北海道縦断・半周旅行(1999年8月10日〜21日)
はいはい、そりゃあ確かに私も最初は「北海道一周の壮大な計画」とか豪語してましたよ。でもね、僕だってそれなりに忙しいんだ。あくまで「計画」よ、「計画」。夏休みが4ヶ月位あるならともかく、たったの2ヶ月よ、2ヶ月。アメリカの中坊なんざその倍近くもらってるよ。くわーっ、ぺッ!それに、この旅行の発案者も僕じゃないんだよね〜。誰かさんが「8月潰すよ」とか言ってノリ気だったのに適当な理由つけてブッチしやがった。そう、ハセピー、あんただよ、あんた!!そんな訳でこの計画も結局、(なんちゃって)縦断&(なんちゃって)半周になった所在でございます。
1日目・8月10日【火】(帯広空港→狩勝峠→南富良野町)

朝6時半に起きて荷造りの仕上げをする。が、半分壊れたキャリア(荷台)が上手く自転車に取り付かず、予定外の時間ロス。羽田空港にチェックイン締め切り5分前にギリギリ到着。ふ〜、後10分遅れていたら飛行機に乗れなかったかも。波乱万丈(なにも出発で...)な幕開けとなる。空港は帰省ラッシュで混雑していた。一時間半のフライトで帯広空港に着く。
関東は大雨だったというのに、北海道は思いっきり快晴。というより暑い。最初に言っておくと、僕が自転車で旅していた期間、北海道は異常気象により20年ぶり(人によって「〇年ぶり」がまちまち)の暑さだったらしい。この日、帯広は36℃だった。駐車場の日陰の所で自転車を組み立ててると、警備員の方たちが3、4人集まってきた。いいえ、彼らは僕に注意しに来たのではありません。話しかけに来たのです。「北海道は旅人にやさしい」と言われているように、駐車場の警備員までもが旅人と会話を交わすのです。その上、さあ出発しようかという時になって、その内の一人が「キャンディでも...。」と言って千円札をくれた!さっき会ったばかりの得体の知れない旅人にこの人は現生をくれるのか...!ありがたや、ありがたや。遠慮なく飲み物・菓子代にさせていただきました。おまけに100メートル程走って、スピードメーターが機能していなかったので立ち止まっていると、「どうしたぁ?」とか言って駆け寄ってくれるし(T_T)。愛ってなんですか?
走りながら、「ああ、来ちまったな...。」と思う。峠越えも含めて、平均毎日100キロ以上というハードな計画を基に走る予定。無理は百も承知だが、やれるだけやってみるさ。北海道の多くの歩道は横浜の二倍あり、また路肩も横浜の二倍、そして車道が二車線あるので、「事故に遭いたい」みたいな自爆症状がない限り至って安全だ。横浜での通学中が一番危ない。「学校に来ない」とか言って僕をバカにする君達、僕は学校に行きたくても日本の交通状況がそうさせてくれないんだ!(爆)
気づいた点その@:ライダーが多い。それもキャンプ道具を満載したライダー達が。で、その内7、8割方が挨拶してきてくれる。どういう挨拶があるかというと、主に下図のとおりである。
![]() |
←「グー」 チャンコを喝采してくれている。また、自分の調子もいい。 |
![]() |
←「ピース」 ライダー間挨拶の元祖。最近減少の傾向あり。 |
![]() |
←「敬礼」 ややカッコつけた挨拶。渋め。
|
![]() |
←「オッス」 一般的なライダーの挨拶。手を軽く上げる。 |
![]() |
←「ハロ〜」 女性ライダー、二人乗りカップルに多し。 |
![]() |
←「ガッツ」 おお、チャリンコ頑張れの激励。 |
また、仮面ライダーの格好をして「へ〜んしん!」の挨拶をしてくる「仮面ライダー」(にせ者もいる)や、「キカイダー」、黄色のジャージーを着た「ブルース・リー」ライダーもこの世界では有名。メジャーリーグのサミー・ソーサ流のキス挨拶をしてくる人もいる。かっこいいぜ。オレもライダーになりたくなった。決めた、定年後はライダーになって北海道を放浪!
そのA:自販機やお店(コンビニ・食堂)が少ない。物資は考えて補給しなければ。
そのB:牛が多いせいか、アブが多い。それもかなり積極的に追いかけて刺してくる。刺されると、一瞬「蜂?」と思ってしまうのでダブルで忌々しい。
そのC:道が真っ直ぐ。走っても走っても地平線へ向かって走っている感じがする。やっとカーブを曲がれば、そこはまたどこまでも続く真っ直ぐな道だったりする。
しばしば休憩する。道路が真っ直ぐに伸びている。
それにしても暑い。夕方、狩勝峠(644メートル)を上りはじめる。「ふぅひー、ふぅひー。どや、三分の一位は上っただろう。」と甘い考えをしてると、「狩勝峠一合目」の看板が目に入り、思わず吹き出してしまう。「マジかよ?かなり高いぜ。」初めて他のチャリダーとすれ違う。「気をつけてー」と言われたので同じことを言おうとしたら"take care"は"take care"でも「お大事にー」が出てきた。アホか。でも声があまり出なかったので分からんだろ。四合目で休んでいたらクワガタムシが肩をいつの間にか登ってきた。あまり見たことのない種だったので家に帰った後、図鑑で調べたらオニクワガタだった。昼食を食べたラーメン屋でも虫かごにクワガタを飼育していたので、「ここら辺で採ったのですか?」と聞いたら、「おう、夜になると店の前にバンバン来る」とか言ってた。多いんだ。意外。
旅の第一関門、狩勝峠を制覇。 
狩勝峠は坂が緩やかなので休みながら漕ぎ通した。下り坂、大変気持ちがいいが、日も暮れると風で体が冷える。ぶるるっ。今夜は南富良野町にある知人宅に泊めてもらうことになっている。彼は7年かけてここに山小屋を建て、今は民宿を営んでいる。昨年の冬ここでお世話になり、銀色の北海道を体験できたトコだ。焼肉とビールでおもてなししてくれた。うひひ。あ〜、お腹いっぱい。
1日目終了。走行距離:94.8キロ