平成11年5月2日(日) 晴れ
0700起床。布団で眠れたおかげで、昨日とは違い体調はまずまず。
しかし、相変わらず足裏は、凄い形相をしておるわい。痛みは仕方なか。痛みを和らげるべく、修復作業をする。
0830出発。とりあえず九十九里浜の終点飯岡を目指して、九十九里ビ−チロードを前進する。
1時間ほどで、飯岡到着。ここで長かった九十九里浜は終わった。本当に長かったと、身をもって体験した。
<飯岡・九十九里浜最北端>
飯岡漁港の手前の堤防で、何か取ってる人々発見。おじいさんに尋ねると、カキを取ってるそうじゃ。
おじいさん曰く、天然物だそうで、養殖物なんか目じゃないそうじゃ。こんな所で、カキがね〜。これまた一つ勉強。
飯岡からは、山と言うか丘を越えて銚子に向かう。これがまた、現状では非常に辛い。
とぼとぼ歩いて山を越えて行くと、遠くに“靴”の看板。苦節1日、遂に靴屋を発見。
喜び勇んで靴屋に侵入。靴屋の店長に事情を話して、色々とアドバイスを聞く。
結論から言ってしまえば、トレッキングブーツで道路を歩く事は、無謀に近い暴挙らしい。
あくまで沢や山を歩くために作ってあるトレッキングブーツは、用途が違うと断定されてしもうた。
そこで、何が良いかと聞くと、あまりにも特殊な行動のために、店長悩んだあげく、ランニングシューズに決定。
ランニングシューズ?早く言えば走り用の運動靴か。そりゃ、ええ。走るのも歩くもの同じようなもんじゃ。
まず一番驚いた事は、ランニングシューズって滅茶苦茶軽い。それに柔らかくて、足にやさしく出来てるのう。
色々と物色し、ダンロップQ9048に決定。その場で履き替え、店長に礼を述べ出発。
いつまでも余分な靴を同行させる訳にもいかず、また、昨日まとめた送り返す荷物もあるので、運送便を捜す。
あったありました、ペリカンの配送センター。早速、荷物を梱包し手続きを済ます。
秤が有ったので、残った荷物の重量を計ると13kg。かなり節約できた。確かに軽さを実感できる。
ここで、銚子への道を尋ねると、銚子有料道路で行けば犬吠崎方面は近道と教わる。
有料道路では有るが、自動車専用道路ではない。と言うことは、人も通って良いんじゃと勝手に解釈。
銚子有料道路を歩き始める。しばらく行くと、全長5km余の断崖で有名な屏風ヶ浦が右手に見え出した。
すごい展望じゃ。あれ、海岸線に歩けそうな場所があるぞ。波よけの堤防が延々と続いている。
<屏風ヶ浦> 
よっしゃ、あそこ歩いてみよう。足裏は、まだ完治しとらんが、運動靴のお陰でだいぶ楽じゃ。
海岸まで降りると、そそり立った断崖に圧倒された。字の如し、まさに屏風を並べたようじゃ。
しばらくは順調に堤防の上を歩いていたが、そのうち身の危険を感じ始めた。
堤防は所々破損し、波が猛烈な勢いで堤防の上まで襲っている。周囲には、人影は無い。や、やばい。
さらに、運動靴は底面にすべり止めの処理がほとんどされていないので、濡れた苔の上では滑る滑る。
何度も滑って手を着いた。こりゃ、マジでやばい。慎重に歩を進め、やっと断崖の上に出れる場所に到着。
もう危険な事は止めて、銚子有料道路に戻って犬吠崎を目指す。
地球の丸く見える丘展望台・犬吠崎と巡るも、GWに付き観光客がどっさり。ここは、さっさと退散。
本日も非常に疲れているため宿に泊まろうと、とりあえず銚子駅を目指す。が、道を間違えた。
なんか全然違う所に行ってしもうたらしい。その辺の人に道を尋ねながら、ようやくJR銚子駅到着。
もう、1830。嫌な予感が的中。銚子近辺の宿と言う宿は、全て満室。GWだもんな。
駅の売店のおばちゃん曰く、「対岸の波崎に行けば、多少は空いてるんじゃない」
の一言に心動かされ、銚子駅待合室のベンチでの宿泊を捨て、茨城県波崎町に向かう。
利根川に架かる銚子大橋は、全長1km以上は充分ある。おまけに歩道は無い。日は暮れて、辺りは真っ暗。
国道124号線は、まだまだ交通量は激しい。一瞬躊躇したが、行くしかあるまい。
橋は、水面までの高さがかなりある。なるべく下を見ないように、しっかりと前を見据えて進むこと約15分。
もっと長く感じたが、ようやく対岸に到着。1955遂に茨城県に入境する。
橋を渡り切った所に、ちょうど都合よくタクシー会社があった。タクシーの運ちゃんなら町に詳しいじゃろう。
早速、宿の事など聞く。念の為、野宿の出来る場所も聞いておく。
教わった宿を三軒ほど訪ねるも、全て満室。どうも波崎は、釣りが盛んらしい。釣り客でいっぱいらしい。
もはや野宿を覚悟し、夕食のためラーメン屋に入る。ここで、野宿の場所を確認。
しばらく歩くと海岸の公園の脇に砂浜があるとの事。そこで野宿と決し、向かうが、なんとも騒がしい。
暴走族が集まって楽しんでいた。こりゃ、こんな所じゃ寝れんわ。この先に漁港があるんで、そちらに向かう。
やっと、騒々しい連中から離れると、漁港の新しい埋立地の砂地を発見。ここに宿営地を決定。
もう2100である。おまけに周囲は明かりなど無く、真っ暗。なんとかテントを設営し終わる。
飯も済んでいたので、早速寝袋に収まり就寝。こうして、なんとか眠りについたが、このあと・・・・・
真夜中、静かだった漁港の新しい埋立地は、暴走族のレース場へと変貌した。
まさに、碁盤の目に区画されている埋立地は、格好のレース場。強烈な爆音に悩まされ、眠るどころじゃなか。
明け方近く、彼らは日の出と共に姿を消した。寝不足は確実だなと思いながら、わずかな時間熟睡。
銚子沖で、陸地から離れる黒潮とは、ここでひとまず別れる。
こうして、狂歩録第15日目並びに房総・黒潮編は、終了する。