平成1761

すくすくだより 1

学校法人福島わかば幼稚園

子どもたちの大好きな水遊びの季節がやってきました。もうすぐ幼稚園のプールでも、子どもたちの大歓声が聞かれることと思います。

さて、子どもの健康に関する旬のテーマで、不定期ではありますが「すくすくだより」を発行することになりました。第1号は、もうすぐプールも始まることから、ここ数年増加の傾向にあるアタマジラミについてです。

「アタマジラミ」って何?

アタマジラミは成虫が2.5ミリ〜3ミリの昆虫で、主に髪の毛に寄生し、吸血して生息しています。卵からかえって幼虫となり、脱皮を繰り返して成虫になり髪の毛に卵を産みつけます。卵の大きさは0.5ミリ×0.3ミリ、肉眼では白い点が髪の毛についているといった感じです。卵はセメント様物質でしっかり固着しているので、洗髪くらいでは落ちません。

シラミというと戦時中あるいは戦後すぐのイメージがありますが、戦後に日本にやってきた進駐軍が薬を大量にまいたおかげで、昭和20年代の終わりから40年代にかけての日本では、ほとんどいなくなりました。

ところが、海外との交流が増えた昭和40年代半ばに、いろいろな経路で外国から持ち込まれ、50年代になって増えてきました。薬の売れ行きがここ数年伸びていることから、アタマジラミの発生件数は増えているようです。

どうやってうつるの?

アタマジラミは季節に関係なく発生し、小流行することがあります。

髪の毛の接触によってアタマジラミがうつるので、遊んだりする集団の場、一緒に寝たりする家族間で感染することがほとんどです。また、塾やスイミングスクールで感染することもあります。

シラミは水の上に浮きながら半日くらいは生きているので、水中でうつることも考えられます。衣服を脱いだときに成虫が落ちてうつることもあります。 

感染した場合の症状は? 

症状はかゆみだけですが、かき傷から細菌感染を起こし、湿疹やとびひになることもあります。しかし、子どもはあまりかゆがらないこともあります。

最近は洗髪をまめにしているせいか、成虫がたくさんついている場合は少なく、卵で寄生していることが多くなりました。

卵の着きやすい場所は、おでこの生えぎわ、耳の周囲、首のうしろの生えぎわのラインなどです。一見フケと間違えそうですが、フケと違って払い落としても落ちません。頭の表面を見ただけではわかりませんので、髪をかきわけてよく見てあげてください。

シラミの卵かも・・・ どうすればいいの?

感染の疑いがあるときは、まず皮膚科を受診してください。皮膚科で薬剤の使い方と、感染防止のための注意事項をよく聞いて、指示に従ってください。薬剤を指示通りのサイクルで正しく使用すれば全滅します。

アタマジラミはひとりだけ治しても、誰かに寄生していればまたうつる可能性があります。毎日洗髪していても誰にでも感染する可能性がありますので、感染した場合は、広がるのを防止するために必ず園にご連絡下さい。

感染を防止するにはどうすればいいの?

アタマジラミは頭から落ちても条件がよければ3日くらいは生息しています。成虫や卵が落ちていそうな場所はこまめに掃除しましょう。

家族間の感染防止のため、帽子、くし、タオル、シーツ、枕、布団などの共用を避けてください。また、衣類やシーツ等は洗濯後にアイロンをかけることで、卵も成虫も死にます。頭を洗うのを子ども任せにせず、きちんと洗ってあげましょう。また、洗髪後はドライヤーなどを使ってしっかり乾かしてあげましょう。

大切なのは、うちの子は毎日洗髪しているから大丈夫などと思わずに、時々髪をかきわけてよく見てあげることです。

 

アタマジラミ・・・聞きなれない言葉だったでしょうか?昭和40年代に入ってきて50年代に流行したということで、若いお父さんやお母さんの中には、「そういえば小学校のときにあったなぁ」という方もいるようです。

きちんと駆除すれば大丈夫ですので、医師の診断を受けて治療してください。戦時中とは全く環境が違いますから、不潔だからうつるということではなく、誰でもうつるかもしれないことを重ねて申し上げておきます。