Les A3/O Jesus Christe
人気のフレシェッツの対抗馬だったかどうかは知りませんが、かなり似た感じの女2人、男1人のフレンチグループA3のシングル盤です。タイトル曲は冒頭のラララコーラスからエフェクトの掛かったグルーヴィーな1曲で、フレシェッツの"Je Vends Du Reve"に勝るとも劣らない格好いいアレンジ。カップリングの"Je T'ai Donne"もどことなくクラシックを思い起こさせるコーラスに3人のソウルフルなボーカルが絡みあうこちらもグルーヴィーな1曲。この通りかなりレベルの高いフレンチグルーヴのシングルなのでフレシェッツの好きな方はぜひ

Jimmy Cobb/So Nobody Else Can Hear
これは友人Gくんに頂いたジャズドラマーのアルバムです。このGくん、凄く独特のレコの買い方をする人で面白い人ですが、僕がずっと探してるレコを持ってたり、謎の凄く良いラバーズを持ってたり、冗談伯爵の常連だったりと摩訶不思議な人です(笑)。それより肝心の内容ですが大半はしっとりしたジャズボーカルもので今の気分じゃないですが、その中で"Pistachio"という曲が恐ろしくレベルの高い高速ボッサジャズで中盤のソロ合戦とかは鳥肌ものの格好良さです。これは完全な大穴盤ですね。Thank You,Gabacho!!


Sirima/A Part Of Me
永遠の歌声。須永さんが"No Reason No Rhyme"をカヴァーしたことで有名なフランスのシンガーソングライター唯一のアルバムです。実はこの人、このアルバム発売直後に亡くなっていて、このアルバム制作時に既に自分の死期を悟っていたらしいのです。なかば遺書のようになってしまったアルバムですが、音的にはクレプスキュール系・強いていえばベントーラなんかに近い線の細い上品な音作りで余計に感傷的な気分にさせられる1枚です。特に"A Part Of Me"は歌詞カード見ながら聴くと切なくなってしまいます。

Cathy Claret/S.T.
先日、trouvilleのイナマスさんにMIXCDを頂き、そのジャンルレスな選曲に共感し最近よく聴いているのですが、これはそのMIXCDに入っていたフレンチボーカルの女の子のアルバムです。カヒミさんとかが好きな人なら誰でも知ってるロリータボーカルものなのですが、久しぶりに引っぱり出して聴いてみると、なんかこれからの季節にピッタリな感じがして書いてみました。全編通して少し哀愁感の漂う無国籍なサウンドなのですが、彼女のボーカルによってすべてキュートなポップミュージックに聞こえてくるから不思議です。ちなみにイナマスさんの選曲は"En Color"、あとパスカル・コムラードが例のピアノで参加しています。

Obie Trice Vs Dizzy Bull/Got Some Baby Teeth
少し前に出たマッシュアップものの12インチです。マッシュアップってそのネタになってる曲を聴く人が知らなければ、その人にとってはオリジナルと全く変わらないものだと思うのですが、この曲は僕にとってのそれです。有りそうでなかなか無いビックバンドグルーヴMeetsヒップホップな傑作シングル。カップリング曲も"Spining Wheel"風の曲にKelisのラップをのせただけのものですが、こんな一瞬のひらめきだけで出来た様な曲の方が面白いものが多いような気がする今日この頃です。

Angelita/Caminhos Cruzados
音の異文化交流。香港の女性ジャズシンガーがデンマークのジャズミュージシャンと一緒に日本やアメリカ、ブラジルの名曲たちを録音したアルバム。このアルバムは何をおいてもそのカバー曲の選曲が最高でシーウインド"He Loves You"、カーペンターズ"Close To You"、A.C.ジョビン"Inutil Paizagem"、キャロル・キング"So Far Away"、そしてなぜか安全地帯の"ワインレッドのこころ"を演ってたりします。どれも素晴らしい出来なのですが、そのなかでも"Close To You"は完全なボッサジャズ仕様で驚きますよ。

Gilles Rivard/Quelle Belle Vie
カナディアンフレンチAOR。この人のアルバムはもう1枚持ってますが、どちらも哀愁感漂うメロディが特長で我々日本人向きのシンガーソングライターであるように思います。さて、このアルバムですが"Chanter Danser","Revasser"といった曲は哀愁感たっぷりの洒落たAOR、"Dezzbine"はジョン・ピザレリを思い起こさせるアコースティック・スイング、そして何よりも素晴らしい"Parolier"は切ないメロディとラ・ラ・ラコーラスが印象的なメロウ・ブラジリアンチューンで始めて聴いたときは涙が出そうになりました。


Three Times Dope/Peace Ya'Self
あまり詳しいことは知りませんが"FUNKY DIVIDENDS"という別シングルが人気の高いミドルスクールヒップホップグループの12インチ。これがフリーソウルが好きな人にはピッタリとくるであろう最高のメロウグルーヴヒップホップで凄く好きです。軽快なギターカッティングにバッチリと決まったコーラス、そして歯切れ良いラップによるマイクリレー、これ以上何を望むものがありましょうか。余談ですがこのシングルおそらく発売時期から推測するに湾岸戦争の反戦歌として歌われたものだと思うのですが、未だ世界に平和が訪れることはありません。しかしこういう曲によって1人でも多く平和について考える人が増えれば、それだけで素晴らしいことですよね。


Vince Benedetti meets Diana Krall/Heartdrops
今、世界で最も人気のある女性ジャズボーカリストと言っても過言ではないダイアン・クラールがデビュー前にスイスで現地ミュージシャンと録音したアルバム。当時、ジャズミュージシャンと同時にタクシードライバーをしていたトロンボーン奏者ヴィンス・ベネデッティの車に偶然ダイアナ・クラールが乗ったことから録音されることになったという微笑ましいエピソードを持つアルバムですが、イェレーヌ・ショグレン・クインテットなどの北欧ジャズに近い透明感をもった"The News"という曲が大好きで、こういうのが普通に流れる飲み屋かカフェが家の近くにあったらなぁと思ったりしてます。

Liliane Saint Pierre/J'entends Une Symphonie
人気のDISQUE FLECHEからの1枚。まずこのジャケ見たらちょっとフレンチに興味がある方なら、まず買いますよね。カワイイ!肝心の内容ですが、タイトル曲これはちょっとフレンチ好きの女の子だったら卒倒ものの素晴らしさで、シルヴィ・バルタンの"あなたのとりこ”=劇場版ウォーターボーイズの挿入歌を完全にネタにしたであろう(偶然?)グルーヴィーな込み上げ系の1曲。ちなみに当HPサンプラーにも収録した別シングル収録の"Quand Ce Jour La"もラ・ラ・ラ・コーラスで盛り上がるフリーソウル系の1曲でオススメ。