| 糖尿病通信 |
〜 第5号 糖尿病の神経障害 〜
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今回は、糖尿病の三大合併症の一つである、神経障害についてのお話です。糖尿病の三大合併症として、神経障害、網膜症、腎症の三つがあることは既にお話ししました。このうち、神経障害は、通常最初に現れる症状です。
はじめは、指先や足の指先にしびれや、違和感が現れます。これが進行すると、痛みになったり、全く無感覚になったりします。しびれや、痛みは苦痛を伴いますが、無感覚になると、患者さん自身はかえって無頓着になってしまうものですが、この無感覚がくせものです。無感覚になると、足にできたちょっとした靴擦れなどの傷に全く気付かず、それが基で足の壊疽を起こしてくるからです。 このため、足の壊疽の予防には常に自分で足に傷、みずむし、うおのめ、たこなどができていないかを、目で確認することが大切です。そして、そのような傷のできているときは、自分で削ったりしないことがまた大切です。糖尿病性神経障害で神経が鈍感になっていると、自分でうおのめやたこを削った場合、痛みがないので削りすぎてかえって傷を付け、それが壊疽のもとになる場合があるからです。 これと同様に、足の爪を切るときにも注意が必要です。爪切りで爪を切る時に肉まで切ってしまっても、痛みがなく、気付かない事があるからです。以上のように、糖尿病のある方は、自分で自覚がなくても神経障害を起こしている可能性があるので、特に足の傷には注意を払って下さい。ここまでは、糖尿病の抹消神経障害についてお話しましたが、この他にも糖尿病の神経障害には色々な症状があります。昔、脚気と言う病気がありました。これはビタミン不足で神経が麻痺してしまう病気ですが、この病気の診断をする時、膝の下のところをハンマーで叩いて足がまっすぐに跳ね上がるかどうかみました。跳ね上がらなければ反射が陰性で異常であるわけですが、糖尿病の神経障害でも同じ症状がでます。また、いろいろな神経がひとつだけおかされて、目が片方動かなくなって物が二重に見えたり、爪先が反らなくなってうまく歩けなくなる事もあります。 また、男性ではインポテンツも大変重大な症状でしょう。また、男性ではインポテンツも大変重大な症状でしょう。また、発汗異常というのもあります。汗がうまく出ないために、皮膚、特に足のかかとなどにひび割れを起こすことがあります。足のかかとのひび割れはやはりそこにバイ菌がつくと足の壊疽の原因になりますので、軽石などでこすったりせず、クリームなどを塗って乾燥を防ぐようにしなければなりません。軽石でこすると、かえって乾燥し、バイ菌が皮膚のなかへ入り込みやすくなります。 以上、今回は糖尿病の神経障害と足壊疽の予防についてのお話します。あた、今回患者さんからすてきな俳句をお寄せ頂きましたので、御紹介いたします。でわまた次号でお会いしましょう。 |
| (第6号 糖尿病性網膜症) |