田川日記 ー未完ー
誰でも、自分は可愛いものです。
私も可愛いです。
で、ここにupするのは、私が田川に住んで居た頃の、メモ書きの写しです。
資料整理をしていて、田川に居た頃のメモやノートや、地図の切れ端、九州と四国を繋ぐフェリーの時刻表などなどが出てきました。
ひとつひとつを手に取ってみて、資料として取っておくものと、必要がなくなったものに仕分けしました。
残ったのが、メモ書きです。
それを読んで、私は捨てる事が出来ませんでした。
可愛かったのです。
だから、このHPの片隅に、載せておこうと思いました。
でも、戯言に過ぎないので、出来れば、気がつく人が少なければ良いなと思っています。
あくまでも、自分の為だけにupするので、説明が必要なところも、省きます。文章が可笑しい所も、直しません。
元々書いていた田川日記は、フラッシュメモリーに保存してあります。その他に、一冊ノートが残っています。
気分が変わったら、それらもupし、説明も加えるかもしれません。
でも、今は未完のままで。
![]()
2000年5月
田川に越して一週間。
アパートから一歩も出なかった。
アパートの部屋のベットの上に居て、掃除もしなかった。
私は何を考えていたのだろう。
一週間経って、ようやく掃除をしたが、リフォームしたばかりの部屋、汚れている訳もない。
私は、何が、何処が汚いと思ったのだろうか。
☆
2000年7月
二ヶ月も暮らしているのに、使えない田川弁。
きっと、私の体のどこかが拒否をしているのだ。
陽水を求めてこんな所まで来てしまった自分を認めたくなくて、私は田川弁を受け入れないんだ。
面倒な性格。判っているけど。
旅行で来た時は、すぐ話せた。話せたというより、イントネーションを真似てみたのだけだったが。
なのに。
今は真似ただけで気恥ずかしくなる。
何時か、気がついたら、田川弁で話していた、なんて日が来るだろうか。
違和感なく、皆と話せる事があるだろうか。
☆
TOKYOに帰りたい。
三鷹、吉祥寺、恋しい。
何でここに居るかな、何でTOKYOに帰らないのかな。
帰れば、私の生活があるのに。
☆
下水のにおいに慣れない。
何処へ行っても下水のにおいがする。
☆
東京から茶碗を持ってこよう。
(最後まで持って行かなかったが)
☆
夜、外に出たら、天空に銀杏のような月が上がっていた。
2003年3月2日(日)晴れ
帰福。
菜の花が、
初めて田川を訪れた時と同じように、
土手に菜の花が。
忘れた物、バスカード、福銀の通帳とカード。
車を預けてあったU宅でコーヒー飲んで、公民館見て、コンビニ寄って、借家に戻る。
すぐ帰るよ、という感じの部屋。
洗濯物が干してあって、洗濯機の中にまで、干し忘れた洗濯物があって。
冷蔵庫の中に食料。なんと、ポットの中の湯すら捨ててない!
一年前のカレンダーが下がっている。私はすぐ、戻ってくるつもりだった。
その日から一年以上経って、ようやく田川に戻ってきた。
でも、それは引き払うためで。
新居にと、揃えた物が虚しい。
ともかく、確認の為に資料を出してきて、コンビニ飯を食らい、湯を沸かして紅茶をいれ、布団を出してきて、横になる。
一年前のティーパックは不思議な味がした。
寝巻きは洗濯機の中。さすが着る事が出来ず、洗い直す。
2003年3月3日(月)曇り
F社長の車で、一面菜の花の川沿いの道を走る。
F社長の筑豊の話をBGMに。
泣くまいと思う。
飯塚で、ゴボ天うどんをご馳走になる。
先生、連絡つかず。
方城温泉が休みで、上野温泉に行く。800円。
この借家は寒いし、外は見えない、電灯はジリジリ言って、なんて落ちつかないんだ。
2003年3月4日(火)曇り
T課長に事情説明。
田川を去る事が悔しいと言った途端に、泣いてしまった。
昨日、いろんな事があったとしても、明日がある。
それなのに泣いてしまった。
役場→T課長→A宅→先生宅
方城温泉200円
方城温泉
オバチャンたちの筑豊弁を、源泉に浸かりながら、目を閉じて聞き入る。
私は余所者。
夜、眠れず、睡眠薬を飲んで天井を見ていたら、ふっと自分のしてきた事が、とても下らない事に思えてきた。
酔いも眠気も全て醒めた。
孤独?寂寥感?に襲われる。
夢から覚めた思いがした。
一切の音が無い世界だった。
そこには、一個の老いた肉体が有るだけだった。
2003年3月5日(水)雨時々曇り
朝から雨。
Uさんに、「私の涙雨」と笑って話す。
電話を切って、一人で泣いた。
帰京したら、手紙を書こう。
今は耐えよう、頑張ろう。
引越し準備開始。
まず、資料から。整理しつつ、当然、読み耽る。
手紙は、やはり止めよう。
さようなら、田川
さようなら、糸田
さようなら、私を受け入れた人たち
私を拒否した人たち
後藤寺周辺を歩く。写真を撮りながら歩く。
後藤寺駅で、西田川高校生のカップルがアイスクリームを食べながら、上がっていった。
駅前のさかえ屋で菓子を買い、定食屋に入り、店を閉めるという礼子さんに挨拶する。
私を騙した店(笑)。
うどん屋、バラの木、秋月屋。
それぞれの思い出。
2002年3月6日(木)嵐(風と雨)
U宅へ。雑談。
田川弁、コーヒーを頂きながら、景色に酔う。
呼ぶと逃げる白い猫。
TVがついていて。
荷造り終了。
明日は、一日田川で遊んで、ゆっくり風呂に入ろう。
2002年3月7日(金)雨
お見舞い。手紙と花。
午前中は学校へ。疲れた。
入り口に、陽水の文字。
花だけ置いてくるつもりだった。でも、思いがけず誘われ、部屋まで入った。
私はどうしたら良かったのだろう。掛けた言葉、一言、二言。
これで良かったのだろうか。判らない。
びっくりするほど、小さかった人。
2002年3月8日(土)雨のち曇り
花見へ行く。たこやきと海と駅。
戻って、U宅。夕飯の誘いを断って、引越し作業。
向かいの犬が、引越し業者に吠え続ける。
単身パック+5個。
残、レンジと洗濯機→U宅へ。
終わって、飯塚うどん屋へ。
戻って、A宅。その後、居酒屋へ。
なんと、そこにM氏が居た。
頭を下げる。
「明るい」そうだ。
M氏が帰った後、マスターと銀恋を歌う。
帰りたくない。
2002年3月9日(日)晴れ
彦山川下って、中元寺川に出て、糸田。
歯科医院跡を見て、役場、公民館、中学校、峠、金村神社、たぎりの里、戻って、後藤寺。
バスセンターで、丸天、ゴボ天うどんを食す。
川辺によもぎ摘みの人たち。菜の花。
もう、犬に吠えられることもない。
車をU宅に預ける。廃車処分を依頼する。
在田川の間、借用していた布団や家財道具一式を返却する。
新品で借りたホーロー鍋二個も、中古品にして返却。
タクシーで、バスセンターに行き、そこから、バスで福岡空港へ。
飛行機の窓から、雲の間に田川を見た。