【過去のコラム】
 木村佳子さんのマネーコラム
<第三回・不況ってホント?>
  不況不況というけれどホントにそう?というお話です。
 ★2002年2月19日UP

 11月に更新すると告知していたのにハッと気がつけば早、2002年!
その節分も過ぎてしまいました! いやはや、本当に月日の経つのは早いものですね。
みなさまにおかれましてはお変わりございませんでしたか?
近況をご報告しますと
年末から年始にかけていユーロの取材で欧州に出かけました。
 といってもフランスとオランダの二カ国ですが、どちらも初めて訪問してすっかりとりこになりました。
この件については
http://pr.joho-market.com/Contents/Invest/
で小説の形でご報告させていただきます。
 小説の中では数名で出かけたことになっていますが実際は…・???
詳しくは小説をお読みくださいね♪(登録すれば無料で読めます)
パーソナルカラー、つまり似合う色と出会いました。
 この件については近々、どこかのマネーコラムに書かせていただこうと思います。
その時はご案内しますね。お・た・の・し・み・に!

 さて、このところ日本国債の格付けが継続的に引き下げられていて、この先、暴落するのではないかという危惧を口にする意見まで登場しています。
このテーマに関しては目下、資料をあたって勉強中でして、まだ、マネーエッセイでご紹介できるほど消化できていません。
 そこで、日本国債に関してはもう少し、お時間をいただくことにしまして、今回は「不況ってホント?」というテーマで書かせていただきます。

 テーマ★不況ってホント?★  (2002年2月中旬UP

●不況っていうけれど…。
 さまざまな媒体でいろんな人が「今の日本は不況なのだ」と発言していて、「不況」 という言葉を見たり聞いたりしない日はないくらいです。 しかし、その昔、貧乏な人は娘を身売りさせたり、食うや食わずやで何日も過ごしたりしていたことを思うと今の時代は結構なものです。
 現在も発展途上国では小さな子供が学校にも行かず、親の仕事を手伝ったり、物売りなどをして暮らしています。 日本にそんな子供の姿は見かけません。最近でこそ、日本にもホームレスの人たちの問題がクローズアップされてきましたが、 それでも、大多数の日本人の生活は昔の貧乏生活と比較するとはるかに豊かです。何と比較して 不況というのか? そんな疑問を感じます。
 高校生の就職率が非常に落ちていて求職している人の半分くらいしか決まっていないとある町で聞きました。 就職担当の先生の様子が今と昔では様変わりだそうです。 以前なら「人材確保は難しい」と難色を示されていた担当さんも今は「なんとか採用してください」と熱心に懇願されていくとのことです。 そんな話を聞くと確かに不況だと思います。
 しかし、一方で今の若者はフリーターと称して、気が向いた時にアルバイトして旅行代を稼ぎ携帯電話の費用を捻出したりしています。 これで不況というのは当てはまらないように思います。
不況と聞くと「そうだ」と思ってしまいますが、なぜそう思うのか、よく検討してみる必要があります。

●予約三ヶ月待ちの場所もある
 女性誌にしょっちゅう登場しているあるクリニックの先生は女性の美白や美肌の研究者として有名です。
 その先生に診ていただこうと電話すると新規受付は三ヶ月待ちとのことです。 しみや皺をレーザーで治療する別のクリニックでも初診は一ヶ月待ちです。 クリニックと一般の商売、事業を同一線上で論じることに少々、違和感が伴うかたもおられると思いますが、 一回の診療で数千円から数万円かかるクリニックにわんわん女性が押しかけていくという現象を見ますと、 「世の中不況」と一くくりに日本の現状を説明するには無理があるように思います。
 お金を持っている人は実はたくさんいるのです。 そしてニーズを満たしてくれる場所には三ヶ月待ちでもいとわず行くし、お金も払うのです

●欲しいものがない、必要な商品が見当たらない
 「お金を持っている人はいる」「しかし、当社の売上、当店の売上は伸びていない」 という構図があるとするならその会社、商店は「売れる商品、サービスを持っていない」 ということにならないでしょうか?
  たとえば私の場合、「なくて困っている」ものに何気ない仕事用のスーツがあります。 デパート、専門店などを足を棒にして探しますが、デザインが気にいるとサイズがない (つまり、若い人サイズばかりで中年向けはありません)、サイズがあるとPTA会合向き、 あるいはマダム向きで若々しさに欠けていたり、ゴージャスさばかり強調されていて機能的ではなかったりという状況です。
 私は海外ブランド信者ではありませんが、海外ブランドには何気ないデザインの上質スーツがあり、 しかもサイズが揃っているので、必要に迫られて買わざるを得ないのです。
 私の知る限り、今の婦人服は親がお金持ちなお嬢様の高級服、会社のOLとして勤める若い女性向の比較的廉価な服、 ファッション性を全面的に打ち出した遊び着、有閑マダム用のゴージャスな服、PTA、 冠婚葬祭用の服はコンセプトとしてあるけれど、 「ごく当たり前に男のように定年までスーツを着て働く、役員にもなりえる女性用の高級な仕事着としての服」 という考えに基ずいた商品は存在していないように思います。
  これだけ女があたりまえに働く時代でもまだ女の仕事着で高級なものというといわゆるお水向きのものしかないわけです。 下着もしかりです。最近はそれでも少しずつ登場してきましたが、何気なく日常生活に履く、 男のブリーフと同じコンセプトの女性用パンツはまず見かけません。 いわゆるババシャツやババパンツのようなアイテムはあります。
  しかし、20歳代から50歳くらいまでのキャリアウーマン用の機動的なパンツは日本では見たことがありません (アメリカでは見ました。そしてNYで大量に買って10年たった今もその在庫でしのいでいます)。 あれば迷いなくキャリア中年女性は札ビラを切って買うのです。そのことに商売人が気付いていないように思います。
 「欲しいものがない。あれば買うのに」。 このテーマであなたの会社やお店の商品、サービスをもう一度見直してみませんか?

●不況でも商売は伸ばすことができる
  しかし、それでも後10年もしたら確実に働き着としての高級スーツが町で10万円以下で買えるようになると私は信じます。 そして、私が愛して止まないアメリカでみつけた女性用のブリーフも700円以下で登場するでしょう。
  これまでも「こんなものがあればなぁ」と思ってから20年後には望んだものが登場してきました。
「働き着としての何気ないスーツ、男のブリーフに相当するパンツ」を求めてすでに10年が経過したので 残りの10年のうちに商売人が「そうか、この切り口があったのか」と気が付いてくれるだろうと思います。
  不況でも耕せば実りは収穫できます。けして「そうだ、不況だからわが社、わが店の商品は売れないのだ」というわけではない。 私はそう思うのですがいかがでしょうか?
 
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