板橋文夫/Nature
昨今のクラブジャズシーンでも非常に人気の高いジャズピアニストの79年のアルバム。どことなくジャケットが正月っぽいなという事でご紹介(笑)。もちろん内容の方も素晴らしくコンピに収録されDJに人気の"Up Into The Sky"やスピリチュアルな"Ash"など全曲ハズレ無しの名盤です。そんなアルバムのなかで個人的に好きなのが"When You Smile"と言う曲。板橋さんらしい力強いピアノに美しいメロディの躍動感溢れるジャズワルツで、新しい1年の幕開けには相応しいと思いご紹介してみました。ということで今年もマイペースな更新になると思いますが、皆様よろしく願い致します。

Two For Brazil/Plays Two For Noel
”Merry Christmas & Happy New Year!!”ということでここ数年のマイフェイヴァリットクリスマスアルバムのご紹介です。ソロアルバムも出しているブラジルのSSWパウリーニョ・ガルシアとサックス奏者グレッグ・フィッシュマンのデュオによるボサノヴァクリスマスアルバムです。"ジングルベル"や"サンタが街にやってきた"などのクリスマススタンダードをボサノヴァにアレンジして演奏しただけの内容ですが、やはり本場のミュージシャンが演奏しているだけあって安易な企画ものとは一線を画すレベルの高いクリスマスアルバムになっています。彼らは他にも数枚アルバムを出しており、どれも素晴らしい内容なのでぜひ一度聴いてみてください。

aoyama/月を読む
コトリンゴ、アン・サリー、gutevolk、原田知世、土岐麻子、トクマル・シューゴなど、今出たような気がしますが、このaoyamaという新人グループも今年を代表する最高のアルバムを届けてくれました。シュガー・ベイブや荒井由美らが引き合いに出されるのも頷ける彼らが作り出す良質なポップスは、「素朴」という言葉の持つ安心感や暖かさを音に変えて表現出来るアーティストが多くいた、幸福な70年代の日本のミュージックシーンの正しき継承者と言うに相応しい”夢のある音楽”です。

Clue To Kalo/One Way,It's Every Way
今も色々なジャンルの音楽を聴くのは昔と変わっていないけど、その時々によって1番好きな音っていうのは常に変化しています。そんな管理人が今1番聴いていて心地よいのが今回紹介するようなエレクトロニカというジャンルに括られる音楽です。一概にエレクトロニカといってもその中でもタイプは様々あり、個人的に好きなのは「生音を中心とし、メロディを大切にしつつ、電子音で少し遊びを加えた」というようなよくわからないかも知れない説明しか出来ませんが、基本的には普通のポップソングとして聴けるようなものです。このアルバムからエルやチェリー・レッドのようなレーベルを思い起こしてしまうのは僕だけでは無いと思います。

Beto Scala/S.T.
このアルバムと他に数枚のシングル盤を残しているブラジルの男性SSW。タイプ的に言えば10年位前のブラジリアンブームの時に凄い人気だった(笑)「WANDO」あたりにかなり近い雰囲気のポップなサンバを得意とするシンガーです。76年の作品ということもありエレピなどを多用したメロウなアレンジの曲が多く、そこが自分の好みだったりするのですが、そんな中でも"Qualquer Hora e Hora"を初めて聴いたときのことは今でも鮮烈に覚えています。軽快なイントロから最後の哀愁か溢れるコーラスまですべてが揃ったメロウサンバの傑作で爆音で聴きたかったりする曲です(笑)。こういう曲ばっかりプレイされるイベントなら最近足がすっかり遠ざかっていたクラブにもまた行きたいなとか思ったりしています。
V.A./III Festival International Da Cancao Popular Rio Vol.1
以前、ブログの方でも紹介したことがあるマイナーながらフェスティバルものなどの企画アルバムに素晴らしい作品を残したブラジリアンソフトロックグループAGORA 4を収録した1枚。ブログで紹介したアルバム同様、こちらもこのアルバムでしか聴くことが出来ない彼らの曲が究極のブラジリアンソフトロック。洗練されたサンバジャズマナーの演奏に端正なコーラス、そして美しいメロディと3拍子揃った素晴らしい1曲で彼ら単独名義の作品が残らなかったのが不思議で残念です。他にもTUCAの軽快なボサノヴァなどを収録。

Ciyo/So Inaviting
古いブルースのようなジャケットのですが、91年発売のラヴァーズロックなアルバム。あまり詳しいことは知らないのですがボーカリスト兼ギタリストらしい彼のアルバムは全編アーバン(笑)な雰囲気のメロウなナンバーが満載の素晴らしい1枚で近似値でアニマル・ナイトライフの"Native Boy"などがなぜか頭に思い浮かんで来てしまうような1枚。そんな中で個人的に一番好きなのが"Jazzy Mood For Love"という曲。ドゥーワップ調のコーラスにシヨの優しい歌声が超切ないメロディと相成って最高の雰囲気を作り出していて、個人的には理想がすべて詰まったレゲエです。"So Inviting","Come Out To Play"など同タイプ名曲がずらりと収録されている1枚なので、この曲が気になった方は探してみる価値ありですよ。

June And The Exit Wounds/A Little More Haven Hamilton,Please
10年位前にインディポップに夢中だった人にはおそらく懐かしいジャケットですよね、これは。80年代から様々なバンドを渡り歩いて来た才人トッド・フレッチャーが中心になって作られたグループ唯一のアルバム。この辺の音源は今のところイマイチ評価が低いですが、ビートルズやビーチボーイズの影響を受けた正統派のポップソングたちはいずれ再評価されることになると思わずにはいられない良い曲ばかりです。なかでも完全にビーチボーイズな"Highway Noise"の感傷的なメロディは夏の終わりの切なさを表したかのような美しい名曲です。
Helio Motta/Bossa Nova
少しMr・ビーンを思い起こさせる風貌のフレンチ男性シンガーのEP盤。このEP収録の"O Pato"、フランス訳で"Un Canard"との出会いは今は無きイベントESCAPEのMIX TAPE(チャーベさんと仲さんのDJMIXがそれぞれ両サイドに収録)に収録されていて気になったことからでした。"O PATO"=ガチョウの鳴き声を擬態語にして歌われるボサノヴァのスタンダードのこの曲をここでは鳴き声の部分をムシ声を使いフランス語とポルトガル語の両方を使ってひょうきんにカヴァーしていてかなり意表をつかれるモノにねなっています。他の収録曲もなかなか秀逸な仕上がりでフレンチもののボサノヴァが好きな方はマストな1枚といえるかもしれません。
Norman Vaughan/Swinging In The Rain
ついに1年の内で一番うっとおしい季節がやって来ました。暑い上にジメジメしていて通勤電車の中などは地獄のようですが、そんなときはこんなレコードが最適!(笑)なウキウキ雨降りソング"Swinging In The Rain"のカヴァーもののご紹介です。60年代のイギリスで非常に人気が高かったというコメディアンのシングル盤。Tony hatchのビッグバンドサウンドに子供のコーラス、その上を彼が早口でまくし立てるという、モンド系のレコードですが、かなり楽しい1枚になっています。こんなレコードがあれば傘なんて要りませんよね。いや、それとこれとは話が別か(笑)。