2日目・3月13日【土】(横浪半島→土佐藩砲台跡→七子峠→岩本寺ユースホステル)

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どんよりとした曇り。寝不足には違いないが、起きた時の気分は良かった。7時から8時の間活動を開始した。テントをしまい、オートミールを作る。分量を間違えたのか、牛乳がなかったためか、恐ろしくまずいオートミールを口にかき込んだ。行きの飛行機でこんなこともあろうかと思ってキープした砂糖を入れると些か味がよくなった。このオートミールはアメリカ人でも好き嫌いが激しいものだけに仕方がない。

横浪県立自然公園の海岸沿いを走る横浪黒潮ラインはきつい。地図には載ってない高度。それもアップダウンが激しい。上っては下る。乗ってこぎ、降りて押すを7、8回繰り返した。途中、昨夜泊まるはずだったキャンプ場を通り過ぎた辺りで本格的な雨に。サイトバッグにレインカバーを付ける。上半身は何でも来いのゴアテックスジャケットなので防御力は高いが、下半身はジーパンなので、水を含んで重く、硬くなってくる。1時間も雨に打たれていると雨宿りをする気にもなれない。

                                         横浪黒潮ラインからの絶景。 yokonami.jpg (8749 バイト)

そして遂に国道56号に合流。ずっと雨で休憩ができなかったので、休憩と雨宿りを兼ねて道沿いにある古いお遍路さん用の休憩小屋に入った。先客が一人。88ヶ所参りをしている東京在住の大学院生。しばし会話をした後、彼は先行した。雨によって、今日のキャンプは不可能と判断し、この先30キロ程にある岩本寺ユースホステルに公衆電話で当日予約、OK。やりぃ!とりあえず、ズボンを着替えた後、近くのお店でカップ麺を買い、昼食にする。ついでにコーヒーも作っちゃう。濡れた服も干してすっかりマイホーム(どんなマイホームや)気分になっていたところへ、女子高生らしきサイクリング集団が雨宿りに入ってきた。三日天下。一気に小屋内が賑やかになる。すると、緑のバンダナをしたチャリダーが走り過ぎて行った。結構いるんだね、四国も。例のサイクリング集団に「どこからですか?」と声をかけられたので、とりあえず身分を明かしてから「高校生ですか?」と聞いたら一瞬の沈黙の後「若く見られた」と一同笑った。同じ大学生。危うく「あ、中学生なんですか。」と続けるところだった。ふー、危ない。それでは失礼になってしまう。レインコートを着ていたので皆さん幼く可愛く見えました。

1時間程休憩して行動再開。着替えたので気分爽快。が、もう下の着替えはない。小雨の中こぐと、須崎市に入った。絶好調。地図ではこの辺に土佐藩砲台跡があるはずなんだが...。10万分の1の地図なので、町の中に入ると自分がどこにいるか分からなくなる。かくなる上は同じチャリンコ族に聞いてみる。自転車屋のおじさんに尋ねると近くにあるので伴走してくれた。パシャパシャ写真を撮っていると近くにいた別のおじさんに声をかけられた。「どこから?」「学生?」「自転車で?エライねえ。」は絶対と言っていい程言われる。でも自転車の旅の貴重なひとときに違いはない。おじさんからこの先の道路情報を仕入れる。

国道56号に戻って戦線復帰。それに前後して先ほど小屋でご一緒した大学院生に追いつき、2、3会話を交わして別れた。

中土佐町で長い峠。つらい、キツイ。高度はそれ程ではないのだが、長い。ジリ坂ってヤツですか。「何をこの、俺は山梨・神奈川県境の明神峠越えを成し遂げた誉れ高きチャリダーだぞ。これしきの坂で...」とは思うものの、聖書の言葉(クリスチャンではないが)や映画の台詞で自分を励ます始末。「God, give me strength...」(プライベート・ライアンから)。何故こんなに長い!チャリンコを押す力も尽きてしばしば休憩する。再び雨が降ってきた。ずぶ濡れ。着替えはやっぱりない。「七子峠」という看板を目にして、この峠の制覇を悟り、叫ぶ。勝利の雄叫び(ゴリ)。一気に下るというわけでもない。緩やかなダウンヒル。冷たい、寒い。キャンプなんかできたもんじゃないダニ。

nanago.jpg (13551 バイト) カロリーメイトでエネルギー補充。

1時間弱位して岩本寺ユースホステルに到着。先ほどの緑のバンダナをしたチャリダー以外にも京都からの男2人組チャリダー、埼玉からの女の子チャリンコ一人旅がいた。緑のバンダナをしたチャリダーは大学生の伊関君(千葉在住)。京都からの2人組も同じく大学生の甲斐君と作本君。今日までお互いの存在さえ知らなかった人間がこうして一緒のテーブルで夕食と会話を楽しむのも人生の面白味だと思う。雨宿りしていた時会ったグループは大妻女子大だった。彼女らもここで宿泊。皆考えることは一緒。「いつ頃着いたんですか?」再び声をかけられる。着替えがなかったので浴衣を借りて洗濯する。すすぎが終わったので、洗濯機のフタ開けてみると細かい無数のティッシュの塊が!!やってもうた!

テレビで天気予報を見ると明日も雨なので四万十川ユースホステルに予約を入れる。OK。ナ〜イス。でも日本最後の清流・四万十川の河原でキャンプしたかったなあ。布団で寝れる喜びを噛み締めながら眠りについた。

2日目終了。走行距離:60.7キロ

 

3日目へ!

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