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◆ パイプの喫い方

それぐらい勝手にさせろという人もいるだろうが、それではいけない。シガレットの調子でパイプを喫うと、まずいばかりか、(舌を)やけどもしかねないからだ。

シガレットとパイプでは喫う時にかかる力が違う。パイプの方が遥かに軽いのだ。そんな軽いものをシガレットよろしくスパスパやれば、パイプはすぐに熱くなり、煙も熱く、苦い上にヘビーになる。それにジュースも大量に出る。

理想的な喫い方としては、自然な呼吸だ。マウスピースを銜えたまま自然に呼吸ができていれば喫い方としては満点だ。できるようになるにはかなりの経験が必要だが。

揺り椅子などに腰掛け、居眠りしながらパイプを吸い切れれば、それはもう名人級だ。

喫煙中はなるべくパイプは銜えたままにしておく。間違ってもシガレットやキセルのように、いちいち口から離してはいけない。左右どちらかの犬歯、或いは奥歯で、しっかりマウスピースをホールドした儘で喫う事が正しい方法と言える。パイプやシガーは、本来こう喫うのが正しいのだが、TVや映画で見られる俳優でも、殆どの者が間違った喫煙方法でパイプやシガーを扱っている。あれじゃ、さぞパイプは熱くて持ってられないだろうなと思ったりもする。マウスピースをくわえた儘で吸煙すると、煙は肺には入っていかない。パイプタバコと葉巻はシガレットのように軽くはない。格段に強いのだ。肺にでも入れようものなら、涙を流してむせ返るのが落ちだ。前述の“私的見解”の所で言ったことだが、マウスピースを銜えていると、煙は肺に入らないのだ。なぜならパイプを銜えることで、呼吸は口から鼻へ勝手に変わるのだ。これにより自然に飲み込み動作ができなくなる。

シガレットスモーカーへ言っておく。肺に味覚はない。

結論から言えば、パイプスモーキングとは“ふかし”状態の連続なのだ。が、それは充分すぎる満足感を与えてくれる筈だ。

シガレットスモーキングにおける副流煙が毒性があるため、パイプスモーカー迄、肩身の狭い思いをさせられているが、パイプは副流煙が殆んど出ないのだ。煙も少なく、主流煙なので、周囲の人達や自分自身の健康にも、まず影響はない。

スモーカーならシガレットのような子供だましではなく、本物(パイプスモーキング)を経験しなくては。

パイプ・ア・ラカルト8