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再会の日々
犯罪被害者の親として 曵地 正美・曵地 豊子著 定価1680円(本体1600円+税) ISBN4-938965-83-6 増刷出来! 好評発売中 もう一度会いたい・・・。 受刑者からの手紙、本人訴訟、そして刑務所での異例の"対面"。 2000年に仙台市で起きた集団暴行事件で娘を失った両親が、「真実」を求めて闘った1533日の歩み。 犯罪被害者の権利、更生と矯正、刑事裁判のあり方など、現行制度の問題点を、実体験からの生の声で説く。 <目次> はじめに 第一章 里美の生い立ち 「里美ちゃんの笑顔が、忘れられずにいます」/着ることのなかった、成人式の晴着 第二章 事件が起こる 事件の加害者たち/加害者の人間関係/犯行に至る経緯/里美への暴行が始まる/ 遺体遺棄/犯行後の状況 第三章 里美との連絡が途絶える 里美が家を出る/捜索願/カラーコピーの人物/事態が急転 第四章 里美は殺されていた 信じられない最期の姿/取材攻勢はじまる/命日はクリスマス・イヴ/犯人の親戚が流した“でたらめ” 第五章 刑事裁判始まる 里美とO・S/民事裁判を見据えた刑事裁判/真相の報道/刑事裁判始まる/ 「娘は人間です」/謝罪しない親/刑の確定/加害者との距離が遠い 第六章 受刑者からの手紙 一周忌/受刑者の声が聞きたい/地検への「要望書」/手紙が届く/手紙の評価/ マスコミからの注目/里美への報告 第七章 本人訴訟 被害者としてできること/民事裁判のねらい/“あの日”に提訴/戦いのスタート 第八章 対面へ向けて 殺意を争う/刑務所の中の法廷/対面のための「和解」/被害者の親、加害者の親/ 刑務官へのメッセージ/みやぎ被害者支援センターと自助グループ/対面決定 第九章 三メートルの距離 雪が降った/O・Sとの対面/響かない言葉、やるせない思い/殺意を直接問う/ T・Kとの対面/心に空いた穴 第十章 更生を願う気持ち 普通の会社員として/加害者の更生/同じ犯罪被害者たちへ/ 「毎日私の目の前で生活をしてほしい」/春に咲く小さな花 第十一章 今後の活動 1・受刑者の仮釈放等の見届け/2・収監中と出所後の償い、「矯正」と「更生」/ 3・民事裁判での賠償金支払い/4・保護司との関係とペナルティ/5・受刑者の刑務所での作業/ 6・マスコミとの関係/7・被害者支援センターの活動/8・加害者の親へ/ おわりに ******* 「河北春秋」(平成18年8月3日付河北新報朝刊コラム)より 真相を求めてつづった一行一行に、亡き娘との『再会の日々』がある。6年前に起きた集団暴行死事件で長女を失った、宮城県柴田町の曳地正美さん(50)=1月に死去=、豊子さん(50)▼新刊の同名の著書を手にした。出版元の本の森(仙台)によると、「本を書きたい」と正美さんが相談したのが1年前。肺がんが見つかり、治療を始めて間もない病室でパソコンに向かった。▼犯罪被害者の親として―が副題。犯人は若い男女8人だった。見ず知らず同然の娘さんをあやめた動機、謝罪の言葉も法廷でほとんど語らぬまま受刑した。夫妻は納得せず、民事訴訟を起こした。▼刑務所内で、主犯たちと異例の対面を果たしたのが昨年早く。怒りと苦痛を抱えながら置き去りにされる被害者の家族に、新しい前例をつくった。その活動を、正美さんは克明なノートに残した。▼「病気になったのは、本を書く時間を娘がくれたのかな」。会社員だった正美さんは話したそうだ。最期が迫るころには、文章をテープに口述。活動道半ばの思いを、豊子さんが受け継いだ。▼加害者の罪の意識を風化させぬため、償いの手紙を釈放まで書き続けてほしい。更生を被害者側も見届けられるよう、対面も制度化して―。娘の死から父、そして母へと、家族が命をつないで書いた本は訴える。 ******* |