四国半周・広島旅行(1999年3月12日〜19日)

「さて、今年の春休みは自転車でどこを旅しようか」と思いはじめ、四国を一周しようということで気持ちが固まった。「四国は海岸沿いを走れば峠は少ないし、自然に恵まれているだろう。海がよく見えるために(左側通行の日本では)島は時計回りに周るのが鉄則。香川県から始めて...松山ゴール。おお!松山からフェリーを使えば広島に渡れるではないか!そうすれば原爆ドームも厳島神社も見れる!俺って頭いい〜!」慌しく準備を進めて、いよいよ明後日出発という時になって、なんと風邪をひいてしまった!それもただの風邪ではない。一週間は回復せず、熱も38℃以上出た。多分インフルエンザだったと思う。う〜む。当初二週間の旅の予定だったのだが、これで一週間棒に振ってしまった。仕方があるまい!ならば残された一週間で四国を一周から半周へ妥協だ!...というわけで、前置きが長くなりましたが、私とIndependence号は四国へ向かうのであった。

1日目・3月12日【金】(高知空港→長尾鶏センター→高知県立歴史民族資料館→岡豊城跡→高知城→桂浜→横浪半島)

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今回の旅の特徴は「初一人旅」と、「初輪行」の「初二点旅行」。チャリダーなら「輪行」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。これは、自転車をバラして「輪行袋」というバッグに入れ、車、電車、バス等の交通機関を使って移送し、現地で組み立て、乗ることを指す。これを応用すればマイバイクで世界中のどこへでも行けるのだ。しかも、この輪行システムなるもの結構発達していて、国内では飛行機は無料。JR東日本も近年無料にした。また、自転車をバラすと言っても僕の輪行袋はタイヤを外す(ちゃんとしたMTBなら5分で済む作業)だけで梱包できるので、見た目より楽。ANAカウンターで同意書を書かされた。「輸送中ぶっ壊れても文句は言わせねえ」ってやつ。

羽田→高知空港に着く。自転車は手渡しなので、破損はない。が、梱包が甘かったらしく、フレームの横にタイヤとこすれた後が付いていた。フン、なんのこれしき。空港を出て端の方で自転車を組み立てる。すると、タクシーの運転手に声をかけられた。Oh、さすが高知、気さくだぜ。自転車以外にも荷物の整理がある。自転車の横にサイドバッグを取り付け、輪行袋など移動に使ったバッグもたたんで詰める。テントや寝袋はデカイので、荷台にゴム紐でくくりつける。1時間かかった。11時行動開始。乗ってみると、「おお!お、重い!」荷物の総重量は30キロ位か。「タイヤ潰れないだろうな...発進!!」気分は映画「アルマゲドン」でスペースシャトルに乗って打ち上がって行く宇宙飛行士達。もしくは映画「地獄の黙示録」でワーグナーの「ワルキューレ」を大音量でかけながら飛行するヘリコプター部隊。と、20メートル程走って停車。スピードメーターを付け忘れた。く、出鼻をくじかれた。

kouchi r.jpg (14431 バイト) 南国の匂い漂う、高知空港付近の国道。

天然記念物のオナガドリ(尻尾の長〜い鶏)を見るために長尾鶏センターへ向かう。国道55号を西へ。さすがに南国土佐だけあって道沿いにはヤシの木が植えられ、横浜に比べて暖かい。歩道の幅が広く、通行人も少ない。ただ、横をトラックやバスが走ると重装備自転車なので、モロに風を受けてハンドルを一瞬取られる。ドリフトっぽく、ちょっと面白い。いや、危ない、危ない。長尾鶏センターは僕以外誰もいなかった。それもそうだろう、今日は金曜日だ。別に鶏好きではないが、オナガドリは小学校の時教科書で見たことがあったので、社会勉強のため寄った。常に勉学に励む(?)我、ここにあり。

さて、次は岡豊城跡。この岡豊城とは「おこうじょう」と呼び、戦国時代、四国を統一した長宗我部元親の居城で、今は高知県立歴史民族資料館が建てられている。長尾鶏センターのおばさんに「次はどちらへ?」と聞かれたので道を尋ね、教えられた通り走っていたら、「岡豊城↑」の看板が。「はて、おかしいな。おばさんはここを左と言っていたんだが...」ローカルの人間を信じて、看板を無視して走ったら、どうやら道を間違えたらしい。「あら、やっぱり看板通り行けばよかったのね」と、戻って看板通り走ると...たどり着いたのは「岡豊城」という名前のファミレスだった!!「ふんぬぅー!」許せん!あまりにもまぎわらしい。肝心の城跡は高台の上にあった。登れず、いきなり押す。まず資料館で長宗我部氏の下調べをして、隣の本丸跡で元親も眺めた景色を見渡す。

高知市は路面電車が走っていて、岡本真夜の「そのままの君でいて」の歌詞「♪アクセル踏み込んで路面電車追い越した」のモデルになったのではないかと考えてしまう。

                                            高知市街の路面電車。 train.jpg (18893 バイト)

桂浜に着いた時には辺りは真っ暗だった。以前四国をバスツアーで慌しく周ったことがあって、その時桂浜に寄ったのだが、こうして自分の足でたどり着くと満足度は比べものにならない。予定を遅れていたので、桂浜は見送ろうと思ったんだけど、あえて強行した理由は坂本龍馬像の写真を撮ろうと思ったからなのだ。どれどれ。階段を早足に駆け上がる。と!ぬわんと「坂本龍馬像改修中」の看板が目に!ガーン...。無駄骨とはこういうことか...。とりあえず龍馬の写真を撮って桂浜を歩く。あまり人はいない。うーむ、カップルならさぞかしいい雰囲気になることだろう。ここでキャンプすることも考えたが、本日の目標到達点よりかなり手前だったので、がんばることに。夜の海沿いをひたすら走り続ける。るるぶに記載されている、鰹をたらふく食べれるレストラン「鰹丸」へ向かうが、どうやら通り過ぎたらしく、自炊するかと考えながら走ってたら、これまた「鰹丸」のドデカイ看板が!思ったより走れてない!これが自転車の旅に付きまとう悲劇。「かなり走ったでしょう。」と思いきや数キロしか動いてないという...。オススメの高い定食にした。美味しかった。

katsurahama.jpg (8053 バイト) 真っ暗な桂浜に到着。 ryouma.jpg (5194 バイト) 残念。

もう夜中の9時過ぎなのだが、予定のキャンプ場まではまだ数キロある。先の見えない上り坂にぶち当たった所で野宿決行。もう疲れた。妥協。トイレが近くにあるこじんまりとした横浪半島の海岸にテントを張る。周りは人気がない。道路から死角の所にテントを張ったのが正解だったことに気がついたのは夜も遅くなってからだった。周りは旅館や寺しかないような田舎なのに、族が大騒音をたてて走り去って行く。それも数グループ。ドリフトの音もする。近くに停車していくグループもいる。かなりビビッた。見つかったら何されるか分からない。「全く平和ボケした最近の若モンときた日には...ブツブツ」と年寄り口調にならざるおえない。そんなわけで眠れない夜は続くのであった...。

1日目終了。走行距離:48.8キロ

 

2日目に!

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