平成11年7月29日(木) 曇
0600起床。0700から朝食。今日は、3膳食す。0745出発。気温は、28℃位かのう。暑いわ。
本荘市街を抜け、酒田街道に入る。この辺りは、結構交通量が多いので渋滞しとるわ。こいつは驚いた。
酒田街道を南に向かい、西目町の道の駅で休憩を取っていると、小雨が降り出した。
空は、大雨を降らせるような雲はない。とりあえず、ザックにカバーだけして歩み始める。
ところが、この小雨が曲者じゃった。連日の猛暑で温められた道路に少量の雨は即蒸発し、もの凄い湿気となる。
なんともいえない湿気を含んだ重い空気の中を進むのも、かなりしんどいのう。こりゃ、新たな敵の出現じゃ。
小雨は、ほぼ30分おきに襲ってきて、乾いた路面に吸い込まれていった。
そんな中突き進んで行くと、日本海の沖合いに平べったい島が見えてきた。飛島じゃ。
<飛島(海上中央部)>
写真では良う分からんが、日本海上に1枚の板が貼りついているような光景は奇妙じゃった。
津波や台風が来たら、大丈夫なのかのう。まあ、大丈夫なのじゃろう。わしが、心配しても詮無きことじゃ。
新たな敵である小雨も、昼前には小康状態となり、仁賀保市街でザックカバーを外す。
この仁賀保では、えらい目にあった。通常、国道は市街地を迂回するようにバイパスを作る。
それゆえ、歩きの場合は、市街地を抜けた方が近道となる。これまでも、この方法で随分と楽した。
ところがじゃ、仁賀保では市街地が複雑で道に迷い、ようやく見つけた人に道を聞いて、やっとこ解決した。
1/10万の地図じゃ、細かい道を表すには限界がある。今後は、注意せんといかんのう。
本日は、右に日本海、左に鳥海山が見え隠れしながらの道程。海は静かじゃが、松はここでも傾いている。
<日本海> <松林> <鳥海山>
鳥海山は、山頂北向き付近に残雪が残っており、不思議な光景じゃった。地上は、30℃以上なのにのう。
とても順調とは言えんが歩を進めて行くと、秋田県南端の象潟の町に入る。
この辺りは宿も豊富にあるが、まだ日も高いし、更に南下したいのう。電話帳で調査じゃ。
お、更に南の山形との県境近くの小砂川に宿があるのう。早速電話し、宿を確保する。
小砂川までの道程は、雨は降らんが雲が低く、気圧が高いのか息苦しくしんどかった。なんじゃ、こりゃ。
直射日光が降り注ぐわけでもないのに、汗がじっとりと噴出し、足の運びが重たい。
暑さに息苦しさが加わった苦暑の状態じゃ。
それでも、なんとか小砂川の手前に辿り着くと視界が開けた。右に更に鮮明に見え出した飛島。

<飛島> <鳥海山>
鳥海山は、本荘から見た北向きから、ほぼ真西の眺望へと変わった。意外とデカイ山(標高2,230m)じゃのう。
まだまだ暑さの残る中、1645に宿着。今日はいい加減、ベストとズボンを洗濯しよう。
汗の臭いが、堪えられんレベルに達しつつあるからのう。道中三訓の一つ、心身清冽を忘れてはならん。
この暑さならば洗濯後に乾燥機を使用せんでも、外に干しておけば乾くじゃろう。
洗濯・入浴・夕食を済ませ、2230就寝。ああ、そう言えば、今日の最高気温は、32℃じゃった。
こうして、なんとも言えない息苦しさに襲われた、狂歩録第83日目は、終了。