| --> シナリオワールドNo.209女が見ていた焼殺事件 |
★我々は我々の手で
事件の真相を解明してみせる!
| タイトル | 相違点 | |
| 本編 | 「 女が見ていた焼殺事件」 | ◎展開上、大きな変更点は無し。 |
| シナリオ | 「女が見ていた焼殺事件」 | シーン28・結城の部屋 本編では、結城が状況証拠から中屋の犯行と断定せざるを 得ないと断言しているが、シナリオでは結城のセリフが大幅 にカットされている。 結城「中屋・・・私たちも同じ警察官の中から縄付きを出した くないと、強く願っている・・・これが何かの間違いで あってくれればいいと・・・・・。だが、(以下略) 本編では、結城の揺れ動く心情はバッサリと切り捨てられ、 あくまでも証拠から疑惑を問いただす姿勢のみをドライに 描写している。 シナリオでは五十嵐の事件は実際に起きたニセ白バイ 警官による三億円現金輸送車襲撃事件の犯人として記され ているが、本編では、銀行の模擬訓練を利用した一億円強 奪事件の犯人に変更されている。 |
No.209 女が見ていた 焼殺事件 (脚本)池田雄一(撮影)内田安夫(監督)山内柏 ![]() ![]() ![]() ◆”殺人容疑者・中屋 武”−Gメンは一丸となって事件の真相を追うが・・・ ☆週間テレビ番組特集記事より抜粋 制作者からひと言〜プロデューサー樋口祐三〜 『Gメン75』はスタート以来、社会的に問題になったニュースをネタに、”社会派刑事ドラマ”の路線 を追求してきました。今後もこの姿勢は貫いていくつもりです。 ただ、五月のメンバー交代で、性格が多少変わりました。千葉裕、有希俊彦、夏木マリの加入で 、平均年齢が下がったため、アクションがふえ、ヤングにも受け入れられやすくなったのでは ないでしょうか。 また、従来のGメンたちは猟犬のように鋭い目つきをした”笑顔”のない刑事でしたが、今回から 千葉裕に”おっちょこちょい”な性格を持たせ、”笑い”の部分も取り入れています。 新メンバーは、レギュラー陣にもいい刺激となりました。特にいままで”新人”だった伊吹剛に、 ”兄貴”の風格が出てきたことは、大きな収穫だと思います。新刑事たちもレギュラー同様応援 してやってください。 ◆今回の異動に伴い、レギュラー陣も昇進。丹波哲郎が警視から警視正、若林豪が警部補から 警部へ。伊吹剛の警部補昇進の話もあったが、今回は見送り。 ◆モデル出身の有希俊彦は『Gメン75』がデビュー作。「役柄の村井刑事と自分自身と、どちら が先に一人前になるか、競争です」スタッフの評価は「未完の大器。」これからが楽しみ・・・ ◆千葉裕は大のカーキチ。A級ライセンスを所持していて、レース出場が楽しみ。ただレギュラー 入りしてヒマがなくなってしまった。「だから、欲求不満の分は、アクションで爆発させますよ」 ◆新任刑事を迎えて責任の増した丹波哲郎、もう一つの悩み?は家族ぐるみの付き合いを している若林豪の存在。「最近、態度がデカイんだよナ。でもウチのカミさんが大ファンだから 叱ることもできやしない・・・」 ------------------------------------------------------------------------------- 新メンバーになってからの『Gメン75』を語る上で欠かせない作風の変化。 作品の水準はそのままに、若き新レギュラーの性格付けでフレッシュさを出した時期の作品 である。シナリオでは展開上、大きな変更はないものの、事情聴取等のセリフカットが非常に多く、 贅肉をそぎ落として、中屋の苦悩、仲間のGメンの心情、事件の背後にうごめく犯罪者の心理 を浮き彫りにしようとした感じを受ける。 相当、苦労して出来上がった作品のひとつであると感じられた。 それだけに見所も多く、幕引きまで飽きさせない構成となっている。 本編では明和銀行から一億円を奪った五十嵐が、シナリオでは昭和43年に起こった白バイ警官 に扮した三億円強奪事件の犯人として描かれている。(但し、7年前、つまり1972年の事件という 設定だが) Gメン史上では三億円事件は解決済(No.86〜88ヨーロッパロケシリーズ)なので、急遽変更 したものと思われる。 本編では、結城の部屋で黒木が中屋の逮捕状執行を待つよう懇願するシーンがある。 (シナリオではシーン36) 中屋の将来を含んだ会話、不祥事が横行し綱紀粛正が叫ばれる警察側の立場が黒木と結城の 重みの有るセリフによってぶつかりあうシーンである。 私も好きなシーンなのだが、もともとシナリオ上ではこのシーンがなかった。 ただ黒木がなぜ多くの専従捜査員の中から中屋が選ばれたのか?それを追求せよと結城の前 で捜査一課の岡部に指示するだけのものだった。 本編では結城が黒木に猶予を一日与え、限られた時間内に中屋の無実を立証しようと行動を 開始するGメンのスリリングな捜査を描いているが、シナリオでは、”限られた時間”として 記すのみである。”1日”という期限を明確にすることで、よりいっそう緊迫度が増している。 ドラマがプロデューサー、シナリオ作家、現場、など多くのスタッフによってカタチ作られている 証であると改めて感じる熱い一作である。 興味深い点をもうひとつ。黒木&結城のやりとりである。 警視正昇進となった黒木も、ドラマ本編ではますます馴れ馴れしく接しているが、 シナリオ上では随分低姿勢なのである。 例を挙げてみると・・・・ ◆シーン6・Gメンの部屋 ・・・ 鳴る電話、取り上げる黒木、 黒木 「黒木ですが・・・・・」 結城 「結城だ」 黒木 「 はっ、お早うございます」 結城の声 「 中屋刑事の一身上のことで、重大な話がある。急いで来てほしい」 ・・・以下略 これが本編だと・・・ 鳴る電話、取り上げる黒木、 結城 「結城だ」 黒木 「あ〜、お早う!」 結城の声 「 中屋刑事の一身上のことで、重大な話がある。急いで来てほしい」 黒木 「・・・・うむ。わかった」 ◆シーン57・留置場 ・・・留置場で身体検査を受ける中屋であるが、さすがに以下のシーンはカット。 看守 「ネクタイとベルトはこっちで預かる」 パンツ一枚にされて調べられる中屋。その屈辱とくやしさがキリキリと中屋の胸をつきあげる。 −あらすじ− |
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