遷移 10、官禄 11、福徳 12、相貌
それぞれの運勢を占う
>たとえば命宮は眉間の中央、明るく清らかで輝いているのが良い。眉間に皺があると、物事が滞り、家財と先祖を破滅する。
>財帛は鼻であり、しっかりとそびえたって小鼻がはっているのが良い。竃が空になることはない。鼻が上向いて露を受けるようなのは、家に財と粟が無い。
>兄弟は眉毛である。目から3、4分長いのがよい。兄弟に刑罰を受けるものはいない。奇麗で自然で端正で新月のようであれば、兄弟は仲がいい。
短くまばらであれば兄弟は別れ、眉毛が丸く目を取り巻き塞ぐような眉毛は異母兄弟できる。黄色く薄いのは、他郷で亡ぶことになり、ぐるぐると巻き毛であるのは、兄弟が蛇と鼠のように仲が悪い。
>田宅は両眼である。もっとも恐ろしいのは、瞳を赤い脉が侵すことである。若くして、家園を破り、老人に為って食べるものもなく、蘖(ひこばえ)をたべる。漆のように黒いのは終身繁栄する。鳳凰のような目で眉毛が高ければ三州五県に税を納めるほど繁栄する。
>男女は両眼の下で、名前は涙堂という。三陽平らで満ちていれば子孫も福禄も繁栄する。ふくよかで繭が寝ているようなものは清貴となり、涙堂が深いと男女無縁である。黒あざ斜めの紋があると、老人になって子孫が互いに争い口から火をふくような様になる。
>奴僕は地閣がかさねて、水星と接する。@(ガイ亥頁)円満でわきが立っているのは、奴僕が群れをなしてたすけ、ひとたび声をかければすべてうなずく。口が四の字のようであれば、人々を集めたり、解散させたりすることができる。地閣が尖り斜めになったりしていると、深く恩を受けても反対に恨みに思ったりする。紋があったり傷があって凹んでいたりすれば、奴僕が障壁とならず恩を傾け復讐をなす。
>妻妾は魚尾にある。号して、奸門という。光沢があり紋がなければ、必ず妻に四徳がそなわりっている。ふくよかで平らで満ちていれば、妻をめとれば財布の中身が満ち、顴星天を侵すようなのは、妻によって禄をえる。奸門が深く凹んでいるのは、常に新郎をつくる。魚尾の紋多ければ、妻悪死をふせぐ。黒あざは自ら生き別れを言う。黒ほくろ斜めの紋は外に情がうつり心に淫欲が多い。
>疾厄は印堂の下、山根にある。たかく豊満であれば、祖禄きわまりなし。伏犀と連接すれば、定めし文章をつかさどり、蛍然とかがやく、五福ともにまったく、年寿高く平和である。紋痕や低く凹んでいるのは、毎年宿疾で病ひどく骨がかれる。先が尖り斜めである終身苦を受けるのを免れない。気が煙霧のようになって災難が身に降り懸かる。
>遷移は眉角にあり、号して天倉という。高く豊満であれば、華やかで憂いがない。老人になって人のうらやまれるようになり、走る駅馬のように官位が貴くなる。四方の額角低く凹んでいれば老人になって住所が安定しない。眉が歪み連なって交接している人は、祖を破り家を離れ、天地が斜めで傾いたいる人は十回住んで九回住所をかえる。生活もその様である。門を移すのでないならば、必ず墓を改める。
>官禄は中正にある。上は離宮、伏犀とあい頂を貫く、一生公庭に至らない。駅馬朝に帰り官司は退く。明るく清らかであれば栄達は群を抜く。額角が堂々として官司を侵すようであれば官をとかれる。痕のすじがあれば通常を越えることがあれば、よこしまなことをまねく。眼が赤い鯉のようなものは死徒の刑に処せられる。
>福徳は天倉にある。ひきて地閣に連なれば五星がこまねいていれば、平生の福禄はとうとうとしている。天地に徳が集まり、五福が完全となる。@(ガイ亥頁)がまるく額が狭く苦しみが始めにあることを知るべきである。額が広く、ガイが尖っているならばその逆である。眉がたかく眼がそびえるようであれば、平凡である。眉が耳をおおうようであるのは福徳はない。
>相貌はまず五岳をみる。みちみちていれば、このひとは富貴多栄である。つぎに三停を弁じてともに等しければ、ながく平生栄達を保つ。五岳そびえるようであれば栄達は移る。行いに威厳があれば人の尊重を受ける。額は初めの運を、鼻は中年の、地庫水星は末年をつかさどる。もし尅、陥、断あれば凶である。

五官論
>五官なる者は、一に曰く、耳は採聴の官、二に曰く、眉は保寿の官、三に曰く眼は監察の官、四に曰く、鼻は審弁の官、五に曰く、口は出納の官である。○耳は色鮮やかで高く聳え、眉を過ぎ、輪郭が完成してはった肉は厚く命門寛大なるものは採聴の官となる。○眉は寛く清く長く双方に別れて鬢にはいる。あるいは犀の懸かる。新月のようで首尾が豊盈で高く額中にいる。保寿の官となる。○眼はすべからく含蔵し露れず。黒白分明して、明瞳端正で、光彩人を射る。あるいは長く鬢に入るをようす。監察の官となる。○鼻はすべからく、梁柱端直で印堂が平濶、山根が連印、年寿高く隆盛で、準円の庫おこり、形は懸胆のごとし、斉きこと截筒(セツトウ)のごとし色鮮やかで黄明なるを要す、審辯の官となる。○口はすべからく方で、大きい唇紅、端厚く、角弓のようで、開けば大、合わせれば小、すなわち出納の官となる。

五岳
>額は衡山(南嶽)、ガイ(亥頁)は恆山(北嶽)、鼻は嵩山(中嶽)、左顴は泰山(東嶽)、右顴は華山(西嶽)

四涜
>耳は江、目は河、口は淮、鼻は濟

三停
>上停は髪際から印堂まで、中停は山根から淮頭まで、下停は人中から地閣まで
三主
>初主は額、中主は鼻、末主は地閣
三停の中心は三主である。早年中年晩年の運命を測る
平等で均衡があり左右対称であるのがよい。

五星
>額は火星、鼻は土星、左耳は金星、右耳は木星、口は水星
六曜
>左眉は邏喉(らこう)、右眉は計都、山根は月孛(げつぼつ)、印堂は紫気、左眼は太陽、右眼は太陰

四学堂
>眼は官学堂、額は禄学堂、門牙は内学堂、耳は外学堂
八学堂
>額頂は高明部学堂、額角は高広部学堂、印堂は光大部学堂、眼は明秀部学堂、耳は聡明部学堂、牙歯は忠信部学堂、舌は広徳部学堂、眉は班笋(ハンジュン)部学堂



『神相全編』「論黒子」
>>黒子は、山に木が生え、土が盛り上がって丘のようなもの。山が良い性質ならば良い木が生え、その秀でていることをあらわす。地面に汚泥が積もっていたら、悪い丘が生じそれを濁らす。万物の理はそうである。人に美質あればその黒子を生かしその貴を彰かにする。濁った質があれば悪い痣が生じ、その賤しきを表わす。漢の高祖は左の股に七十二の黒子があった。帝王の瑞相をあらわれていた。黒子は見える所のものは多くは凶である。かくれた所に生じるのは多くは吉である。顔の上に生じるのはみな不利である。かつ黒いものは其の色が漆より黒く、朱より赤いものは善である。
李@(イ心台)『面相手相体相』,海南出版社,1993,『四庫術數類大全』P60

巻二
相骨
骨節、象金石、欲峻、不欲横、欲圓、不欲粗、痩者、不欲露骨。(肉不輔骨、而骨露、乃多難有禍之人也)肥者、不欲露肉。(冗澤之人也、不欲満、或満而盛者、乃是死人之相也)、骨與肉、相稱、氣與血相應、骨寒而縮者、不貧則夭(謂背横而體偏、骨寒而肩縮、大凡物不全、貧則壽、富則夭、故曰、不貧則夭)
「猪飼按」
骨節は、金石に象る、峻たるを欲し、横たるを欲さず、圓たるを欲して、粗たるを欲さず、痩せたる者、骨露わなるを欲さず。(肉は骨をたすけず、骨露なれば、乃ち多難有禍の人なり)肥えたる者は、肉露わなるを欲さず。(冗澤の人なり、満を欲さず、或は満にして盛なる者は、乃ち死人の相なり)、骨と肉は、相稱す、氣と血は相應ず、骨寒にして縮むものは者、不貧にして則ち夭なり(謂うこころは、背横にして體偏、骨寒にして肩縮、大凡も物、全からず、貧則壽、富則夭、故に曰く、不貧則夭なりと)
『麻衣相法全書』>台湾竹林書局,p14

相肉
肉所以生血而藏骨、其象猶土生萬物者也。豐不欲有餘、痩不欲不足、有餘則陰勝於陽、不足則陽勝於陰、陰陽相勝、謂一偏之相、肉以堅而實、直而聳、肉不欲在骨之内、爲陰不足、骨不欲生肉之外、爲陽有餘也。故曰人肥則氣短、馬肥則氣喘、是以肉不欲多、骨不欲少也。
「猪飼按」
肉の血を生みて骨を藏するゆえんは、其の象は猶ほ土に萬物を生ずる者のごときなり。豐にして有餘を欲さず、痩にして不足を欲さず、有餘なれば則ち陰が陽に勝る、不足なれば則ち陽が陰に勝る、陰陽相いに勝つを、一偏の相という。肉は、堅にして實、直にして聳をもってす、肉は骨の内にあるを欲さず、陰の不足となす、骨は肉の外に生じるを欲さず、陽の有餘となすなり。故に曰く、人肥れば則ち氣は短く、馬肥れば則ち氣は喘ぐ、是を以て肉は多を欲さず、骨は少きを欲さずなり。
>有餘なれば則ち陰が陽に勝る、不足なれば則ち陽が陰に勝る、とあるは肉は陰か
『麻衣相法全書』>台湾竹林書局,p15


相頭(並髪)
頭者、一身之尊、百骸之長、諸陽之會、五行之宗、居高而圓、象天之徳也。其骨欲豐而起欲峻而凸、皮欲厚、額欲廣、短則欲厚、長則欲方、頂凸者高貴、陷者夭壽、皮薄者、主貧賤、頭有肉角者、主大貴、右陷者、損母、左陷者、損父。耳後有骨、名曰壽骨、起者長年、缺陷者壽夭。太陽穴有骨、曰扶桑骨。耳上有骨、名曰玉樓骨、並主富貴。行不欲低頭、坐不欲低首、皆貧賤之相。
「猪飼按」
頭なる者は、一身の尊きもの、百骸の長にして、諸陽の會、五行の宗なり。居は高くして圓、天の徳に象るなり。其の骨は、豐にして起つを欲し、峻にして凸を欲し、皮は厚を欲し、額は廣を欲す。短なれば則ち厚を欲し、長なれば則ち方を欲す。頂、凸なる者は高貴、陷なる者は夭壽なり。皮薄き者は、主に貧賤。頭に肉角ある者は、主に大貴。右に陷なる者は、母を損ない、左に陷なる者は、父を損なう。耳後に骨あり、名を壽骨という、起つ者は、長年。缺陷する者は、壽夭。太陽穴に骨あり、名を扶桑骨という。耳上に骨あり、名を玉樓骨という、並び主に富貴。行きて低頭を欲さず、坐して低首を欲さずは、皆貧賤の相なり。
>骨の異名がある。異形の者は富貴の相か。なぜ異形の者が富貴なのか。
『麻衣相法全書』>台湾竹林書局,p15


相額
額爲火星。天庭天中司空之位、倶在於額、爲貴賤之府也。其骨欲隆然而起、聳而濶、五柱入頂、貴爲天子、其峻如立、壁其廣如覆肝、明而濶、方而長者、貴壽之相也。左偏者、損父、右偏者、損母也。
「猪飼按」
額は火星となす。天庭・天中・司空の位、倶に額にあるは、貴賤の府となすなり。其の骨は隆然として起ち、聳えて濶なるを欲す。五柱は頂に入りて、貴きは天子となる。其の峻立つがごとく、壁は其の廣きこと肝を覆うがごとく、明にして濶、方にして長なる者は、貴壽の相なり。左に偏する者は、父を損ない、右に偏する者は、母を損なうなり。
>ここでは「五星六曜五嶽四涜之図」「十三部位総図歌」が想定されて解釈がなされている。
『麻衣相法全書』>台湾竹林書局,p15

論面
列百部之靈居、通五府之神路、推三才之成象、定一身之得失者、面也。故五嶽四涜、欲得相朝、三停諸部、欲得豐満也。貌端神靜氣和者、乃富貴之基也。若夫欹斜不正、傾側缺陷、色澤昏翳、氣貌醜惡者、貧賤之相也。是以面色白如凝脂、黒如漆色、黄如蒸粟、紫如絳潤A皆太貴。若面色赤暴如火者、命短卒亡。毛色茸茸昏濁枯燥、無風似有塵埃貧夭死、面色怒變青藍者、毒害之人、面作三拳者、男主剋子而貧、女主剋夫而賤。面如滿月、清秀而神、彩射人者、謂之朝霞之面、男主公侯卿相、女主后妃夫人、面皮厚者性鈍而富、面皮薄者性敏而貧。身肥面痩者、命長性緩、身痩面肥者命短性急、面白身黒者、性易而賤、面黒身白者、性難而貴、故面如黄瓜者、富貴榮華、面如青瓜者賢哲堪誇也。
「猪飼按」
百部の靈居を列し、五府の神路を通じ、三才の成象を推し、一身の得失を定める者は、面なり。故に五嶽四涜、朝に相を得と欲して、三たび諸部に停まりて、豐満を得ことをを欲するなり。貌端、神靜にして氣和する者は、乃ち富貴の基なり。若し夫れ、欹斜して不正、傾側して缺陷、色澤は昏翳、氣貌は醜惡なる者は、貧賤の相なり。是を以て、面色白して凝脂のごとく、黒きこと漆色のごとく、黄なること蒸粟のごとく、紫なること絳盾フごときは、皆太貴なり。若し面色赤暴して火のごとき者は、命短かく卒亡す。毛色茸茸として昏濁枯燥し、無風にして塵埃あるに似たるは、貧にして夭死す、面色怒り變じて青藍なる者は、毒害の人なり。面に三拳をなす者は、男は主に子を尅して貧、女は主に夫を尅して賤。面は滿月のごとく、清秀にして神、彩にして人を射る者は、これを朝霞の面という、男は主に公侯卿相、女は主に后妃夫人なり。、面の皮厚き者は、性鈍にして富む、面の皮薄き者は、性敏にして貧なり。身肥え面痩せる者は、命長く性緩なり、身痩せて面肥える者は、命短く性急なり、面白く身黒き者は、性易く賤なり、面黒く身白き者は、性難して貴く、故に面黄瓜ごとき者は、富貴にして榮華なり、面青瓜のごとき者は、賢哲にして堪誇なり。
『麻衣相法全書』>台湾竹林書局,p16


論眉
夫眉者媚也。爲兩目之翠蓋、一面之儀表、且謂目之彩華、主賢愚之辯也。故眉欲清而細、平而濶、秀而長者、性乃聡明也。若夫粗而濃、逆而亂、短而蹙者、性乃克頑也。且眉眼者、富貴短、不覆眼者、乏財窮逼、昂者氣剛、卓而堅者性豪。眉垂下者性懦、眉頭交者貧薄妨兄弟、眉逆生者、不良妨妻子、眉骨稜起者凶悪多。滯眉中黒子者、聰貴而賢。眉高居頭中者、大貴、眉中生白毫者、多壽、眉上多直理者、富貴、眉上多横者、貧苦、眉中有缺者、多奸詐、眉薄如無者、多狡佞。是以眉高聳秀、威權祿厚、眉毛長垂、高壽無疑、眉毛潤澤、求官易得。眉交不分早歳歸墳。眉如角弓性善不雄、眉如初月聰明、超越垂垂如絲、貧淫無子、彎彎如蛾、好色唯多眉長過目忠直有祿、眉短於目、性弧獨、眉頭交錯、兄弟各屋、眉毛細起、不賢即貴、眉角入鬢、爲人聰俊、眉毛旋毛、兄弟同胞、眉毛婆娑、男少女多、眉覆眉仰兩目、所仰眉、若高直身、當清職、眉頭紋破、@(しんにょう屯)@(しんにょう亶)常有。
「猪飼按」
夫れ眉なる者は、媚なり。兩目の翠蓋、一面の儀表となす。且つ目の彩華という、主に賢愚の辯なり。故に眉は清にして細を欲し、平にして濶、秀にして長なる者は、性は乃ち聡明なり。若し夫れ、粗にして濃く、逆にして亂なれば、短にして蹙なる者は、性は乃ち克頑なり。且つ眉眼なる者は、富貴短し。眼を覆わざる者は、財とぼしく窮逼す、昂る者は、氣剛なり、卓して堅き者は、性豪なり。眉の垂下する者は、性懦なり、眉の頭交わる者は、貧薄で兄弟を妨げる、眉の逆に生える者は、不良にして妻子を妨げる。眉骨の稜起する者は、凶悪のもの多し。眉中に黒子を滯る者は、聰貴にして賢なり。眉の高く頭の中居る者は、大貴なり。眉中に白毫生じる者は、多壽なり。眉上に直理多き者は、富貴なり。眉上に横多き者は、貧苦なり。眉中に缺ある者は、奸詐多し。眉薄にして無きがごとし者は、狡佞多し。是こ以って、眉高く聳秀なるは、威權祿厚、眉毛長垂なるは、高壽疑いなし、眉毛潤澤なるは、官を求めて得やすし。眉交りて分たざるは、早歳に墳に歸す。眉の角弓のごときは、性善にして雄ならず、眉の初月ごときは、聰明にして超越なり。垂垂として絲ごときは、貧淫にして子なきなり。彎彎として蛾のごときは、好色にして唯だ多きなり。眉長く目を過ぎるは、忠直にして祿あり。眉の目より短きは、性は弧獨なり。眉頭交錯するは、兄弟各の屋す。眉毛細起なるは、賢ならざれど即ち貴し。眉角の鬢入るは、人聰俊となす。眉毛の旋毛なるは、兄弟同胞す。眉毛の婆娑なるは、男少く女多し。眉覆い眉仰ぐ、兩目で仰ぐところの眉、身を高直するがごとく、清職にあたる。眉頭に紋破あるは、@(しんにょう屯)@(しんにょう亶)常に有り。

掌紋(手相)
三才紋
>天紋人紋地紋
>>天紋(上紋)ー感情線)>>君父を象る。貴賤を定める
>>人紋(中紋)ー頭脳線)>>賢愚を象る。貧富を弁ずる
>>地紋(下紋)ー生命線)>>臣母を象る。寿夭をつかさどる
>>西洋の手相占いと違う>猪飼説


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