| --> シナリオワールドNo.117日本降伏32年目の殺人 |
★32年ぶりに再会した息子の後を追う母・・・
| タイトル | 相違点 | |
| 本編 | 「日本降伏32年目の殺人」 | ◎クライマックスは軍艦島が見渡せる海辺の岩場。 正夫とトシ子を船に乗せ、見守る草野らの姿にタイトル。 射殺された正夫、トシ子を見て立ちすくむ母・ヤス。 |
| シナリオ | 「日本降伏32年目の殺人」 | ◎シーン10&91・クライマックスは軍艦島。 シーン10・正夫とトシ子が射殺され立ちすくむ母・ヤス、草野ら の姿にタイトル。 シーン91・射殺された正夫の側で舌を噛み崩れ折れるヤス。 |
No.117 日本降伏 32年目の殺人 (脚本)高久進(撮影)吉田重業(監督)鷹森立一 (照明)渡辺俊亮(記録)吉沢幸子(助監督)蓑輪雅夫(制作主任)中村賢一 (美術)大瀬賢一(美粧)入江美粧(衣装)東京衣装、タイムリー紳士服、 サレーヌ佐橋よしこ(制作担当)金子元昭(仕上制作)映広音響(整音)岩田広一 (録音)谷村彰(効果)稲田充甫(選曲)山本逸美(編集)飯塚勝(現像)東映化学 (協力)東亜国内航空、長崎県野母崎町観光協会 ![]() ☆長崎ロケ編の第2弾! 第二次世界大戦の最中、中国大陸で生き別れた母と子の再会と国際的なヘロイン密輸ルートを追う 草野、中屋の活躍編。冒頭、投下される原子爆弾のニュースフィルムを背景に戦争による肉親の生き別れ の悲劇を語る芥川隆行氏のナレーション。 終戦記念日を間近に控えた8月13日放送でのタイムリーな内容。76年の沖縄シリーズに匹敵する重厚な 史実モノであった。 <蜉蝣>アレンジのBGMは、異国情緒あふれる舞台・長崎の雰囲気を高めていた。 また、中国大陸で起きた日本軍と中国民衆の悲劇を折り交えながら展開する哀しいストーリーをも 盛り上げて行く・・・。 戦争によって引き裂かれた母子の歴史を理解し、包み込むような対応をする草野刑事の人間性も垣間見 えた貴重な作品であった。 この作品は当時のTV誌「週刊テレビ番組」<特選テレビ劇場>として全編シナリオ紹介がなされていた。 決定稿からの流用と思われるが、タイトルまでの出だしと、ラストの展開が本編と異なっていた。 シナリオでは結末まで見せてタイトルを被せ、再会を果たした母の目前で子が殺され、最後は子の後を 追うという母で締めくくられていた。 より期待感を高めた出だしと、当事者の一人を生かすことで、戦争当時の悲劇が現在でも続いていること を本編では表現したかったのであろうか。 登場人物の全てを死に至らしめることで、当時の惨劇が現在にも存在するという描写にした沖縄シリーズ (同じ高久進脚本)とは対照的な描き方であった。 −あらすじ− タイのバンコックから密輸されたヘロインが元空港職員の手によって保管倉庫から持ち出され、経済研究所 を表看板にしている君島のところへ持ちこまれていることをGメンが突きとめた。 君島は大戦中、満州で特務機関のボスとして暴利をむさぼっていた男だった。昔の部下・豊田藤作や売人 の片倉を通じヘロインを売りさばいていた。 その時、Gメン本部に片倉が殺されたという情報が入った。現場に出向いた草野刑事は片倉の死体に合掌 している男を発見。事情聴取を試みるが、一言も喋ろうとはしない。 藤作の屋台を手伝っているトシ子が取調室に入って来た。男は正夫といって藤作の息子で、32年ぶりに 中国から帰国した戦争孤児だという・・・。 |
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