いんさいど世界
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いんさいど世界(23)
トッティ選手は、ジョークでもエース・ストライカー


ローマの王子さま、トッティ選手って、日本でも有名ですよね。あの中田選手がポストを争った、スーパースター。イタリア・セリエA、ASローマのエースであり、イタリア代表チームの中心柱でもある……まさに世界トップのサッカー・プレーヤー、ですね。「ローマの王子さま」なんて、日本のマスコミが騒ぎ立てるものですから、中田選手同様、なんとなく、貴公子然とした、孤高の選手かな、と思っていましたら、それがまるで違うんですね。生粋のローマっ子、庶民的な人気者で、イタリアの人たちの、格好のジョーク・ネタになっている人なんだそうです。最近、新聞で読んでビックリしました。

で、どんなトッティー・ジョークが流行っているかというと、たとえばこんなのが……
飛行機のフライト時間を知ろうと、トッティーが旅行代理店に電話をかけました。「時間、どれくらいかかるの? 教えてよ」って。英語で電話に出た担当者が「ジャスト・ア・セカンド(一秒、お待ちいただければ=少々、お待ちください、の意味)というと、トッティ選手、「そんなに速いんだ。どうもありがとう」といって、そのまま電話をガチャリ。彼って、こういう愉快なキャラなんですね。

イタリアでは、ローマを中心に、こういうトッティ・ジョークがスタジアムやインターネットでめちゃ流行っている。そういうゲーム展開のなかで、彼は何をしたか? さすがイタリアNO1のゲームメーカー、自分にまつわるジョークを集めまくって、昨年、1冊の本にまとめたのですね。そしたらなんと100万部も売れたんだそうです。たいしたもんですね、狙いをはずさないんですから。でも、これって「オウン・ゴール」のオンパレードって感じかな。こうして昨年、「トッティ・ジョーク集」がミリオンセラーになったとき、さっそく、こんな新ネタが登場したそうです。

「ねえ、トッティ、100万冊も出てるっていうけど、すごいね」

「100万部?、無理、無理。ありえない。だって、ぼく、1冊しか書いていないんだから」

そんなトッティの「ジョーク第2集」が出たのは、先月、5月の初め。これまたものすごい売れ行きで、すでに48万部を突破。そして3匹目のドジョウならぬ、3発目、ハットトリック狙いの3作目を、その2週間後に出したところ、これまたすぐさまベストセラーのランク入り。もう、とどまるところを知らないゴール・ラッシュなんだそうです。トッティを愛するローマっ子が新しいジョークをつくりまくって笑いが続々と生まれ、それがトッティ選手編というか「本人の監修」で、本になって爆発的に売れている。イタリアらしい大らかさですね。

ところで、トッティ選手の偉いところは、本の印税をきっちり、寄付の方へパス回ししていることです。最初の本の収益は、ローマのお年寄りたちと、アフリカのストリート・チルドレンのために、全部、プレゼントしたんだそうです。なかなか、いいやつ、なんですね。トッティ選手って。

さて、この「ローマのジョークの王子さま」、ポルトガルでのサッカー欧州選手権を終えてから、フィアンセの、4歳年下のイラリーさん(23歳)と結婚式を挙げる予定なんだそうです。おめでたいことですね。それにちなんで、いま、イタリアで流行っている、トッティ新作ジョークを最後にご紹介しましょう。

イラリーさん:「ねえトッティ、わたしのこと、愛してるの? 愛してるの? 愛しているの?」

トッティ選手:「慌てるなよ、ハニー。一度に3つも質問されたら、どれに答えていいか、わからないじゃないか」

いい人なんですね、トッティ選手って。(2004・6・10)

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