|
●信州軽度発達障害研究会(旧:LD研究会) 案内状に掲載した案内(挨拶)文を御紹介します(次回を含め4回分抜粋) |
|
|
期日・講演者 |
<案内(挨拶)文より> |
|
第76回 平成17年11月12日(土)開催 <講演> 演題「保育所・幼稚園における軽度発達障害の子どもの保育について考える」 講師 鶴見大学短期大学部保育科助教授 臨床心理士 細川かおり先生 |
晩秋の候、皆様には益々御清勝にて子ども達との充実した日々をお過ごしのこととお慶び申し上げます。 去る9月22日の文部科学省の発表によりますと、全国では平成16年度の小学生の対教師暴力が前年比39.0%増加するなど、小・中・高校生の暴力行為が6.2%増加しております。しかし長野県は小学生は生徒間暴力、器物損害が各1件と少なく、小・中・高校生の暴力行為は46.2%減少しています。また、長野県の小・中・高校生の暴力行為の発生件数は、平成10年度を指数100としますと、年々減少し、平成16年度は指数45です。小・中・高校生1000人あたりの暴力行為の発生件数は、全国平均は2.7ですが長野県は0.5で、低い方から2番目です。 学校の暴力事件の多くは、ADHD(注意欠陥多動障害)児やこれに自閉症スペクトラム(連続体)が合併した子ども、軽度発達障害のために虐待を受けてしまい易かった子どもの反抗挑戦性障害となった生徒等によって発生しています。このことは児童精神科医や、軽度発達障害に詳しく、子どもの治療に取り組んでいる臨床心理学関係者の一致するところです。 長野県の特徴として、人口過密地域がほとんど無く、保育園や学校が過密にならないこと、保育士や教育関係者が仕事に熱心であること、以前からの「生徒指導」の観点や技術が継続して機能していること、「問題の児童・生徒」の保護者の育児放棄、家庭教育放棄は稀であること、いざという時には学校と警察との連携がスムーズに行われること、その他様々な保育教育的取り組みや、地域や関係機関の取り組みが熱心で効果的であることなどが挙げられます。 そして長野県は、軽度発達障害に対し、12年前から全国に先駆けて啓発活動をしてきた信州LD研究会をはじめ、様々な親の会、啓発の会、事例研究会がたくさん生まれてきております。こうした活動は、県下の児童精神科医や小児神経科医、軽度発達障害に詳しい小児科医と、対象児の保護者・保育士・教育関係者との距離を縮め、対象児の受診が多く行われてきたと思います。上述の医師の方々は、信州LD研究会等に積極的に関わり、世話や指導をしてくださっておられます。そして、こうした土壌ができてきたこともあって、文部科学省通達に基づく長野県教育委員会による軽度発達障害の諸施策が、全国同じように始まっているにもかかわらず、長野県ではスムーズに展開していると考えられます。また、軽度発達障害をテーマとした校内研修会も一斉に行われています。 以上の総ての長野県の特徴や活動が、ライオンズクラブ様などの御協力もあって効を奏し、児童生徒の暴力行為を減少させてきていると考えられます。 わが国で最も早く対象児の診断・治療に取り組み、「軽度発達障害」という言葉を創られ、本年4月に施行された発達障害者支援法ができる立役者の一人でおられた愛知県のあいち小児保健医療総合センター所長で児童精神科医の杉山登志郎先生は、「(上記の)分析は大変大事な点であり、長野県の取り組みは、全国の傾向と違う傾向を創った、と声を大にして言ってよいこと」とおっしゃっておられます。 今回の研究会は幼稚園児への取り組みに焦点を当てています。上智大学名誉挙教授で精神科医の福島章先生によりますと、環境汚染とテレビからの情報過多により、子どもの脳が変化しており、軽度発達障害児が激増していて、今幼稚園・保育園が大変です、去る7月9日の第74回は大妻女子大学柴崎正行教授による障害児の保育に関する講演でした。参加した約150人の保育士・幼稚園教諭のほとんどの方が「また聴きたい」と挙手されました。そこで、幼稚園へ出向いての子どもや関係者への指導を活発にされながら、効果的な支援方法を研究されておられる鶴見大学短期大学部教授の細川かおり先生に御講演を御願いすることができました。軽度発達障害児への対応は時系列でとらえることが大切です。健診にあたられる保健士の皆様や小・中・高の先生方、保護者など多くの方々の御参加をお待ち申し上げております。
|
|
第83回 平成19年 1月13日(土)開催 <講演> 演題「アスペルガー症候群―当事者の世界と社会で生きる知恵と家庭教育―」 講師 5歳児のわが子と母親自身もアスペルガー症候群である母親 佐藤 英子 様 演題「自閉症のわが子と医療・教育・生活」 講師 千葉県旭市立旭中央病院脳神経外科部長 日本自閉症協会理事 千葉県自閉症協会会長 大屋 滋 先生 |
明けましておめでとうございます。皆様良き新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。 今回は御二人の方のお話をお聴きできます。御一人は、アスペルガー症候群のお子様を育て、自らも同症候群であるとされるお母様で、同症候群の世界を明瞭にお話し頂け、子育ての工夫や、共により良く幸せに生きる上での具体的な知恵を提示して頂けます。 もう御一人は、自閉症のお子様を育てていらっしゃるお父様で、脳神経外科医でいらっしゃいますが、幅広く福祉行政・小児医療・小児歯科医療等に働きかけられ、自閉症児・者を理解し共に住みやすい高度な世の中を創っていっておられる実践のお話をお聴きできます。 最近、私達の研究会にとって嬉しいことの一つは、医師の方々の参加が目立ってきたことです。一層様々な分野のたくさんの皆様に御参加頂けますよう、お待ち申し上げております。
|
|
第84回 平成19年 3月11日(土)開催 <講演> 演題「軽度発達障害の発達臨床――子どもとの関わりを中心に」 講師 淑徳大学総合福祉学部教授 淑徳大学発達臨床研究センター長 宇佐川 浩 先生
|
春に近づく陽ざしとなってまいりました。皆様には益々御清勝のこととお慶び申し上げます。 軽度発達障害という言葉が盛んに聞かれるようになり、いろいろな所で様々な取り組みが始まってまいりました。信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部副部長、助教授で児童精神科医の原田謙先生は、或る臨床心理士の会合で、「心理職の人や保育士、幼稚園教諭、学校の教師、保健師、福祉関係者等子どもに関わる人が真剣に5年間勉強すれば、各々の立場で指導・支援ができるようになり、児童精神科医等医師は、診断の難しいケースや投薬療法の必要なケース等特別なケースに関わればよいようになることは可能です。」と仰られました。皆で心を合わせ勉学と実践に励みましょう。 今回は、発達障害の臨床と研究の道一筋に35年間歩んでこられた淑徳大学教授、同大学発達臨床研究センター長の宇佐川浩先生に講師をお願い致しました。前半は、保育園や学童期の軽度発達障害児の捉えと援助についてお話し頂きます。後半は3人の現場の先生に、指導の迷いや行き詰まったこと、失敗経験などをざっくばらんに宇佐川先生にぶつけ、コンサルテーションして頂くことによって、参加者共々、指導・支援の力量を高めていきたいと願っております。たくさんの方々に御参加頂けますよう、お待ち申し上げております。
|
|
第85回 平成19年 5月12日(土)開催 <講演> 演題「こころの扉が開くとき―心身症外来の子どもたちからのメッセージ―」 講師 大阪医科大学発達小児科 小児科医 金 泰子 先生 |
春たけなわの候、皆様には益々御清栄にて新年度のスタートを切っておられることとお慶び申し上げます。 不登校が相変わらず減少せず、大きな教育問題のうちの1つとなっております。上智大学名誉教授の精神科医 福島章先生によりますと、不登校を追跡調査すると1割が統合失調症(旧名 精神分裂病)になっているとの事です。更に、あいち小児保健医療総合センター保健センター長の児童精神科医 杉山登志郎先生によりますと、不登校の32%が軽度発達障害との事です。軽度発達障害児は、特定の教科や教材や学校行事で躓いたり、対人関係が上手くいかなかったり、いじめに遭い易く、不登校になり易いのです。残りの50数%は、福島章先生によりますと、学校へ行かないということを除けば心身共に健康であり、またこの数は、本会事務局長の降籏志郎は、子どもは自らは絶対口では言わないが、不登校をして家にいることによって家族の衝突を避けたり、家族を結びつけたり、孤独な母親を守るなどして家族の幸せを願った働きをしている特命天子である、と言っています。 今回は上記のうちの軽度発達障害の不登校に焦点を当て、大阪医科大学発達小児科外来で不登校・心身症・身体的不調などの子どもと向かい合い、熱心に関わりながら、援助の鍵を次々と明確にしておられる金泰子先生に御講演頂きます。たくさんの方々に御参加頂けますよう、お待ち申し上げております。 |
| NEWS | |