北の川から 2001年夏(その2)  
                                 
8月12日(日)
 
気を取り直して2日目。今日は自分自身のタックルで勝負できる。
目的地は昨年レインボーの爆釣を経験し、70cmオーバーのモンスターを目前にしながらもどうしようもなかった川である。
ここはまず期待を裏切らない。数は間違いなく出る。昨年は林道を30分歩いてから入渓したが、今年は車止めの橋から川に降りすぐにキャストを開始することにした。ここは堰堤のかなり下流だが、取水されているのだろう。川幅が4〜5mくらいしかない。たまには、もっと大きな川でのびのびフライロッドを振りたいものだと思ったが、こういう小河川の方が攻めるポイントがはっきりしてるのがいい。
 
1時間ほど遡行すると、この川にしては割と大きめなプールが現れた。
親父は、「このプールには30cmくらの主がいるんだ。やってみろ。」と前方を指差した。
「本当?」
「本当だ。俺はいつも釣っている。」
「いつも? じゃあ、C&Rを繰り返しても、まだここにいるって訳か。」
私は半信半疑で3〜4回目キャストを繰り返してみると、フライをひったくるように奪っていった奴がいた。
こうしてキャッチしたのが下のレインボーである。33cmのこの♀は確かにここの主のようだった。
「去年よりちょっとは大きくなってるみたいだな。」親父はにやっと笑いながら言った。
情けない話だが、このサイズで私の国内のレインボーの自己ベスト記録を更新してしまったのだ。
道内のアングラーには笑われてしまうだろうが、レインボーを狙う機会なんて年に一度しかないのだから、良しとしよう。
 
 
 
素晴らしいファイトに感謝しリリース。
この川で生を受けた個体であることは美しいヒレを見れば一目瞭然。
側面の虹模様が眩い。レインボーのレインボーたる所以である。
 
 
昨年同様、何十匹釣ったか分からないが最初の堰堤までで終了することとした。
「昔と比べて小ぶりになってきているようだ。やっぱり大物は結構抜かれてるのかもしれない」
親父はまたも少し残念そうな様子。
釣り人など滅多に訪れない小さな川だが、それでもキープしていく輩はいるのだろう。
 
(その3)に続く