傷心のまま、阿寒川を離れ屈斜路湖へ向かう。
もちろん、昨年ラインブレイクされたモンスターに会いに。
阿寒湖から屈斜路湖までは40キロほど。
釣りの前に、屈斜路湖畔の川湯温泉に立ち寄った。
ここの公衆浴場は何と200円。泣きそうになるくらいの料金に感動。
何だか物すごい大発見をしたような気分。
キャンプ地も昨年と同じ場所。
そろそろ夕闇が迫ってきた。いざ出陣!
タックルは阿寒湖と同じもの。
北海道でニジマスを狙う場合、2〜3Xを使う人が多いようだ。
確かNZでも2Xを使っていたことを考えると、さすがに1X(2.5号)は大げさかもしれない。
だがこの太さが安心感を与えてくれるのだ。
モノの本には、「できるだけ細いラインで魚とのやり取りを・・・」と書いてあるものがあるが、
ラインは切れたらおしまいなのだ。それに、リリースを前提とした釣りの場合、細いラインで
無駄に時間を使い魚を弱らせるよりも、太いラインで短時間で決着をつけた方が魚への
ダメージは軽減されるのではないだろうか。
更に付け加えると、暗くなってきたら、ラインの太さなどあまり関係ない。
リールにはDT5番のフローティングが巻かれていたが、何年も使っているうちにひび割れが入っており、
勝手に沈んでくれるから、シンキングラインの代わりとなったのは良かった。
そんなことを考えながら、しばらくの間キャスト&リトリーブを繰返していると、ググッと手応えが伝わってきた。
小さいが間違いなく魚の反応だ。
ウッ、グイ・・・・・・・。
違う!! 俺はウグイを釣りに北海道まで来たんじゃない!!
・・・しばし言葉を失う。水温の高い湖だしウグイがいることは分かっていたが・・・。
気を取り直しキャスト&リトリーブを再開する。
ググッ、おっ、・・・またウグイかぁ。
ググッ、おっ、・・・またウグイかぁ。
これの繰り返し・・・。
結局、30分足らずで私は16匹ものウグイを釣ってしまった。良く分からないけど新記録。
余程の大群が押し寄せていたのだろう。30cmオーバーの奴もいて、そこそこ引きは楽しめたが。
ウグイはいやだ。ヌルヌルしてるし、釣り上げると「キューキュー」鳴くし。
全く何も釣れないよりはマシか・・・。
翌8月12日(土)
早朝から同じポイントに立つ。
この時間帯は大型の鱒が回遊してくるかもしれない。
しかし、その期待も裏切られることとなる。
1時間以上キャスト&リトリーブを繰返すが、何も起こらない。昨夕あれだけいたウグイの大群も
どこかへ行ってしまったようだ。
屈斜路湖は周囲57キロ、面積も阿寒湖の6倍はある巨大な湖だ。攻略は簡単ではない。
だが道内でも最も可能性を秘めた湖であることは間違いないだろう。
結局、クルマに積んだカヌーが湖面に浮かぶこともなかった。
この時期、カヌーを出せば釣れるというものでもないし、かなりの重量があることから、
積み下ろし等の手間も考えて見送ることとした。
屈斜路湖に程近い弟子屈町郊外に「全戸温泉付宅地分譲中」との看板を見かけた。
例えば、札幌辺りに自宅があって、弟子屈付近に温泉付きのセカンドハウスがあれば、理想に近い
生活が送れるだろうなあ。釣りの時はセカンドハウスをベースに長期間滞在し、温泉に浸かりながら、
大物との対峙を夢見る。その後、ビールを飲みながらフライを巻いている自分はこの上なく幸せだろう。
そこには都会の喧騒や雑踏などとは無縁の、静かなゆったりとした時間が流れている。
・・・いや、セカンドハウスではなく、弟子屈に自宅があってもいい。
以上、妄想でした。
和琴半島の売店近くで見つけたクッシーのオブジェ。
あまりにもショボ過ぎる。
我々は湖を後にし、釧路川へと向かった。
釧路川は屈斜路湖から流れ出し、太平洋に注いでいる。
河口までダムがない川として、カヌーイストにも人気がある。
左)釧路川支流ではチビヤマメが入れ食いだったが、すぐに飽きてしまい本流域を目指す。
そりゃそうだ。さっきまで1Xのラインをキャストしていたのだから。
右)釧路川本流のイワナ。カディスを上流から逆引きしたら出てきたが、小さい・・・。
本流はとにかく流れが太い。一発大物の期待はあったものの、そうそう簡単にいくはずもない。
さらに移動。
この日は十勝川水系の川辺でキャンプ。
翌8月13日(日)
ネットが巨大過ぎて小さく見えるが、この水系では大型の部類となる28cm。
美しいレインボーだ。
これにて全日程が終了。私の夏も終わりです。
北の川から 2006 夏
完