アメマスの川。
「雨鱒の川」という同名の小説があり、映画化もされたことを思い出した。
とにかく、道東に来たからには、大型のアメマスを狙ってみたい。小物ばかり相手にしていた我々はそんな思いに駆られた。
とは言ってもどの川に行けばいいのか我々には情報がない。こういう場合は、本意ではないが、ガイドブックに頼らざるを得ない。
次に訪れた川は、ニジマスやヤマメが棲息する他、河口からはアメマスやイトウが遡上するということだったが。
ダウンストリームでニンフフィッシング。釣れたのは20cmオーバーのヤマメ。早くもサビが出始めている。
同サイズのイワナも顔を出す。
道東の川の典型的な流れ。
色はコーヒーブラウンで落差があまりなく、河畔林や倒木に覆われいるため、入渓地点も限られている。
1時間以上川を下ったが、大物の気配は感じられなかったため、切り上げることとした。時刻は午後3時に近い。
そろそろ本日の宿営地を探さなければならない。北海道らしくない30度近い炎天下が続いていたため、体力の消耗も激しい。
クルマに戻ると上流域を攻めていたガイドは既に助手席に座っていた。聞いたところ、私と同様の釣果だったという。
ウェーダーを脱ぎ捨て、この後どうするか思案していたところ、ガイドが予想外の提案をしてきた。
「これから屈斜路湖に行ってみよう」
「屈斜路湖に?」
あまりにも意外だったため、私は戸惑いを隠せなかった。