Doc Sverinsen & Friends/Swinging & Singing
モダンアート風のクールなジャケットが多いCommand recordsよりイージーリスニング系のトランペッターによるアルバムです。タイトルにもあるように全編男女混声ボーカルによるスキャットが入った楽曲は基本的にはイージーリスニング的なものですが、新鮮なボッサ風にアレンジの"It's Not Unusual"、小粋なスウィングナンバーの"Love"、ドラムの打ちまくったフロアライクな"Mas Que Nada"、他にも"Walk On By","Summer Samba","Don't Go Breakin' My Heart"などなかなか粒ぞろいな楽曲の詰まった好盤です。。

Don Lusher Quartet/From Lusher With Love
UKの名トロンボーン奏者67年のアルバムです。制作がMorgan Music ProductionということでおそらくBarry Morganだと思われる派手なドラミングが随所に聴かれるいいアルバムです。このアルバムの主人公はもちろんDon Lusherのトロンボーンだと思いますが、個人的にはトロンボーン以上に目立っているBrian Dexterのアコーディオンの音色が印象的でジャック・タチのサントラなんかが好きな方にはオススメの1枚です。まさしくパリなイメージの"Bossa Bambino"、グルーヴィーな"Latin Jazz"などがお気に入り。

Chico Arnez & His Cubana Brass
/From Chico With Love
UKの誇るラテンバンド・マスターChico Arnezの68年盤。この近辺に出されている彼のアルバムはいずれもスキャットをフューチャーしたグルーヴィーなサウンドで素晴らしいのですが、ここではこのアルバムを。ほとんどの曲にネタがあるという元祖渋谷系(笑)みたいな1枚ですが、バーバラ・ムーア率いるBird'N Brassのスキャット、スカなどのリズムも取り入れたラテンBig Bandサウンドで最高にグルーヴィーなアルバム。数あるバーバラ・ムーア関連の作品のなかでも、かなり上位に来る作品であることに間違い有りません。

Jimmy Luxury & The Tommy Rome Orchestra
/A Night In The Arms Of...

再び謎のHip Hop盤(笑)。アナクロなジャケットセンスそのままのスウィングジャズやCha Chaをネタにしたサウンドは痛快の一言です。最近、巷に溢れる渋いジャズ使いのアングラHip Hopとは対極をなす楽しいアルバムで、どことなくエリック・サティを思い起こさせる"Rainy Days"、Hip Hop版マイク・ディクソンな"Sweet Apple Pie"など捨て曲なしの最強パーティーアルバムです。(笑)

Caco Velho/O Comendador Da Bossa Nova
詳細不明の男性ブラジリアンシンガーのボサノヴァアルバム。全体的な印象はどちらかと言えばボサノヴァというよりサンバに近い楽しいアルバムです。スキャットが得意らしく半数近い曲でとぼけた感じのスキャットを披露しています。"O Pato"はそのとぼけた感じがマッチしたナイスカバー、優しいメロディのオリジナル"Uma Criola"、そしてジョビンの"Samba De Uma Nota So"はスキャット全開のグルーヴィーなアレンジで素晴らしいです。

Frank Ifield/Blue Skies
ビートルズとも競演歴があるというUKの男性シンガー。基本的にはエルヴィス・プレスリータイプのロックシンガーだと思いますが、Della Reeseのバージョンが人気のタイトル曲は期待どおりのSwingin' Big Band ジャズ。しかしそれ以上に素晴らしいのが"I've Got You Under My Skin"。ボッサのリズムからサビで4ビートにリズムチェンジする最高のアレンジで数あるこの曲のカバーの中でも屈指の出来でオススメ。

Incognito Five/Invitation
The ButterfliesやFred Fosterなどのリリースで有名なドイツの名門ライブラリーレーベルGolden Ringからのジャズユニット。全体的には揺れるエレピとスムースなギターワークが印象的な洒落たジャズアルバムです。フロアライクな曲というのは全くありませんが、お酒がおいしく飲めそうなアルバムといいましょうか、BGM的な聴き方をするなら本当に素晴らしいアルバムです。

Our House/S.T.
謎のHIP HOP盤。グループ名もこれであっているのかかわからない謎盤ですが、B-Boyの人達だけに聴かせておくのはもったいない1枚です。感のいい方はお気づきかもしれませんが、そうこれはCrosy,Stills & Nashの"Our House"のHIP HOPカバーなのです。あの美しいメロディはそのままに、ラップをのせおまけに子供のコーラスまで入ってくる最高にハッピーなHIP HOPでサイコー。こんなの他にもあれば教えて欲しいです。

Fantastic Something/The Night We Flew Out the Window
HPタイトルのネタばらし(笑)ですが、本当に大好きなグループでした。これは絵に描いた様なネオアコサウンドで人気の高い兄弟デュオの12インチ盤なのですが、この12インチのみに収録されている"A Girl From Nasa"という曲が星空系(笑)というか、この人達の作品の中では異質なスキャットナンバーでこういうスキャットもの珍しいかなってことで。ちなみにA面も12インチバージョンでアルバムバージョンより素晴らしくてアルバムもってても必ず手に入れたいシングル盤ですよ。
Kings Of Convenience/Quiet Is The New Loud
そしてFantastic Something繋がりってことでこの人たち。これは正確に言えば2ndになると思うのですが、収録曲がかなり被った1stがUS Kidercoreから出ています。これもFantastic Something同様ギターと2人のハーモニー、そして最小限の楽器類で演奏されているUK FOLKいった感じでニック・ドレイクなんかが好きな人にはいいんじゃないでしょうか。しかし、全編北欧らしいちょっと陰りを帯びたメロディでネオアコというにはちょっと暗い作品であることは間違いないです。