史上最悪・魔の5号線の巻

平成11年7月16日(金) 曇時々雨(終日霧雨)

0630起床。天気は、昨日の後半に引き続き霧雨。はっきりしない天気じゃ。

0700に朝食を摂り、空模様を眺め、霧雨が弱くなるのを待ち、雨対策を万全にして、0850出発。

長万部市街を抜け国道5号線に入り、霧の中を南に向かって突き進む。

Tシャツに半ズボンでは、少し寒いのう。この気候は、まるで寒冷の中を進んだオホーツク沿岸のようじゃ。

とりあえず、ヤッケだけでも羽織っておこう。風邪ひいちまったら、たまらんからのう。

しばし歩むと、愚行開始以来史上最悪の道程となった。5号線(1桁国道だぜ)は、国道とは言えんな。

これだけ多くの交通量にも関わらず道路幅は狭く、路肩はアスファルトが崩れかかっている。

ほとんどが直線で、信号なんてある訳ないから、車はものすごい速度で走り抜けて行く。

更に道路拡幅工事のため、路側帯さえ無くなる有様じゃ。こりゃ、わしは、どこを歩けば良いんじゃ。

北海道開発局に対する怒りがこみ上げてきた。訳の分からん田舎道を整備する前に、大動脈を整備せんかい。

霧で視界が悪い所に、わずか1m弱の所を車が暴走して行く。本日だけは、さすがに身の危険を感じたわい。

               

                                  <国道?5号線>

この状態じゃ、歩む速度も遅くなる。路側帯から外れ、泥だらけの側道を進むこともあった。

しかし、まだ歩ける場所があれば、ましな方じゃ。何度も歩行不可能で立ち止ったわい。(危険過ぎるため)

本日の行程中、8割がこの状態じゃ。本当に、たまらんわ。こりゃ、肉体的よりも精神的に疲れるわ。

そんな困難な道程を歩む中でも、わずかに心慰める光景には出会える。

               

                                      <アヤメ畑>

人の手の及んでいない無造作な草地一面に、アヤメが紫の花を咲き競っていた。これぞ自然の力じゃのう。

霧雨に我が素身を晒しながら歩んでいたが、昼頃には、遂に霧雨が本格的な雨にと変わった。

かなり強い雨足となったが、周りに雨宿りなどする場所はない。道幅も相変わらず狭いので、このまま進む。

しばし雨に打たれながら歩むと、茶店を発見。濡れた体を休めるため、茶店に入る。

仕方ないのう。飲みたくないが、珈琲を頼む。ここでしばらく様子を眺め、雨足が弱くなるのを待つ。

30分ほど待ったら、雨は上がった。さてと行くべか。再び魔の5号線を進み、八雲町の黒岩に到着。

ここで、コンビニ(正確には、酒屋さん)で昼食を仕入れる。ところで、どこで食すかのう。

こんな時は、蝦夷地には便利な場所がある。バス待合所じゃ。

                

                                      <バス待合所>

蝦夷地上陸以来、数えられんほど休憩する度にお世話になったもんじゃ。蝦夷地のオアシスじゃ。

屋根が付いているので、雨から我が身を守ってくれる。逆に日差しの強い日は、太陽光線を避けられる。

こんな素晴らしいオアシスが、蝦夷地全土にあり、無料で使えるとはありがたかった。

昼食を済ませ、再び魔の5号線を進むが、本日の目的予定地の森には、到底辿りつけない事が判明した。

今日は、精神的にもかなり疲れている。こりゃ、残念じゃが八雲にて宿を取ろう。

八雲市街に入ったのは、1700近かった。予想以上に難渋したのう。悔しくてたまらんわ。

早速宿手配をするが、中々宿が確保できない。この辺は工事が多いから、その関係者でいっぱいなんじゃな。

それでも、なんとか宿を確保したが、夕食は無理。今夜もコンビニ弁当か・・・

こうして、最悪の道程を進んだ狂歩録第70日目は、終了。


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