本の森通信 11月号
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11月30日(金)
実に久々の「一週間完全更新」を実現させるために、異例の昼休み執筆を敢行。しかしえ、ネタがない。今日は午後から佐々木先生宅で挿絵・カバー絵の打ち合わせがあり、それを今日の動きの中心に考えていたため、午前中はHP内のデータを調整する地味な仕事(でも重要な仕事)をやっていた。残念ながら、ネタにできるほど目新しい作業でもないのだ。
昨夜は「SENDAI座☆プロジェクト High Life」(詳細はこちら)を鑑賞。予想以上に楽しめた。講演は明後日まであるので、内容には触れない。内容以外で触れてもよいとしたら、会場の面白さだ。仙台市中心部のビルの8階(の部屋)が会場。ここはかつて演劇の劇場として使われていたそうで、今回実に20年ぶりに復活した。おそらく、仙台のベテラン演劇人や演劇ファンの人にとっては、筆舌に尽くしがたいノスタルジーを感じる場所なのだろう。そんな場所に身を置き、仙台人の演出による、仙台の俳優の芝居を観ることができただけでも、昨日は良い夜だったと思える。前述のとおり公演は明後日まであるので、興味のある方はぜひ足を運んでいただきたい。
明日はベガルタ仙台の今季最終戦がある。昨日は契約満了選手7名が発表された。中には昨年高卒で獲得したまだ20歳の選手もいる。有望視されていた選手だけに、もしかしたら次のチームも早く決まるかもしれないが、なんだか無責任のような気がしてならない。無論、プロチーム運営の難しさや様々な要因があることは想像できる。でも、高卒で憧れのプロチームに入団して二年で解雇されてしまうとなると、その選手の人生をあまりにも簡単に大きく変えてしまっているように感じる。「プロの世界は厳しい」という言葉で済まされて、本当によいのだろうか。
そんなことを考えているうちに昼休み終了。これから佐々木先生宅へ行く。途中の書店ではもちろん、あれを買うつもりだ。(小)
11月29日(木)
午前中ずっと、『ふるさと艶笑譚選集 第三集』のサブタイトルを考えていた。同書は当初年内刊行を予定していたが、諸事情により断念。でも、楽しみにしてくれている読者の方もたくさんいらっしゃるので、なるべく早く完成へ辿り着きたい。入力・挿絵は既に進行中で、表紙・カバーの絵も明日の打ち合わせを経て間もなく本決まりとなるだろう。そんな中、ちょっと苦労していたのがサブタイトルだ。第一集の「とっておきの秘話」、第二集の「抱腹絶倒 大人の昔話」に並ぶ、「これは!」というものを捻り出さねばならない。佐々木先生の過去のエッセイを読んでみたり、思いつく言葉を辞書で調べて書き並べてみたりして、とりあえず七案ほど出してみた。
午後に取次店へ。新刊の『北東北 森の博物誌』の調子がいい。新聞広告を出しているからだが、書店での動きがそこそこあるようだ。以前、同じ藤井忠志さんの『ブナの森から クマゲラとともに』を刊行した際には、藤井さんのご協力で大量のDMを発送し、多くの直接注文をいただいた。社内の整理番号が「51」で、「イチロー選手の背番号と同じなので、小社のイチロー的な商品(コンスタントに売れる)になって欲しい」などと当時この欄で書いた記憶があるのだが・・・。振り返ってみれば、ずいぶん前の話だ。
取次店の次は佐々木先生宅へ。午前中に考えたサブタイトル案を説明する。先生ご自身も思案中だったようで、明日の打ち合わせまでに候補を絞ってくれるそうだ。こんなやり取りは普通ならメールやFAXでするのかもしれないが、紙を一枚持って直接会いに行くというのも悪くない。「今日は冷えるねぇ」などとちょっとした言葉を交わすだけでも、一緒に仕事をしていることを再確認できる。おまけに、今日は温かいお茶をご馳走になった(メールやFAXではお茶は飲めない)。
佐々木先生のお茶の入れ方は少し特別で、茶葉をミルにかけて粉末状にし、それを茶碗に入れて熱湯を注ぐ。こうすると得られる栄養がまるで違うという。たしかに、茶葉を食べることを奨励する人もいるし、お茶がらがゴミになることもない。味も濃くて香りも立つ。この“佐々木流御手前”に慣れてしまったら、急須に入れて飲むお茶が物足りなくなってしまうかも知れない。
帰りに使い捨てカイロを購入。今夜は一昨日のこの欄で紹介した「SENDAI座☆プロジェクト High Life」を観に行くのだが、情報によると会場が少々冷えるらしい。その対策にと買ってみたら、ミニサイズだと10個入りで150円しなかった。使い捨てカイロがこんなに安価なものだとは知らなかった(一個100円くらいするのかと思っていた)。まずはズボンのポケットに二個。残りはカバンに入れて、会場で知人に会ったらあげようかと考えてる。もっとも、カイロなど必要ないくらい興奮して熱くなるような舞台に期待しているのだが。(小)
11月28日(水)
盛岡におられる新聞記者・Iさんから、久々に電話を頂戴した。Iさんには一昨年から昨年にかけて『再会の日々 犯罪被害者の親として』の制作・刊行・告知で大変お世話になり、毎週のように会ったり連絡をとっていた時期もあったので、ちょっと懐かしいくらいの気持ちになった。要件を聞くと、近い将来(あと56日後くらい)にIさんが書いた記事が新聞の別刷に掲載されるという。電話はその内容に関連することでの「確認」だった。もちろん、『再会の日々』関連のことである。実際に掲載された際には、またこの欄で紹介したいと思う。
Iさんにはいつも「我が紙を購読してくださいよ!」と冗談混じりに怒られる。その反省もあって会社に届いた夕刊を開いてみたら、面白い記事が載っていた。総務省の家計調査(04〜06平均)によると、仙台の一世帯が外食で中華そばに費やす年間平均額10767円は、全国四十九都市の中で二位の数字だという。なんと仙台は国内有数の「ラーメンの街」だったのだ。仙台生れの仙台育ちとして、これはちょっと意外な気がする。また、一位が山形市で13897円、三位は福島市で10590円と南東北の三都市がベスト3というのも意外だ。ラーメン店の多い都市や“ご当地ラーメン”のある都市を抑えて、この三都市が本当に「ラーメンの街」(消費額で言えば、だが)なのだろうか・・・。
ふと我が身を振り返ってみると、先週唯一した昼の外食はラーメンだった。でも、ラーメン店にはひと月に一回行くか行かないかで、家族が毎月一回1000円前後のラーメンを外で食べているとも聞かない。正直言って実感の薄い全国第二位なのだが、同じ仙台市民の皆さんはいかが思われるか?
ちなみに、盛岡出張時にはよくラーメンを食べていた。盛岡といえば冷麺・わんこそば・じゃじゃ麺という「三大麺」が有名だが、あえてそれに背を向けて入ったラーメン店が大当たりで、それ以来行くようになった。今年の夏に久々に盛岡へ行ったときも楽しみにしていたのだが、なんとお店の影も形もなくなっていた。やはり「三大麺」を向うに回しての繁盛は困難だったのか・・・。あの味をIさんに教えてあげられなかったことが、今でもちょっと悔やまれる。(小)
11月27日(火)
今年最後の刊行物となるであろう『教職入門 先生のための教科書』(佐々木芳輝 著)を本日責了。完成・納品は来月の20日前後の予定だ。年末の慌ただしさにかからない、ギリギリの日程と言ったところだろうか。まぁ、今はそう言えるものの、あと二週間もしたら師走の雰囲気にどっぷり浸かっているかもしれない。配本について言えば、取次店さんや書店さんに迷惑がかからない、ギリギリの日程とは言えると思う。事前に挨拶回りをしっかりとし、滞りなく進行させたい。
昼過ぎに佐々木徳夫さんのお宅へ。持って行くものも預かってくるものの特になかったのだが、今後のスケジュールを話して45分ほど過ごす。帰り際、「昨日三つ買ってみたら美味しくて、二つ食べてしまった。残りの一つだけど持っていってけさいん」と、柿の実を一個頂戴した。この季節、柿にも牡蠣にも目がない。どっさり貰うのももちろん嬉しいが、自分が食べて美味しかったから最後の一つをと貰うのも実に嬉しく有難いものだ。人への贈り物はこうあるべきなんだなと、また一つ佐々木さんから学んだ。
知人の演出家よりメールを受信。今週市内で上演される芝居の告知だった。曰く「今回の舞台では仙台で最も豪華なキャスティングが実現しました。仙台の演劇史において、間違いなく或る節目となる公演です。見逃した人はきっと後悔することになるでしょう。地域の文化や表現を取り扱うみなさまとしては見ておくべきもののひとつです(断言)」。知人がそこまで言うならと一緒に行ってくれそうな人の顔をあれこれと考えていたら、最も一緒に行きたいと思っていた人から「観てみようと思うのですが・・・」というメールを受信。すぐに電話で日程を調整し、ご一緒することにした。観に行くのは「SENDAI座☆プロジェクト High Life」。詳細はこちらかこちらから。芝居そのものはもちろん、上演する場所からして面白いストーリーを秘めており、たしかに仙台人としては観ておきたい舞台と言えるかもしれない。チケットはまだ手配できそうなので、興味のある方はお早めに。
午後に寄った取次店で「小説新潮」の最新号を買おうと思ったら、珍しく売り切れだった。11月30日に向けて、読書好きの仙台市民たちが動き始めたのだろうか??? (小)
11月26日(月)
この欄の更新が滞っている時は・・・と、この書き出しで何度も言い訳を繰り返してきているが、今回も長いお休みを頂戴してしまった。今日の更新が「再開」なのか「単発」に終わってしまうか分からないが、昨日の夕方この欄の熱心な読者に久々にお会いしたこともあり、今日は必ず更新しようと決めていた。
2000年の8月からこの「本の森通信」を設けているわけだが、一時は毎日更新が当たり前だった。それがここしばらくはこの体たらくである。この差は何か・・・。正直に言うと、毎日更新をしていた頃が信じられない。更新に充てる時間はだいた30分くらいで、その日一日の全ての作業を終えた後に書いていた。それが今では、30分の時間も見つけられないほどだ。はじめのうちは「忙しいからなぁ〜」などと勝手な理由付けをしていたが、どうも最近、単に自分の仕事の回し方が下手になっただけなのではないかと不安になる。
最近は「ブログ疲れ」や「SNS疲れ」という言葉がるらしい。ブログやSNSの日記更新に疲れてしまい、何日も、何ヶ月も更新せずに放り投げてしまうことらしい(自分のブログがそういう状態になっている人が、私の最も身近にも一人いる)。「本の森通信」は疲れているわけでは決してないし、取り上げたいネタも鬼が噛み付いて出来た吹上温泉の如く湧き出ている。ただ、本当に時間だけの問題なのだが・・・。
「楽しみにしている」と言ってくれる方が一人でもいる限り、間があいたとしてもこの欄を更新してゆこうと思う。今の状態に合わせて、焦らず怠らず続けていく。これからもどうぞご贔屓に(この締めも何度目かなぁ・・・)。(小)
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