平泉遊覧の巻

平成11年6月11日(金) 曇時々雨

0700起床。昨日の天気予報に反して、朝から雨が降っちょる。困ったもんじゃのう。

せっかくの平泉遊覧が台無しじゃ。今しばし様子を見よう。朝の天気予報でも、今日は雨降らんちゅうてるしのう。

ようやく、雨が上がったようなので、0900遂に出発。一路平泉を目指す。

1020毛越寺到着。早速、境内を拝観致す。

往時の見事なる堂塔伽藍は、兵火などによって焼失し、もはや見る術も無い。

本堂から拝観経路に沿って行くと、深い緑に囲まれた開山堂が静かにたたずんでいた。

            

      <本堂>              <開山堂>         <大泉が池と花菖蒲>

開山堂から大泉が池を眺めると、咲き始めた菖蒲が目に入った。もう少し後なら、見事じゃったろう。 

大泉が池をぐるりと一周していると、常行堂などに混じって、なんとも微笑ましい地蔵様を発見。

                     

                              <常行堂>                          <地蔵菩薩>

かなりデカイが、微笑ましいお顔を拝すると、こちらも思わず微笑んでしまう。

大泉が池を一周して、拝観終了。それにしても、見事な大泉が池は、宇治の平等院の庭園にも匹敵するじゃろう。

         <大泉が池> 

毛越寺を後にして、まずは平泉駅の観光案内所に向かう。観光地図を手に入れにゃならん。

観光地図を手に入れ、さてと、どこから行こうかのう。まずは、北上川沿いから行こう。

ただ残念ながら、伽羅御所跡や金銀に彩られていた無量光院跡などは、もはや跡形も無かった。

             

                                <無量光院跡>

されば、お次は源義経公終焉の地高館に向かう。平泉一の眺望らしいので楽しみじゃ。

高館は字の如く高台にあり、きつい坂道には少々難儀した。やっとこ登りつめ、さてと眺めは。

こりゃ、見事でござる。眼下を紺碧の北上川が流れ、遠く衣川辺りまで望むことができる。

                         

             <高館からの眺望>                             <義経堂>

眺望を満喫した後は、更に数段の石段を登って、義経公木像を安置してある義経堂へ。

義経公がこの地で自害し果てた時は、御歳31歳。奇しくも、我が歳と同じである。

稀代の英雄、義経公の終焉の地にて、しばし冥黙。

急な坂道を下り高館を後にして、いよいよ中尊寺に向かう。

中尊寺の入り口付近には、武蔵坊弁慶の墓碑があった。忠烈無比の豪傑、ここに眠る。

                      

                                   <武蔵坊弁慶・墓碑>

中尊寺には、これまた急な上り坂の月見坂を登って行く。荷を背負うているわしには、かなり難儀じゃ。

しかし、他の観光客の皆様よりもすいすいと登って行く我が姿に、我ながら感動した。

樹齢三〜四百年と言われる杉やもみじに囲まれた月見坂を登る途中には、弁慶堂などの堂塔が点在していた。

                             

                     <弁慶堂>                                       <本堂>

月見坂がゆるやかになる辺りで、本堂に到着。一山の中心である。  

本堂での参詣を終え、いよいよ楽しみにしていた金色堂に向かう。どれだけ凄いものか楽しみじゃ。

様々なメディアで散々拝見したが、我が目で直接見るのは初めてじゃ。わくわくするのう。

                  

                                         <金色堂・外観>

白壁の覆屋に守られた金色堂を、いざ拝見致す。ん〜(絶句)。こりゃ、見事じゃ。

金箔に覆われた阿弥陀堂もそりゃ見事じゃが、わしの心を捉えたのは、須弥壇に居並ぶ仏像の数々。

素晴らしい。もう言葉が出てこんわ。今から千年近く前に造られたとは、とても思えん。

我が日本の平安仏教芸術の水準の高さを改めて感じたわい。

名残惜しいが、金色堂から退散し、これまた金色堂とは違う趣の経蔵に出会う。

                 

                                         <重文・経蔵>

経蔵は、長い歳月を掛けて一切の飾りを取り除いてしまい、重厚にして質実というようなものを醸し出していた。

その後、中尊寺宝物館である讃衡蔵に行き、宝物の数々を拝見する。

特に見事だったのが、金銀字経。紺紙に金字行・銀字行と一行ずつ交書した一切経。

簡単に言えば、金と銀の文字で写経したもの。

金色堂も宝物館も一切写真撮影禁止なので、残念ながら狂歩録に彩りを添えることは不可能じゃった。

さてと、平泉遊覧はこれにて終了。おう、もうこんな時間じゃ(1350)。よっしゃ、出発じゃ。

今日は、水沢市ぐらいまで行けるじゃろう。平泉からは、20km弱の道程じゃ。

国道4号線を通り、あの前沢牛で有名な前沢町を抜けて、いよいよ水沢市へ。

あと僅かで市内に入れそうだという時に、小雨がパラパラ。

宿も決めとらんので、電話ボックスに緊急避難。いつも通りの宿捜しを終え、小雨が上がるのを待つ。

しばしの後、雨は上がり(しかし、いつまた降り出すかわからん)、宿に直行。

今日は、ビジネスホテルなので、夕食は外に食いにいかにゃならん。表をぶらぶらして、居酒屋へ。

ここで、ホヤと言う貝だかなんか知らないものを食べ、店の人々と会話が弾んだ。

その中で、Oさんちゅうお兄さんと気が合ってしまい、岩手名物“冷麺”をご馳走になることに。

居酒屋出て、冷麺食って、さてとご馳走様でしたと帰ろうとすると・・・

兄さんは歌を歌いに行こうと、その後、スナックまで行ってしもうた。たしか2、3曲歌ったような気がする。

ほんに良い兄さんで、滅茶苦茶楽しかった。最後もホテルの前までタクシーで送ってくれて、感謝感謝じゃ。

O兄さん、ありがとう。そして、ごちそう様。

ああ、もうこんな時間じゃ。明日は、花巻まで遠いで〜。早よ、寝よう。0030就寝。

こうして、平泉遊覧で昼間楽しみ、更に夜の部もあった、狂歩録第35日目は、終了。


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