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ふぅのおうちは白いおうちで、道路から2mほどは高い位置にありました。 つまり、おうちの1階からでも、東側の田んぼや、 その後ろの小高い雑木林なんかが見渡せた、 素敵なおうちだったんです。 道路からお庭まで、コンクリート製の白い階段がありました。 これが何故だか、13階段・・・。 素敵なおうちだったけど、そこで暮らした10年間・・ 良い事は有りませんでした。 |
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| 当時は家族構成が今とは違っています。 小学校低学年の男の子が居ました。 彼は日に焼けた、やせっぽちの男の子で・・・。 有る日、ふぅが寝転がってTVを見ていると、 目の端を、ぴゅーって走り抜けて行った日焼けたやせっぽちの足が映りました。 「帰って来たの?」 ふぅは声をかけました。 返事がありません。 ふぅはお部屋を覗きに行きました。 ダレも居ない? 有る日家族が帰って来て、お台所とつづきの洋間に入ると、 少々柱の影になりながら、ダイニングテーブルの椅子に座って 足をぶらぶらさせている・・・ そんな日焼けたやせっぽちの足を見たんだそうです。 「なんだ、居たの?」 声をかけても、返答がありません。 「返事くらい、しなさいよ。」 近寄って見たら、ダレも居なかったそうです。 この2件とも、当の本人?に聞いてみると、知らないというのです。 家族の間で、座敷童が居るって、話題になりました。 |
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| 妖怪にもいろいろ居ます。 悪意のある妖怪・・ 悪戯だけど、害の無い妖怪・・ 幸運の妖怪・・・・・。 座敷わらしと云えば、幸運の妖怪です。 家人に危害をもたらす事は無く、幸運をつれてくるのです。 ふぅは結構、時々現れるやせっぽちの足を、気に入っていました。 |
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| でも、有るとき家族が言いました。 「あいつ・・ 成長してるよ・・・。」 少し開いたドアの影に、立って居たんだそうです。 肩口あたりが見えて、身長は想定で160cm超えていたそうです。 ・・・・・・・・・・・・ ある夜、家族はベットの中で手紙を書いていました。 ダレかが呼ぶ声が聞こえます。 家族は、知らん顔しました。 こいつ、そういうヤツなんです。 近づいて来た声の主は、家族のすぐ後ろで深い溜息を付いたそうです。 家族はふぅだと思ったといいます。 「なによ!」 振り帰ったらダレも居なかったそうです。 |
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その頃から、ふぅのおうちは良くない事が立て続けに起こりました。 ふぅも身体を壊してしまい、命も危ないと云われました。 ある夜、ふぅは自分でも命が危ないって思って、 家族の車で病院に向かいました。 9月4日・・ 深夜です。 病院に着いて間もなく、ふぅの意識は無くなりました。 意識が無くなった・・って云っても、ずっと無かった訳ではないんです。 途切れ途切れには、判ってました。 真夜中・・ 看護婦さんが医者に電話して「ふぅさんが来ました。」と告げたそうです。 医者は一度帰った自宅から、病院に駆け付けてくれました。 総合病院としては、珍しいことなんです。 医者は廊下を小走りで来ました。 白い白衣の前が、なびくように後ろに流れていました。 病室の横にふぅが乗ってきた車椅子が、置いてありました。 血だらけでした。 医者は、その車椅子の横を走り抜けながら、チラッと車椅子を見ました。 立ち止まることなく、病室に入って来ました。 看護婦さんは、点滴の針が射せなくて、困ってました。 医者はモノも云わずに針を取り上げると、ふぅの左肩口に刺しました。 医者はなにやらふぅの身体にいろんなコトをして、 やがて看護婦さんに云いました。 「もぅ助からない・・ 家族に会わせよう・・・。」 看護婦さんは云いました。 「ご家族はみなさん見えています。 今、廊下に居ます。」 (聞こえてるってバ!) 家族はなにを話すでもなく、病室の対面の廊下に並んでいました。 |
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| アトで気付いたコトです。 その病室、廊下側に窓はなかったんです。 ドアがひとつ・・ ふぅの足元に有りました。 なんで、走って来た医者の姿や、 廊下で待っていた家族の姿が、見えたのでしょう? 辺りは今までに経験したコトがないほど、真っ暗で・・ そのくせ、人の姿だけははっきり見えていました。 暗い病室から、真四角に切り抜いて 廊下の明かりだけが、まるで別の世界のように、ドアの向こうで明るかったです。 ふぅは家族に云いました。 「明かり 付けてよ」 家族は云いました。 「付いてるよ。」 病気が治ってうちに帰ってみると、家族が一匹消滅していました。 お気に入りの白いおうちは、今では別の人が住んでいます。 |
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