下北半島。
東京で下北といえば若者が好むオシャレな街であるが、
本州最北端のこの半島の名前を聞くと、どこか物悲しい切ない想いが胸をよぎる。
恐山があるからなのか、海の向こうには北海道があるからなのか。
青森県といえば世界遺産に登録された白神山地(一部秋田県)の自然が話題になるが、
下北にも数多くの自然が残され、海と直結している川の多くに天然のヤマメやイワナが生息している。
青森在住時に、よく訪れていた川があったが、平成7年を最後にご無沙汰していた。
そう、あれからもう10年の歳月が経ったのである。
果たしてその川は、あの頃のまま流れているだろうか。
横浜の自宅から約900キロという気が遠くなりそうな道程を経て、やっと目的地に辿り着いた。
河口から2キロ程林道を入った所でクルマを止める。川のせせらぎを聞くと今までの疲れも
吹き飛んでいくようだ。
近所の農家のおじいさんが林道を歩いてきたので、挨拶してみたが、先方の言っていることは
何1つ聞き取れなかった。これが下北弁というやつか。どうやら横浜ナンバーのクルマの当方を
警戒しているようだった。
一見して川は昔と同じように流れているようだ。
果たして魚は・・・。
川に降りて約10分後。待望の第1号。水芭蕉と一緒に記念撮影。
ほとんどの下北の川には管轄する漁協がない。
この川で世代交代を繰返してきた天然魚である。
左)初めての水中撮影 右)ワラビかゼンマイか
20cm弱。春先なので多少痩せ気味だが綺麗な魚体。
チビイワナもニンフにアタックしてきた。
林道の脇道に乗り入れたが残雪に行く手を阻まれたフォレスター。
強引に突破しても良かったが、シャコタンにしてあるし無理は禁物。
本日の大物賞23cm。気のせいか冬眠から急に起こされたような、まだ眠そうな表情に見える。
全身に赤みを帯びた野性味溢れる魚体。もちろんヒレピン。この時期にこれだけコンディションの
いい魚に出会えるとは思わなかった。
今回の釣果:ヤマメ10、イワナ1、バラシ多数
今回使用したのはこのフライのみ。
ビードヘッド。私もこれを最初に使った時はかなり抵抗感があった。
頭に付いているビーズ玉・・・。これをフライと呼べるのか。
実際にこんな頭部をした昆虫はいないし、何かをイミテートしたフライではない。
北海道のニジマスにはかなりの実績があったが、繊細で狡猾なヤマメに通用
するかは未知数だった。今回初の試みだったが、そのような心配は杞憂に終わったのである。
他に私が気に入っていることは、ビーズがウェイトとなっているため、
流速や深みのある場所にフライを送り込みやすいこと、タイイングが簡単なことである。
BEAD HEAD
hook ・・・・・ TMC
3761SP-BL #12
thread ・・・・ 8/0
brown
head ・・・・ brass bead
body ・・・・ rabbit
fur