3日目・8月12日【木】(旭川ユースホステル→旭川駅→スタルヒン球場→塩狩峠→士別→ピヤシリ自然休養林キャンプ場)

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旭川ユースホステルを8時半過ぎに出て旭川駅へ。とりあえずその町に着いたぞ、と駅に寄るのはチャリダーの習性である。国道40号を北上してスタルヒン球場で寄り道。

ここスタルヒン球場は、元巨人軍投手の故ヴィクトル・スタルヒンを偲んで誕生した、日本で初めて一選手の名前がつけられた球場である。スタルヒンはロシア革命の際、家族と共に日本に亡命し、ここ旭川で幼年時代を過ごした後、巨人軍に入団し、あの伝説の名投手・沢村栄治と共に巨人のエースとして初の300勝投手になった名選手。と、これは彼の明るい方の経歴で、実際は彼はその素質に似合わない、暗い過去を背負っている。常に「ガイジン」と偏見され、日露戦争・太平洋戦争時には日本人から迫害を受け、長年日本に住み日本人になりたかったものの、その閉鎖的な政治体制で国籍はもらえず(亡命者である故無国籍)、最後は外国人選手の記録保持を恐れた日本野球界の陰謀によって強引に引退させられた悲劇の投手である。「野球人生、僕は裏切られっぱなしだった。」という言葉を彼は残しており、我々日本人がその視野と器量の狭さによって歴史に残る名投手を潰したのは明確である。が、スタルヒンを「栄光ある投手」として認識している人は多くても、我々が彼に対して犯した罪を知る人は少ない。ここスタルヒン球場はそうした歴史を振り返る場所でもあるので、是非訪れてみたかった。

starffin.jpg (11623 バイト) スタルヒン球場の前に建つスタルヒン像。プレートには「スタルヒンよ永遠に」と。

旭川を出ると、向かい風の強い田舎道に出た。北海道の田舎道は両側ともに広大な畑、もしくは牧場なので、風を遮る物が何もない。非常に辛い。それに国道40号は車が多い。

名寄市でキャンプのための食糧を調達。キャンプ場への道を思いっきり間違え、最後の10キロ程は無駄になる。この疲れている時に!

                                    道を間違え、やたらと人気のない道路を走る。 wrong way.jpg (7457 バイト)

で、ようやく着いたかと思えば水も出ない古びたキャンプ場だった。北海道のキャンプ場ガイドを持ち歩いてキャンプ場を探しているのだが、ここのキャンプ場の解説を読むと、

「野性味あふれるキャンプ場

いつクマが出てもおかしくない雰囲気。

管理体制...管理人不在」

ぴょえ〜!僕の他にはライダーが三人いたが、彼らは古い小さなロッジに泊まることにした。僕はキャンプが好きなので、テントを張った。ま、こういう所でキャンプするのもまた一興かと。でもテント泊は僕一人。クマが襲ってくれば間違いなく僕一人だけ食われる。ま、その時は僕もロッジに逃げこもう。近くに温泉宿泊施設があり、そこで水をもらえるようになっていた。入浴もできるので、ゆっくりと温泉に浸かり、9時頃テントに戻った。一応クマ防止のため食糧だけライダー達のロッジ内に入れてもらい、寝に入ったが、あの本が余計な先入観をくれたせいで、トイレに行く時も懐中電灯で360°周囲を確認してから忍び足という悲惨なキャンプになった。星がキレイだったので願わくば寝転がって流れ星を確認したかったのに、そんなことをしたらベアクローが襲ってくるかもしれないと不安でテントの中で怯えていた。

3日目終了。走行距離:110.6キロ

 

4日目に!

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