平成11年8月4日(水) 晴れ
0600起床。トキの島佐渡で、暑さのため目覚める。0700朝食。暑さのため食欲が減退しているが、無理に食す。
0720出発。期待に反して、意外に暑くないのう。まだ陽が高くないので日陰も多い。
県道65号線から国道350号線に入り、真野市街を抜け海岸線に至る。
昨日は内陸部を通ったため、佐渡の海を眺めることが出来んかったが、本日は満喫できそうじゃ。
佐渡の海は、美しいのう。次第に上昇してきた気温のための喉の渇きを、この美しい海水で癒したくなるほどじゃ。
<佐渡の海>
しばし美しい眺めを堪能し進んで行くと、あることに気が付いた。海岸線には、まったく日陰が無い。
調子に乗って、浜辺にまで下りて撮影などしているうちに、非常に危険な状態になって来た。

この美しい海を背景に記念撮影した直後、不意に頭がくらくらして来て、思わず膝を着いた。こりゃ、危険じゃ。
即座に国道の反対側にある、わずかな日陰に退避する。荷を降ろし、草むらに座り込み、冷水をがぶ飲みする。
おお、やっとこ落ち着けたわい。愚行開始以来初の危険状態突入じゃった。
出発後1時間余しか経っていないのに、30分程休憩をとる。なんとか大丈夫そうじゃ。
こいつは、きっと気合の足りんせいじゃ。暑さなどには、絶対負けん。気合を入れ直して、出発じゃ。
350号線は、意外と高低差のある道程で、様々な美しい海を眺められたわい。
<佐渡・真野湾> 
崖の上から眺めても、その美しく澄んだ海は、海底までも透かして見えていた。
それにしても、地図では判明しなかったこの高低差は、意外としんどいのう。とても国道の坂じゃなか。
今日は、小木発1300の船に乗りたいんじゃが、果たして間に合うかのう。だんだん心配になって来たわ。
それでも、奇岩の続く海岸線を抜けると、道程は日陰の多い内陸部に入り、速度を上げることが可能となった。

<奇岩> <棚田>
内陸部では、わずかな土地の隙間を切り開いて作った美しい棚田が、海を背景にして広がっていた。
本当に、我が日本国のお百姓さんには脱帽じゃ。何もこんな所まで、と言えるような場所まで水田となっちょる。
船の出航時間に追われながら山中を進んでいると、遠くに真野湾とは反対側の赤泊方面の海が見えてきた。
<赤泊方面>
深い緑の向こう側に、雲一つ無い快晴の空の下、美しい海が広がっちょる。こりゃ、ええ眺めじゃ。
しかし、この光景もすぐに消え、最後に長い曲がりくねった坂道を下り小木港に到着。
既に乗船するフェリーは、大きな口を開け多数の車を呑みこんでいた。
<こがね丸>
こいつに乗れんと、次は1650発じゃからのう。なんとか間に合って良かったわい。
時間も無いのでそそくさ乗り込み、後部甲板のベンチを占拠し、出航を待つ。そして、1300出航。
<さらばじゃ、佐渡島> 
海上は、今までの陸上の暑さが嘘のような快適さじゃ。こいつは、船室内なんかよりも、甲板上の方がええわ。
快適な海風に当っていると、眠気が襲ってきた。即座に占拠したベンチに横になり、うたた寝の開始じゃ。
1時間程快眠し、目覚めてみると、もう佐渡の姿は無く、代わりに巨大な積乱雲に覆われた本土の姿が目に入る。

<航跡のみ> <本土>
本土のこの雲の多さに、なぜかほっとしてしまった。こりゃ、多少は涼しいかのう。(大きな勘違い)
そうこうするうち、2時間30分の船旅は終了。1530、定刻通り上越市直江津港到着。
さすが本日も、37℃を記録した上越市。暑さは、半端じゃないのう。
こいつは、直江津から更に西に進撃しようとしたのを諦め、直江津市街に宿を取ることに。
まずは、JR直江津駅に進撃じゃ。思ったよりも物寂しい市街を抜け、駅到着。
駅前の観光案内所で宿を紹介してもらい電話するが、中々宿が確保できない。団体さんが来てるらしい。
それでもなんとか宿を確保し、1655宿着。早速、風呂で汗を流し、夕食を摂り、暑さ対策のため、2100就寝。
こうして、狂歩録第89日目は、終了。