他力本願・網走への道の巻

平成11年7月1日(木) 曇のち雨

0600起床。昨日の峠越えのおかげで、身体全体がかなりだるい。おまけに、足は痛くてたまらん。

何はともあれ、0700から朝食。再び、栃木のご夫妻と同席する。

ご夫妻は、今日はカムイワッカの滝を見に行くそうである。

もし良ければ、いっしょに行こうと誘われたが、わしとは方向が逆じゃ。丁重にお断りする。

食後、ご夫妻と別れ、国道334号線を知床半島の付け根斜里に向かう。

天気は、今にも雨が落ちてきそうな曇空。何とか斜里までもってくれと願いながら進む。

              

             <鉛色のオホーツク海>

しばし歩むと、知床の山々から滴り落ちる滝を発見。三段の滝也。あまりデカクはない。

              

       <三段の滝>          <オシンコシンの滝>

更に数分進むと、日本の滝100選にも選ばれているオシンコシンの滝に到着。

こちらは、高さ60mにも及ぶ見事な滝である。真夏に来れば、さぞや涼感を感じられたじゃろう。(今日は、寒い)

滝を観賞した後は、右にオホーツク海、左は林の単調な道程が続く。足の痛みも激しく、多少足を引き摺る。

それでも、なんとか斜里の町に入る手前まで来た時に、目の前にセルシオが急停止。

栃木のご夫妻じゃった。足を引き摺るわしを心配して、乗って行きなさいと言ってくれた。

ん〜、ここは思案のしどころじゃ。確かに足は痛いが歩けない訳ではない。

わしが思案をしていると、おばちゃんの方が心配して車外に出て来た。こりゃ、これ以上は心配掛けられん。

お世話になりますと車内に入った。車は快調に走り、このままじゃ網走まで行きそうだったので焦った。

今日の宿は決めていなかったが、地図で小清水にYHがあったので、ここに泊まるので降ろしてくれと頼む。

ご夫妻は、まだかなり心配していたが、足を踏み鳴らして大丈夫な所を見せる。

ようやく納得してくれた。丁重に礼を述べ、ご夫妻の車を見送る。ありがとうございました。

さてと、時刻はまだ1300。こりゃ、今日は、せっかくじゃから網走まで歩こう。道程は20km余。

網走に行けば、実家に頼んでおいた足の薬が、郵便局に届いているかもしれん。

国道は、斜里から国道244号線に変わっていた。海沿いを進むと涛沸湖が姿を現わした。

湖のほとりは小清水原生花園で、色とりどりの花が咲いているはずじゃが、まったく見えん。

               

             <涛沸湖・小清水原生花園>

ここんところの激しい雨で、花びらが皆落ちてしまったようじゃ。残念じゃのう。

花びらは落ちても良いが、雨が落ちて来たら困るのう。しかし、降雨は時間の問題じゃな。

降雨の心配は、まもなく的中。網走市街がまもなくという所で、雨が降り出した。緊急雨対策始動。

まあ、一日中雨を覚悟していたから、少し位はええじゃろう。

雨中を進み、網走市街到着。早速、網走郵便局を捜す。ちょうど通り道にあったので助かった。

局内に入って、局留め郵便が来ているか尋ねると、来ていました。よかった。これで、足の痛みともおさらばじゃ。

送ってもらった服用薬は、消炎・鎮痛薬と筋弛緩薬。そして、いっしょに服用する胃薬。

この3点セットがあると、痛みが緩和されて進むことが出来る。

薬を手に入れ、宿に向かう。宿は、涛沸湖の辺りから電話して予約済みじゃ。

雨中を突き進み、1800宿着。濡れた雨具を脱いで、一安心。近くの温泉に連れて行ってもらう。

あ〜、極楽じゃ。宿に戻って、夕食。同宿人と宿の大将と酒を飲み、2230、我はお先に就寝。

こうして、狂歩録第55日目は、終了。


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