| 木村佳子さんのマネーコラム <第五回・命を賭けて仕事しているかはお客さんに見破られます> (2002年8月22日UP) この一文はFPアソシエイツ&プランニング株式会社(代表取締役 神戸孝さん)が企画・運営しているサイト「デイズ・ベイス」用に書き、すでに会員のかたにはお読みいただいているものです。 ちなみにデイズ・ベイスではFPの皆さんの勉強に役立つ情報を提供していまして、私も <木村佳子のアドバイスの現場から> というタイトルで月に一度、情報発信の機会を与えていただいています。デイズ・ベイスのアドレスは以下の通りです。よかったらのぞいてみてくださいネ! http://www.dsbase.com/ 2002-7-15日号のデイズ・ベイス<木村佳子のアドバイスの現場から> ■ 命を賭けて仕事しているか? はお客さんに見破られます。 先日、ワタミフードの渡辺社長の一日をテレビ放送で見ました。ワタミフードは家族で行ける飲食店「和民」でおなじみ。渡邉社長一代で大きくなった会社です。さて、その渡邉社長、出店計画に際して、あるいは店での出し物に関して日々、社員ともども真剣勝負で挑んでいます。そんな姿を見ると、「頑張っているな。応援したいな」と思います。そうした社長の姿を知らなくても、店に入ればきっと何か利用者にひたひたと伝わってくるものがあるはずです。 さて、今回、この話から始めたのにはわけがあります。顧客が常に自分を支持してくれるかどうかに関するお話をしたいからです。 FPの事例ではありませんが、私の習い事の先生で、「なるほど、人気の先生はこういう点がすばらしいのだなあ」と最近、気ずかされることがありました。 私はいろいろ習いごとをしていますが、先生にもいろんな人がいます。舞踊のA先生は50歳代。アカデミーでは二番目に地位が高い代理教師をなさっていますが、私はこの先生に約1年3ヶ月習って、このほど見切りをつけました。というのも先生の絡む発表会などにチケットを買い雨の中駆けつけても、「ありがとう」「ご苦労様」の一言もないし、 会場入り口に毎度様子を見にきているアカデミー主催者も同じように一切の挨拶もないのです。つまり、この先生たちは教えてあげているのだから、あなたたちは来て当たり前という発想なのでしょう。 加えて発表会で見るA先生の舞踊は実にうまいのですが、その教え子たちは何年も習っている人でも非常に下手。「こんな先生に何年習っても上達しないな」と感じました。 教え方がねちこい割に、肝心なところは教え惜しみするので、生徒はなかなか上達しません。 授業には時々、遅刻し、また定刻より早く終わったりもします。みんなお金を払って習いにきているのにこれでは生徒の「顧客満足」は満たされません。しかも、教材等を業者の間に入ってピンはねもしているのです。 かたや別の教室のK先生は明るく、踊りの本質的なことを「あなたたちにもきっとできる」という前提でどんどん教えます。そこの教室の代理先生、生徒みんなが底抜けに明るくて踊ることが楽しくて仕方ないという様子です。どの人も踊りが上手でどんどん進級していきます。 K先生のところでは会員証を発行しています。それを専門ショップで見せると割引で必要な用具が買えるのです。 A先生とK先生の両者を比べて生徒に対する考え方に根本的な違いがあると感じざるを得ませんでした。A先生にとって生徒は食い物なのですね。だから教え惜しみして長く通わせるし、ピンはねもして自分の懐を肥やすわけです。K先生のところでは長く通っている人はどんどんソロで踊らせ、代理教師に抜擢します。K先生にとって生徒は育てるものなのでしょう。 FPの皆さんはもう私が何をいいたいか、わかって下さっていると思います。顧客を自分の糧にしているか、自分の知識が顧客の糧になっているか、さて、自分はどっちのタイプのFPでしょう? 今はK先生のところに通っている私ですが、K先生にはもう一つ、感心した点がありました。 「あ、この人は命をかけて教えている」と感じさせられる一生懸命さがひたひたと伝わってくるのです。そういうモノは人に伝わります。冒頭のワタミフードの渡邉社長もK先生も同じです。 自分の商売に命を賭けているかそうでないかは人にきっちり見破られます。FPもその点では同じだと思います。私の場合、3回ワンセットの資産運用研究会を主宰していますが「また自分を指名してあのお客さんはきてくれるだろうか? 自分の講座を再度、受講してくれるだろうか?」の答えは自分が命を賭けて仕事したか?とイコールだと思います。きっと見る人は見てくれている、感じる人は感じてくれるということを励みに頑張りましょう。(了)
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