1円株式会社(9)

 公証人役場の巻き。朝から初夏のような暑さだ。8時40分。朝一番の電話は音楽部の歓送迎会のお誘いだった。おー、会社の設立日の前日! その日なら大丈夫です〜 3月の年度の締めの集会は遅くなった転任者のお別れ会と3月の定年退職の方々が中心だったが今回はゲスト。3ヶ月で起業家に転身した物語りができそうです。

 今日の必要な書類と印鑑は昨夜のうちに準備OK。区役所の近くを通るので、お蕎麦やさんへのチラシも確認、さあ行ってきま〜す。NPO法人を立ち上げた友人は人脈が豊かだ。今日は友人の会社で最後の定款の確認。これからの時代は会社に自分の机があって〜という仕事のスタイルから、いつでもどこでもネットワークの環境を生かして必要な書類を作成したりデータを引出したり、連絡をとったりという時代になるのだろうなと感じる。さすがにIT教科書の企画を練っているだけある。ライフスタイルそのものが先進的である。そんな心強い友人のおかげで、業務内容の確認も既に法務省に済ませ、登録番号も取得済。今日はすんなりのはずだった。が、、、、とんでもないことにファイルが違ってた! わざわざ重要書類だからと別の場所に保管したのだが、違うファイルを持参してしまった〜 こればかりはインターネットではどうにもならない。事務所の社長さんがちょうど帰社、自宅まで送迎してもらうことになった。区内の移動といっても直通のラインのないエリアだから本当に助かった。しかも、smartという二人乗りのお洒落な車だ。「音あそび教室」は出稽古方式なので楽器やパソコンを移動してのレクチャー、こういう車があるといいですよね〜とウキウキ。

 郵便局で4万円の収入印紙と公証役場に5万1千円。1円株式といっても準備資金はかなりかかります。最低3万円/株を10株用意するため、通帳に30万円あるかどうかも確認されます。売り上げがなくとも年に7万円の納税義務、社会的責任をとる覚悟がないと出来ません。滞納や粉飾決算など大金が動く所ほど淀みが生まれるのでしょうね。創業者がスタートする時は自分の技術やサービスで日本を磨いてみよう、そんな意欲で立ち上げるのではないかと思います。私も元気のない日本人の瞳が輝くようにと音楽で健康作り、学びによる意欲や生き甲斐作り、IT活用によるネットワーク社会への移行を自分のライフワークと感じています。志は良いのですが、また重要書類を事務所に置き忘れたので戻る。その会社はイカしたシール名刺を手掛けているので再訪を機に発注。簡単のはずの一日がハードなドラマになる。

帰り道、急に甘いものが食べたくなり行きつけの和菓子屋さんへ。お店にイベントのポスターが貼ってある。感激。新聞の取材記事のコピーを渡す。自分より高齢の方がパソコンと言う記事に興味を持ったようだ。「お店も休みのイベントだから遊びにいらしてください〜」自宅で3時のティータイム。麩饅頭がひんやりして美味しい。夕方はお風呂屋さんにチラシを届ける。ついでに銭湯に入るという嬉しい営業だ。明日は埼玉新都心にある関東経済産業局だ。どんな一日になることやら。

2004.5.27