本土復活・津軽路編

本土よ、おまえは暑かった。の巻

平成11年7月21日(水) 晴れ

0600起床。今日は、快適な目覚めじゃ。本土復活第一日目の目標は、弘前じゃ。

0700出発。宿から出て、あまりの暑さに驚愕する。まだ朝だぜ。気温は、既に25℃近いじゃろう。

こりゃ、しっかり朝飯食わにゃならんのう。即座に牛丼屋を発見して、朝食をしっかり摂る。

国道7号線“羽州街道”を南に向かい進撃する。さすが、蝦夷地と違い交通量が多いのう。

それにしても、この暑さはなんじゃ。歩き始めて1時間ばかしで、全身汗だくとなったわい。たまらんのう。

暑さの中しばし歩むと山道となった。日陰があるので、多少楽じゃわい。

ん〜、さすがに青森と言うだけあって、緑深いのう。

           

                          <青い森と水田>

手入れの行き届いた杉林の中を進むと、道路表示板の気温は、28.9℃。時刻は、まだ0945じゃ。

参ったのう。こりゃ昼過ぎには、30℃越えるな。ここまで暑いとは、予想外じゃった。

なんとか多少涼しいかった山中を過ぎて、浪岡に入ると広大な津軽平野が広がっていた。

さすが津軽じゃ。水田の広がったその奥にはリンゴ畑が続いていた。

           

                         <水田とリンゴ畑>

津軽平野に到着して、更に暑さが増してきた。浪岡の気温は、30.5℃。(1135現在、道路表示板にて)

30℃越えると、さすがにしんどくなって来る。歩む速度は変わらんが、なにせ休憩を多く取らんとやっとられん。

こりゃ、今後の道程は厳しいものになりそうじゃのう。蝦夷地のような快進撃は、期待できそうに無いわ。

そんなこんなで、酷暑の中を歩んでいると、水田のど真ん中、遥か遠くに赤い幟がはためいているのが見えた。

なんじゃろう。接近するにしたがって、赤い幟には、“アイスクリーム”という文字が刻んであった。

おお、この暑さの中、まさに砂漠のオアシスじゃ。酷暑を忘れ、急速接近する。

アイス屋のおばちゃんも、この闖入者に驚いたようじゃが、休んで行きなさいと、椅子を貸してくれた。

100円のアイスを求め、おばちゃんとしばし歓談する。おばちゃんは、この道25年の大ベテランじゃ。

原チャリで颯爽とリヤカーを引っ張り、半年間は、ここでアイスを売っとるそうじゃ。

          

                   <アイス屋のおばちゃん>

色々話しをしたが、特にリンゴの話が印象深かったのう。おばちゃんは、市販のジュースなんか買わんらしい。

なぜなら、毎年100%の天然リンゴジュースを大量に作るので、馬鹿らしくてジュースなんて買えんらしい。

天然リンゴジュースのおかげで、生まれてこの方、大きい病気はしとらんらしい。凄いのう。

しかし、おばちゃん、100%天然の津軽弁じゃったから、半分ぐらい言葉が分からんかった。方言は難しいのう。

砂漠のオアシスで随分と長居してしもうたが、まだまだ弘前まで道程がある。そんじゃ、ご馳走様。

またまた酷暑の中を進むと、いよいよリンゴ畑が頻繁に目に入って来るようになった。

          

                           <リンゴ畑>

リンゴの実は、袋に包まれていた。この袋詰の作業は、大変じゃろうな。これだけは、機械じゃ出来んじゃろう。

リンゴ畑が消えるのと同時に、弘前市街に突入。弘前は、結構大きな町じゃのう。津軽藩の城下町だけあるわ。

弘前には、実家に頼んでおいた荷が着いとるはずじゃ。さてと、クロネコの営業所を捜さにゃ。

電話で住所を確認。お〜、丁度進行方向じゃった。助かったのう。

クロネコに着いて荷を受け取り、弘前駅に向かう。駅に着いて、観光案内所で宿確保。

とりあえず荷を置き、新靴を手に入れるため駅前のIYに行く。ここで、中々良い新靴を購入する。

お値段は、3900円也。ところがじゃ、バーゲン中なので、更に2割も引いてくれた。こんなに安くて良いのかのう。

明日からは、この新靴で進撃じゃ。今まで頑張ってくれた“ジェニファー”(勝手に名づけた)ともお別れじゃ。

最初に足を通した時の美しい姿から変わり果ててしまったが、ジェニファーよ、ご苦労さんじゃった。

            

                     <我が愛靴・ジェニファー>

ジェニファーと共に不要となった蝦夷地の地図は、明日にでも実家に送還じゃ。

それにしても、暑さが、これほど進撃速度を遅らせるとは、予想以上じゃった。

今後の道程も、あらためて考えにゃならんのう。こいつは、無理をしたくても、できそうに無いわ。

こうして、暑さを実感した、狂歩録第75日目は、終了。


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