二十周年記念公演

当り目無眠二人会 〜二十年の集大成〜

平成15年5月18日(日) 午後2時開演


 先日、神戸の新開地にある神戸アートビレッジセンター KAVCシアターで、当り目と無眠の二十年記念公演を開催いたしました。そのときの様子を公開いたします。

 地下にあるKAVCシアターは、とても手頃な大きさでいい雰囲気のホールでした。
 78席の椅子をご用意いたしましたが、なんと立ち見も出てしまいました。後で確認いたしましたら、総数90名のお客様にご来場いただいたという事です。本当に感謝感激です。消防法の関係で、開演後の椅子の追加はできないそうです。長時間、立ち見で見られた方、また、お連れ様と離れてお座りになられた方、大変ご迷惑をおかけしました。
会場はこんな雰囲気です


 当日はこんな記念手ぬぐいを配らせていただきました。プログラムと兼用となってます。
 色は一色ですが、記念の手ぬぐいはやっぱり嬉しいものですね。落語以外に使い道はありませんが・・・(笑)
ちなみに、上にちょっと見えてるのは十年記念公演の時のものです。十年分の汚れが・・・(^。^;)
 有料公演でしたので、チケットも準備しました。100枚用意したのですが、ほとんどなくなってしまいました(嬉)。


 いよいよ開演です。開口一番はなぎさの会の渚家金太さんが「豆屋」を演じてくれました。
 メンバーの少なさにいつも困窮している楽語の会 関西本部の公演で、頻繁に出演していただいている関係で、今回出演していただきました。
 派手さはありませんが、広いホールの隅々まで聞こえるしっかりとした口調で、いい雰囲気作りをしてくださいました。金太さんにはこの後、お茶子(高座返し)も努めていただきました。
 続いては今柳亭波舟さんの「義眼」です。彼とは楽語の会 関東支部で2年ほど在籍されてました(その後、関東支部は崩壊への道を・・・)。その後、単身赴任で姫路に転勤されていた間は、楽語の会 関西本部でご活躍。現在は東京に戻られ、この日はわざわざ新幹線で応援に駆けつけてくださいました。
 義眼というネタはレアものという程ではありませんが、それほどポピュラーでもないネタ。そのようなネタでもしっかり会場を沸かせてくださいました。唯一の江戸落語というのも光ります。
 続いて、「おもいでのフリートーク」。てんのじ亭の鈴木正俊さんが司会です。彼は社会人落語選手権大阪本選の審査員も務めるというほど、上方社会人落語界では重要な存在。次のような質問を楽しい雰囲気でまとめ上げてくれました。
 ・落語との出会い
 ・見る側から演じる側に回ったのはどういう事か?
 ・二十年続けてこられたのはどうしてか?
 ・二人が出会った機会は?
 ・高座名の由来は?
 ・落語に対する魅力はどういうところか?
 ・落語を続けてきて良かったと思うか?
 ここでお世話になった方々の紹介をさせていただきます。下座の写真も撮っておけばよかったな・・・

 ・助演・高座返し・・・渚家金太さん(なぎさの会)
 ・助演・・・今柳波舟さん(楽語の会)
 ・司会・・・鈴木正俊さん(てんのじ亭)
 ・三味線・・・土森強旨さん
 ・鳴り物・・・万家遊笑さん(はつらつ亭)
 ・受付け・・・久保田さん
 ・鳴り物借用・・・西松さん(落語体験隊)
 ・後援・・・上方社会人落語連盟

 その他、大勢の方にお手伝いいただきました。本当にありがとうございましたm(__)m

 この後はいよいよ無眠の「らくだ」、そして仲入りをはさんで当り目の「立ち切れ線香」です。こちらは、本人の挨拶文でご紹介いたします。

 数ある落語の中にはやってみたい憧れの根多(ねた)がまだまだありますが、そのうちの一つであるのが、十年前に演じた「地獄八景」、そして今回の「らくだ」です。1981年2月9日、東京の国立劇場で先代の林家小染さんが伝説を作ったのがこの「らくだ」。「まぁ、なんとかなるやろ」ぐらいの気持ちで、やってみたい気持ちを優先に選んだのですが、演ってみて気がついたのが、体力のいる根多だな〜と思った事です。演っている時は全然気がつかなかったのですが、高座を降りた途端に腹筋やら背筋やらがメロメロで、翌日までろくに物も食べられなかった・・・。この程度の時間の根多を演る事は今でも時々ありますが、その時でもこんな事にはなりません。初演ということもあったのでしょうが、とにかく最初から最後まで全く気が抜けず、休めるところがないんですね。終わったその瞬間に「当分『らくだ』は演るまい・・・」と思ってしまいました。実際、しばらく演る勇気はありません。もっとも、十年前の「地獄八景」の時も、同じ事を考えましたが(笑)。
 ただ、演ってて楽しかったという事に関しては、間違いなく楽しく演れました。特に後半は楽しくて仕方がない・・・いつの日にか、十八番だと言われるようになればなぁという新たな夢が出来たような、そんな落語でした。
 20年という節目、単に通過点というだけで、ここで何かをやるというわけではないのですが、このようなチャレンジをするのには本当にいい機会だと思ってます(もっとも、お客様には気の毒かもしれませんが^^;)。それだけに、本当に大勢のお客様、落語仲間が集まってくださったのは、もう本当に、いくら心よりお礼申し上げても言い足らないぐらいです。
 今後とも、まだまだ「わがまま」を通していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。この度は本当にありがとうございました。


無眠 拝
ノーテンの熊五郎・・・ならずものの兄貴分
「かんかんの〜〜〜」 仏のかんかん踊りに家主もビックリ
「さっぱわやや・・・」べろんべろんの紙屑屋  無眠の真骨頂
 今回、二人会の開催が決まってから、楽しみ半分・不安半分、近づくににつれ不安の方がさらに大きく・・・。客席は埋まるやろか?落語はちゃんとできるやろか?途中で真っ白になりゃしないか?粗品(手ぬぐい)は間に合うやろか?などなど・・・。前売券はそこそこ売れ(というより売りつけて)・手ぬぐいはなんとか前日にできあがり、あとは落語だけ?
 そういった中、当日新たな不安が・・・それはスタッフ不足。ただでさえ、ギリギリの人数だったのに、風邪でこれなくなった人が・・・。おかげで受付け、楽屋、舞台袖と走り回ってました。
 不安の一つ、客席はおかげさまで大入り満員。嬉しい限りですが、緊張で落語の方がますます不安に。無眠氏の落語を聴く余裕もなく(忙しかったのもありますが)、いよいよ自分の落語の番。ここ数年ない程の緊張。自分の会で満員の中(あ、無眠氏もおったっけ)。それも「立ち切れ線香」を演るなんて、最高の緊張。後半、笑いが少ない噺(はなし)なので前半でなんとか笑いが取りたかったのですが、なんとか成功?おかげで最後まで演る事ができました。細かい事を言えば小さなトチリは多少(数えきれないぐらい?)ありましたが、大トチリはなく?お客さまに感謝。
 今回、演らせてもらって、もっと「あぁしたい」「こうやりたい」というのが出てきて、また、演りたくなりました。次回演るときは、前より良かったと言ってもらえるようにガンバってやりたいと思います。
 ほんと、いい思い出ができました。お客様に感謝。有り難うございました。


当り目 拝
すっかりトレードマークになった帽子投げの瞬間
小糸のおかあはん・・・だんだん空気が締まってきます
お仏壇の三味線から・・・ラストスパート  力が入ります


打ち上げの光景です。上方社会人落語の仲間が大勢集まってくださいました。